NHKBSプレミアムでやってる『幻解! 超常ファイル ダークサイド・ミステリー』という番組がガチ過ぎて凄い。
いわゆる今時流行らない、心霊現象とか怪物とか超能力とか、UFO、UMAなどの超常現象ドキュメンタリー番組なのですが、民放のこの手の番組って、一昔前は良く言えばミステリアスな悪く言えば嘘っぽい盛り上げ方をしてたし、最近だとたまにやっても司会のタレントやお笑い芸人がジョークのネタとして茶化すのが定番になってます。
ところが、『幻解! 超常ファイル』は現在の最先端の科学考証や歴史検証で超常現象を解析する、「結局のところほんとはどうなの?」という真っすぐな疑問に答える本気なドキュメンタリーなのだ。
谷に囲まれたネス湖では強い風が吹くと流木が水の流れに逆流する、イエティの頭皮はカモシカ、クリスタルスカルは質屋にあった後世の作りもの、などなど、もう子どもの夢をぶち壊すこと請け合いの、ガチな科学分析っぷり。
しかし、この番組のいいところは無理に頭っから「インチキだ」という決めつけはしないで、公平に現在でも分からないことは「分かりません」とハッキリいってます。
例えば、トリノの聖骸布は本当に現在の科学でも再現できない、いつどのようにして出来たのか分からない謎なのだとか。意外だ。
中でも、興味深かったのが「ジェヴォーダンの獣」です。
わたしは「何かで読んだな」くらいの知識だったのですが、1764年〜67年にフランスのジェヴォーダン地方で起こったオオカミに似た牛ぐらいある大きな謎の獣が人間を襲った事件で、みなさんもどこかで聞いたことあるんじゃないかな。
犠牲になった死者の数は100人前後にもなると言われています。
色々な説が紹介されましたが、結局のところ完全には正体がまだ掴めていないという結論でした。
明らかに騒ぎに便乗した人為的な犯罪の痕跡があるケースも幾つかありますが、謎の獣によって大勢の死傷者が出たのは歴史的な記録からも確かなようです。
獣の外見の特徴や、家畜には目もくれず人の手足ではなく頭に嚙みつく習性などから、わたしは輸入して調教されたハイエナがその正体ではないかな?と睨んでいるのですが、だとすると誰が何のためにそんなことをしたのか?その点は藪の中です。
当時、フランスのその地方の住民のほとんどはプロテスタントだったのですが国王に無理やりカトリックに改宗させられたそうなので、何かその宗教対立が事件と関係があるのかな。
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