日本ロケット協会から昨年発刊された冨田信之著「セルゲイ・コロリョフ」を読み終えた。700頁の大著であるにも拘わらず、ｍｉｘｉでは見つからない。この本は近くの図書館でも購入できなくて、埼玉県の図書館から取り寄せて貰ったもの。
コロリョフは米ソが宇宙開発で熾烈な競争をしている時代に、米国のフォン・ブラウンに相当する仕事をソ連で行っていた人。当時、ソ連ではロケットの開発者が誰であるかなど一切秘密にされていた。
この本を読むと、ソ連もロケットの打ち上げでは多くの失敗を重ねたことが判る。著者は大学の先輩でもあり、Ｎロケット時代はＭＨＩで技術者として第一線にいた人。従って、米国からの技術導入時代の背景もよくご存じで、ＮＨＫのプロジェクトＸの「Ｈ−�恭�発」での番組作成方法が酷いものであることを暗に批判している。この番組は百田尚樹の小説の様に一般読者・視聴者を感動させれば事実はどうでも良いといことである。
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