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2014年12月27日11:06

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妻は極楽トンボ


私の妻は極楽トンボです。

そんな妻の話し声が聞こえますので、近所の人へ何かを差し上げているようです。
「四という数が気になる?」。
「いや、別に・・・」という人には、
「そうよねぇ。四個はニコ・ニコよね。“ニコ”“ニコ”がニコ(ふたつ)よ」。
ちょっと気なる人には、
「ご主人と二人で二個ずつ、ニコニコ召し上がれ」という調子です。

うまい語呂合わせに、周りが急に楽しく明るい雰囲気になりました。

また太った人には、「ますます福々しくなったね」。
車の番号や電話番号に44のつく人には、「よし、よし、でいいじゃない」
と家内です。

「娘が嫁に行って寂しくなった・・・」には、
「家族が増えて賑やかになってよかったね。
よそ様が愛情とお金(教養)をつけて、大事に大事に育ててくれた
立派な青年を自分の傘下に入れて、お母さんと呼んでもらえるなんて、
素晴らしいじゃない。
娘は何処に住んでいても娘だし・・・・。
こんなこと考える私って欲張りかな、アハッハハ・・・・。
でも彼を大事にしょうね」。

野良猫が遊びに来て、まるで自分の家のような顔をして帰宅した私を出迎えてくれます。時々臭いお土産を置いて行きます。とくに折り鶴蘭がお気に入りのようで、ベットリと・・・・。
最初は怒って始末していた家内が最近では、ウンが付いた。何かいいことがあるかもね・・・・・・」です。

昔、私自身少し神経質な所があって、いつも取り越し苦労や持ち越し苦労で悩むことも多かったのですが、家内は、
「悩んで良くなるなら悩んでもいいけど、
変わらなければ、悩むだけ損よ。心にも体にも周りにも」
という主義でした。

こうしたプラス発想が何故できるのかと聞いたことがあります。すると、
実家にいた時、その地方では年末29日にはお餅を絶対搗かなかった。
29日に搗く餅は苦餅(苦持ち)だから・・・・。

ところが大阪では、29日はフク=福餅と言って、わざわざ29日に搗く人があるということです。
同じことでも言葉や考え方一つで気持ちが変わるのであれば、楽しく明るい言葉や考え方に、と思ったとのことでした。

「これって極楽とんぼ?」と妻は自分に言っています。

平成10年に亡くられましたが、薬師寺の高田好胤管長が次のような話をされました。

「仏法は明るい教えです」。
明るい心がなかったら、本当の信心はできないでしょう。
こんな話があります。
ある癇症(かんしょう)病みの主人が、お正月に金のつるのついた立派な土瓶でお茶の飲もうとしたら、女中さんがあやまってその土瓶を割ってしまった。
主人がふさぎこんでいたら、隣りの教養のある先生がやってきました。そして主人の話を聞くと、
「いやあ、めでたいことですなあ」という。
「何がめでたいのですか」と主人が聞くと、

「いや、めでたい。実にめでたい。
貧(どん)と貧(びん)とが打ち割れて 
あとに残るは金のつる(鶴)なり」。

それを聞いて主人は大変喜んで、明るい正月が迎えられたそうです。

人は自分の思いで世の中を暗くもし、また明るくもしているのです。その明るい生き方を導いて下さるのが、この「仏法は明るい教えです」なのです。

般若心経というお経は、やはり明るいのです。
同じ「ちえ」でも私ども凡夫は知恵と書き、仏さまは智慧と書きます。
私どもの知恵には下に「日」の字、お日さまの明かりがありません。
だから暗闇で手探りするような自分の判断でしかものを観察できないのです。
そこへお日さまがパッと世の中を照らして下さると、見えなかった世界が見えて、正しい判断ができるようになるのです。


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