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2014年12月22日00:38

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トルストイ「霊の神性について」



文豪トルストイは,その著書「人生の道」で釈迦,孔子、老子、キリスト、マホメッド、ソクラテス、カント、エマーソン・・・・・等170人の古今の聖賢、思想家の言葉をまとめて、人として正しく生きるための「道しるべ」を述べています。
トルストイが「人生の道」の編纂を終わったのが1909年10月15日。
その22日後の11月7日に、彼はこの世を去りました。
従って、この「人生の道」は、文豪トルストイが、人類同胞へ残した最後の遺書になりました。

トルストイ「人生の道」(武蔵野書房)よりピックアップしました。


★神は言われる。「私は誰にも知られない宝だった。私は知られたいと思った。そこで、人間を創造したのだ。

★霊――それはガラスである。神――それはガラスを透す光である。

★私が生きている、と考えてはいけない。私が生きているのではなく、私の中の霊的存在が生きているのである。

★人間よ、人間のままであってはいけない。神になるがよい――その時はじめて君は、為すべき仕事を果たしたことになる。・・・アンゲルス・シレジュース

★体力が衰え、体を動かすのも苦しくなった時、自分の中には霊があって、自分がそれによって生きることが出来るのだと想い出すがよい。ところで我々は、そう考えずに、我々と同じ人間が我々を支えてくれるのだあろうと考えたりする。・・・エマーソン。

★ある時、川の魚たちが、魚は水の中にしか棲めない、と人間たちが話しているのを聞いた。魚たちはびっくりして、一体水とは何だろう、誰か知らないか? と互いに訪ね出した。その時、一匹の賢い魚が言った。

「海には年をとった賢い魚がいて、何でも知っているそうな、一つ泳いで行って、水とはどんなものか訪ねてみよう」。

そこで魚たちは海の中の、その賢い魚のいる所へ泳いで行って、水とはどんなものかを訊ねた。その年老いた賢い魚は言った。

「水とは――我々がそれによって生きているもの、その中で生きているものだよ。あんた方は水の中で生き、水によって生きているから水のことが分からないんだよ」。

そのように人間もしばしば、神とは何かが分からなくような気がすることがあるけれども、それでもちゃんと神の中で生きているのである。
そのように人間もしばしば、神とは何かが分からなくなるような気がすることもあるが、それでも神の中に生きているのである。・・・スウフィの箴言。



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