以下、沖ヨガの創始者・沖正弘先生の「生活を正す」(霞ケ関書房)より。
人間はより精神性を伴った精神生活者でなくてはなりません。
「精神生活者」とは、すべてのことに感謝を感じ、すべてに奉仕の心で生きていくことのできる人のことです。
動物はこんなことは感じません。人間だけが感じ得る能力であり、人間だけが精神生活者になれるのです。
私たちの命は、多くの生きている植物や動物の犠牲によって成り立っているのです。
これに対して、はたして自分は、そういう植物や動物を犠牲にするだけの価値ある生き方をしているであろうか。
私のために死んでくれた植物や動物が、喜んでくれるような生き方をしているだろうかという気持ちが起こるのが、人間としての当然の心だと思います。
このように反省するとき、なるほど自分はそういう生き方をしていないということに気がつきます。このように気持ちになると、自然にお詫びの心が食物に対して起こってくるのです。
私は、このような感謝とおわびの心が人間的自然心の基盤であり、精神生活者であると思います。
人間の中には生存者と生活者の二者があります。
動物の生き方は生存者的な生き方です。人間は生活者的な生き方でなくてはなりません。生活者であるためには精神生活者でなくてはなりません。
精神生活者になるために必要な心構えとは何かといいますと、それは人間として当然あるべき心の姿、すなわち、すべてのことに感謝を感じ、すべてのものにお詫びを感じ、すべてのことに対して奉仕の心で生きていくということです。
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