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2014年12月12日16:55

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市民大学:「三池 終わらない炭鉱の物語」

 午前中の市民大学総合コースでは、「三池終わらない炭鉱の物語」と題する、熊谷博子さん(映像ジャナリスト)の講義を聴いた。前半は、51年前に炭鉱事故を起こした三井三池炭鉱の記録映画「三池を抱きしめる女たち〜戦後災害の炭鉱事故から50年〜」を見た。この作品は、講師の熊谷さんが、作成し、NHK・ETV特集で2013年11月30日に放映された。第40回放送文化基金賞最優秀賞などを受賞した作品です。

 戦後最悪の労働災害であったが、50年たち、事故のことを世の中は忘れている。しかし、一酸化炭素中毒で脳を破壊された夫をもつ妻たちは、50年間、そんな夫を抱きしめ、子供たちを抱きしめ、生きてきた。取り上げられた4組の夫婦のそれぞれの生き様を描いている。

 「普通の主婦が、このように変わってしまった。夫に寄り添い、逃げないで生きてきたのは何だったのか?」

 「50年前のことだが、今とどこが違うのか?今と全く同じじゃないか?」と、作者の熊谷さんは、我々に訴えかけている。

 熊谷さんは、現在、新たな作品「原発があるまちの記憶」の撮影を始めている。完成するには、2,3年はかかるようだが、期待をしたい。熊谷さんは1000万円はかかる制作費の寄付をみんなに呼びかけている。

 著書には、「昔原発、いま炭鉱 炭都{三池}から日本を掘る」中央公論新社 がある。

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