【至良知】
「ちりょうち」と読みます。人は、だれでも「良知」という美しい心を持って生まれています。この美しい心は、だれとでも仲よく親しみ合い、尊敬し合い認め合う心です。
ところが人々は、次第にみにくいいろいろな欲望が起きて、つい良知をくもらせてしまいます。
私たちは、自分のみにくい欲望に打ち克って、良知を鏡のようにみがき、その良知に従い行いを正しくするよう日々努力することが大切です。
【孝 行】
私たちの心や体は、父母からうけたものであり、父母の心や体は、先祖からうけつがれたものであります。それはもともと、大自然から授かったものです。
孝行とは、父母を大切にし、先祖を尊び、大自然をうやまうことです。そのためには自らの良知をみがき、体をすこやかにし、行いを正しくし、家族やまわりの人々と仲よく親しみ合うことが大切です。さらに、子どもをあたたかい心でしっかりと育てることも孝行です。
・・・・・・藤樹の孝心には何度読んでも感動します。「父母の恩徳は天よりもたかく、海よりもふかし」、孝の教えに繋がります。そのように本当に思ったので、脱藩してまでも、母への孝行がしたかったのでしょう。すべての徳は、この思いから始まる気がするのは私だけでしょうか。(当時脱藩は大罪で死罪にされた)・・・・・・
【知行合一】
「ちこうごういつ」、人々は、学ぶことによって、人として行わなければいけない道を知ることができます。
しかし、学んだだけで、それを行わなければ、ほんとうに知ったことにはなりません。物事をよく理解し、実行してこそはじめて知ったことになります。
【五事を正す】
五事とは「貌、言、視、聴、思」を言い、それを正すとは、なごやかな顔つきをし、思いやりのあることばで話しかけ、澄んだ目でものごとを見つめ、耳を傾けて人の話を聴き、まごころをこめて相手のことを思うことです。
ふだんの生活やまわりの人々とのまじわりの中で、自ら五事を正すことが、すなわち良知をみがき、良知に到る大切な道です。
五事を正して毎日を過ごしていきたい今日この頃です。
•貌(ぼう)−顔かたち
•言(げん)−言葉づかい
•視(し)−まなざし
•聴(ちょう)−よく聞く
•思(し)−思いやり
【愛 敬】
「親を愛する者は人を憎まず、親を敬う者は人を侮らず」
愛することと敬うことが人間にとって何よりも大切であり、命を受けた親を思う心がその命を受け継いでいく子を慈しみ、人々への思いやりとなっていく。.
次の言葉も参考になります。
★人生の目的は利得ではない。正直である、正義である
★直に生きて、損は絶対にしません。それは、神がすべてを見てるからです。
心の中で思ったこと、行ったすべての善意は、余すことなく神は評価しています。
★このたから(真理)は天にありては、天の道となり、地にありては、地の道となり、人にありては、人の道となるものなり。
★はかなくも悟りいづこと求めけん。誠の道は 我に具はる。
★天地の大徳を生といふ、人之を受けて以て孝徳となす。
★それ学問は心の汚れを清め、身の行いを良くするを以て本実とす。
★天地の間に、己一人生きてあると思ふべし。天を師とし、神明を友とすれば外人に頼る心なし。
★人間、学問に志すというのは、道に志すものでなければならぬ。ところが今の学問は、己の知恵を磨くより、人に誉められたいという名誉心、はなはだしきは、金銭のために学問をするということで、その志たるや実に卑しい。
★胎内にある間も母徳の教化あり。
★悔(くい)は凶より吉に赴く道なり。
★人に生まれて徳を知り道を行なわざれば、人面獣心とて、形は人間なれども心は獣と同じことなり。
藤樹は「口耳の学(こうじのがく)」を戒めて、心学(しんがく)、良知の学問を強く説いた。口耳の学とは、知ったかぶりの学問で、耳で聞いたことをひとつも理解せずに話すこと。
ログインしてコメントを確認・投稿する