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2014年12月08日22:01

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映画「フューリー」

昨日観て来ました。
ご存知、ブラピ主演によるド迫力戦争映画!

ブラッド・ピット
「フューリー」Fury

1945年4月、連合軍がナチスドイツへ最後の侵攻をする。
その中にシャーマン戦車「フューリー」があった。
ウォーダディーが指揮するクルーに新人兵士ノーマンが加入する。
彼を含めた5人は行く先々で敵の奇襲にあいながらも切り抜けていく。
そしてドイツ最強のタイガー戦車を向かえ大苦戦をするが…


監督脚本がデヴィッド・エアー。
そう、つい最近「サボタージュ」(日本公開が遅かったようで)を観たばかりで続いての新作。
「サボタージュ」は感想にも書きましたが、どうも散漫な脚本に残念な出来にも感じ、
この「フューリー」はどうか?と心配もあったけど…


いやー、とにかく凄かった!


デヴィッド・エアーは前々作の「エンド・オブ・ウォッチ」や脚本では「トレーニングデイ」などで、
私も凄く評価してたから、今回こそは大丈夫だろうと期待はしてたが、
それ以上の出来栄えでした。

冒頭、夜明けから始まり夜明けで終わる。
ストーリーは24時間1日の出来事である(これはトレーニングデイもそう)
一応はブラッド・ピット演じるウォーダディーが主役ではあるが、
視点的には新人兵士ノーマンが主役のように思える。
人を殺したことさえ無いノーマンが初めて体験する戦争の非情さ。
このあまりにも非情で残酷な現状をまさまさと見せ付ける。

とにかく描写はリアル。

エアー監督前作「サボタージュ」でもあまりにもグロイ描写を見せ付けたが、今作もそう。
でも実際の戦争での現場はそうだったはず。
スピルバーグ監督の「プライベート・ライアン」にも非常に近い作風でもある。
エアー監督自身も多分に影響はあると思う。
それとラストといい、あのエンドロールといいあのサム・ペキンパー監督の影響もあります。

敵を殺さないと自分も殺される。
まさに殺るか殺られるかの厳しい現実。
前半の方でノーマンはドイツ兵が子供だった事に戸惑い、その判断の甘さに味方が戦死する事に。
ウォーダディーはそんなノーマンに捕らえたドイツ兵を射殺しろと命令するが、
人は殺せないと泣き叫ぶノーマン。
そんな彼が後半では表情が変わったようにドイツ兵を撃ちまくる。
たった1日の出来事でこうも変わるとは、この描写も凄かった。

追い詰められたドイツ軍は女子供までも兵として強制的に駆り出され、
拒否する者は縛り首にする恐ろしい現状も凄く印象に残る。

ドラマ性がありながらも、戦争アクションとして観ても凄く面白い。
本格的にこれ程までに戦車をメインにした戦争映画は今まで無かったのではと思うほど。
特に敵タイガー戦車を数台のシャーマン戦車がバトルするシーンは目が離せないほど大迫力。
戦車vs戦車をここまで描いた戦争映画は今作が初ではないか。
タイガー戦車は世界最強と呼ばれた事だけあって、数台のシャーマン戦車(大きさも敵がかなり大きい)を持ってもなかなか太刀打ち出来ないの凄かった。
これをどうやって倒すか?この見せ方は本当に上手い。

主な登場人物5人のキャラもよく描かれてるのも良い。
その5人を演じる役者が良かった。

ウォーダディー役のブラッド・ピット
今年は製作も兼ねてアカデミー作品賞になった「それでも夜は明ける」でも拝見。
主演では去年観た「ワールド・ウォーZ」も良かった。
ブラピ演じるリーダーは、ウォーダディと呼ばれる事あって、どことなく4人の男の父親的な存在にも思えた。
まさに命を預けるほど頼れる男像はブラピらしい。
その反面、何か影を背負った面も感じさせる。
そういえば上半身裸になるシーンで鏡に映る焼きただれた後のような背中。
劇中では語られないけど、何があったのか。
ラスト近く、降伏しようとするノーマンに「降伏すればそれ以上に地獄を見るぞ」と止めるシーンがあった。
やはり、ドイツ軍に捕らえられ死ぬほどの拷問を受けた後の背中なのか?とも思った。

バイブル役のシャイア・ラブーフ
やはり彼といえば「トランスフォーマー」シリーズのサム役。
以前なら新人兵士ノーマン役を演じてそうな彼ですが、髭を生やしたせいか雰囲気が変わったと思う。

ノーマン役のローガン・ラーマン
今年は「ノア 約束の舟」でのノアの息子役でも拝見。
「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の主役でもあります。
彼の演技が良かった。
最初出て来た時と後半の表情が目つきといい変わり具合が、ノーマン(後にマシンとあだ名されるけど)というキャラの心境の変化を見事に出していた。
今後期待出来そうな若手俳優です。

ゴルド役のマイケル・ペーニャ
同監督の「エンド・オブ・ウォッチ」でも主演してて印象に残ります。
今年は「アメリカン・ハッスル」でも拝見してて、度々よく見る役者です。

クーンアス役のジョン・バーンサル
今年は「ウルフ・オブ・ウォールストリート」と「リベンジ・マッチ」でも拝見したのですが、
海外ドラマの「ウォーキング・デッド」の方で知られる役者といった方がいい。
粗暴な奴だけど、意外と仲間思いな面も見せるキャラがいい。


戦車による戦争アクションであり、、
戦争という悲惨な事実をリアルで見せるドラマでもある。
デヴィッド・エアー監督らしいドラマ性のあるバイオレンス作品!
「サボタージュ」(それなりには楽しめるけど)よりは断然上の傑作!

これはおススメ!

ちなみにデヴィッド・エアー監督の次回作はDCコミックのジョーカーを始め悪役総登場の「suicide squad」です!

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