mixiユーザー(id:17515094)

2014年12月06日10:37

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独自性

ガラパゴス諸島。
赤道上にある大小123からなる島々の事で、エクアドルの領土である。
固有種の数が非常に多い事が有名で、進化論の証明のきっかけを作った島でもある。
なぜ島には固有種が爆発的に多いかと言うとこの島々が過去に大陸と陸地がつながっていた時期が1度もなく、海を渡る種と流れ着いた種のみで成り立つことができたからとされている。
またこのような島の成り立ちから、独自な生態系や文化などを形成したものを「○○のガラパゴス」と呼ぶようになった。

国際社会で言えば、日本はまさにガラパゴスと言えるだろう。
和食などの和の言葉で表されるかなり独特の文化を有し、ガラケーなど工業技術も日本独自の規格が数多く存在する。
国家の成り立ちについてもガラパゴス諸島に似ている部分が多い。
日本はご存知の通り四方を海に囲まれた島国で、大陸にある国家と違い他国からの侵略とゆうものにさらされた経験が極端に少ない。そのため古くに伝わった大陸の文化が他の文化に蹂躙されることなく独自の進化を遂げ、現在の日本文化を形にまで成長した。これはほかの分野にも言えることで、きっかけは海外由来の物であっても進歩の過程であまり外からの干渉にさらされないためにどれも独自の形に発展していった。
外国人が惹かれる日本の魅力とは、こういった成り立ちからなる独自性なのかもしれない。
そしてこの独自性故の弱さもやはり存在する。

「○○のガラパゴス」と言われるものは大概、競争には弱い。これは外敵からの脅威が少なかったことから大陸の動物ほど過酷な競争を経験しなかったためである。
それを証明するように本家ガラパゴス諸島では過去に人間が家畜として持ち込んだヤギによって生態系に大きなダメージを与えた経験が有る。
経済においても日本独特の習慣が海外のビジネスマンに受け入れられないことも多く、海外との競争に負けることも多々ある。
海外の文化はそのほとんどが常に周囲の文化と食うか食われるかの競争を繰り返してきた。どれだけ自分が生き残りやすくするかを突き詰めた文化と同じ土俵で戦っても勝ち目はない。

話は全く変わるのだが、良く漫画や映画などで「この世は弱肉強食だ」なんてセリフがあるだろう。強いやつが生き残り、弱いものが死ぬってあれ。良くこの強弱は単純な力の強さなんかに見られるけど、実はそうじゃない。強い弱いは単純に生き残れるかどうかだけを表している。
生き残った者が勝ち。自然のルールはただそれだけだ。
確かに競争力はあるに越したことはない。が、それが勝敗を分けるわけではない。

ガラパゴス諸島はその特異性を武器に世界遺産の地位を獲得し、それを生かした生き残り方を成功させている。
いずれ終わる時が来るにしても、日本もその独自性で勝負することでまだまだ生き残る事が可能ではないかと俺は思う。


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