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2014年12月03日01:14

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仄暗い水の底まで

【TRPG感想】
先日は青海さんがGMのアリアンロッド2E(注1)でした。

青海さんの初キャンペーンも今回で3回目。
全5回らしく、次回はレベル10、最終回がレベル12らしいです。

いよいよきな臭さ全開になってきたリトルフラワー.comですが、PCたちには伏せられている情報が多いのではたしてどこへ着地するやら?
残り2回、青海GMの手腕に期待です。

◆キャラクター紹介
■名前(PL名):フォルティス・イサナペンナ(kou)
性別/年齢/種族:オス/17/サハギン
クラス:メイジ/ニンジャ
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=318

魔法使いとして順当に成長。
かつて「種族で遊んだ分、スキルとりは遊べない」とどこかで言われてましたが、そんな感じでしょうか。
サハギンはメイジ系として十分だと思うんですけどね。

今のところはニンジャが入ってますが本人曰く「実はニンジャなくてもいいと思ってきた」とのこと(笑)。
次回リビルドで抜け忍になるのか?

ロール的特徴:
喋る台詞は紳士ですが、何しろ魚なので笑いを呼ぶロールプレイです。
決め台詞は「ふむ、人間はなにかと面倒だな」。

そんなカルチャーギャップキャラですが、相変わらずオウル室長のことを心配するロールプレイです。
絶対騙されてるとフィロスは思ってるんだけどなー(笑)。
青海GMはフィロスの思考の斜め上を行くので、まだ断定はできません。

その他:
てなわけでkouさんです。
一発ネタと思われたサハギンをなんとかここまでやってきました。
そろそろ魚人のお姫様も登場か?って前回もそんなこと言っていたような。
残り2回に向けてどんな動きをするのかが楽しみです。

■名前(PL名):ミス・モルフォン(TS)
性別/年齢/種族:女/25/ヴァーナ(兎)
クラス:シーフ/チューシ
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=321

SLを伸ばす成長で特別できることは増えないが、攻撃のダメージがアップ。
安定して大ダメージを叩きだすダメージディーラーでした。

しかし何と言っても今回活躍したのは《ファーストエイド》でしょう。
……詳しくは粗筋の最後の方で(苦笑)。

ロール的特徴:
お姉様と順調にフラグを重ねているような、ただいい手駒として扱われているような?
まだバタフライお姉様のリアクションがよくわからない感じです。
はたしてハッピーエンドにはなれるのか?

その他:
お馴染みTSさんです。
こういう裏も表もあるプレイングでは、TSさんみたいにぶっちゃけて調整をするPLさんがいると楽ですね。
フィロスも腹の探り合いよりかは「こうやりたいんだよね」ってぶっちゃけてから相談する方が好みです。

■名前(PL名):エイス・リグ(フィロス)
性別/年齢/種族:男/20/ヒューリン(ハーフグレムリン)
クラス:アコライト/ガーデナー
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=313

ついに2つ目のガーデンを取得。
ただまあMP効率は相変わらずだし、シナリオ1回しか使えないスキルばかりなのでなのでミドルフェイズでは本気を出さないキャラ。
今回は戦闘が多かったのでちょっと本気を出してみたり。

クライマックスは久々に頭を使いましたわ―。

ロール的特徴:
組織に属するエージェントとしてのロールプレイ。
表向きの使命と本当の使命が別にあるという中々やりごたえのあるプレイです。

それだけだとハードボイルドっぽいんですが、他の仲間とのやりとりはギャグっぽいのが新鮮です。

その他:
フィロスのPCです。
フィロスには珍しくボケ側に寄せたキャラクター造形です。
ただ、これからシリアス展開になっていくとしたらどうなるのか。
ピンチでも仲間とは軽口を叩きあうような関係でいけたら面白いなーなんて思ってますが。

◆粗筋
■前回の粗筋
ポーションの製造・販売から武器の製造まで。
絶大な影響力を持つ商会リトルフラワー.com。
そんな商会に三者三様の思いを持って集まった冒険者たち。

故郷の忍の里の抗争に巻き込まれ、眠り姫状態の恋人を救う薬を求める魚人忍者フォルティス。
かつての恩人がリトルフラワーの幹部だったため、恩返しに来た天涯孤独の毒料理人モルフォン。
「組織」と呼ばれる秘密結社の命令でリトルフラワーをスパイしているエージェント庭師エイス。

軽口でけなしあいながらもそこそこのチームワークを見せてリトルフラワーの契約ギルドとなった一行。
リトルフラワーからの最初の依頼は、薬草園のモンスター退治。
しかし蓋を開けてみるとそのモンスターは商会の依頼で死んだ冒険者のアンデッドだった。
表向きは遺族への手厚い保護などをしているリトルフラワーだが、「契約依頼中に死亡した場合、遺体は遺族に返さない」という契約により遺体を保持していたようなのだ。
明確な証拠は出ないが、商会への疑念を深める3人であった。

フォルティス「やはりヤナギ社長は怪しい。薬を作ってくれているオウル室長が従っているのは何か理由があるに違いない」
モルフォン「バタフライお姉様はきっと騙されているネ! ヤナギは怪しいヨ」
エイス「いや多分その2人もグルだと思うぞ……」
フォルティス「エイスは疑ぐり深いな」
モルフォン「もっと人を信じた方がいいネ」
エイス「(ため息)」

■オープニング
そんな疑念を抱く3人ですが、今日もリトルフラワーからの依頼です。

今回は同じ街のエルクレストカレッジからリトルフラワーに任された仕事でした。
冒険者の卵であるカレッジの生徒が実習をするため、ダンジョンを事前に掃除してほしいというもの。
もちろん掃除といっても箒とちりとりを使うわけではなく、湧いてくるモンスターを退治するってな具合です。

学園長に依頼を聞きに行ったら街の評議会会長までいたりして。
しかも会長からヤナギ社長の手紙をもらうという。

エイス「まさか、評議会会長をパシリに使うだと。ヤナギ社長は何者なんだ(わなわな)」
会長「あーいや、ヤナギ君からリトルフラワーで将来有望なギルドがいると聞いてね。話がしたかったのさ。手紙はそのついでさ」
エイス「ヤナギ社長が僕たちを注目してる? 一体何を考えて……」
モルフォン「素直に喜んでおけばいいネ」
フォルティス「全く。エイスは心配性だな」

ちなみに手紙は、カレッジの依頼のついでに遺跡の未踏部分も調べてきて欲しいって内容でした。

■ミドル
戦闘メインのミドルフェイズでした。

・途中まで探索されている広大な遺跡。
・実習に使うのはすでに地図ができている部分。
・未踏部分から出てきたモンスターを退治する。
・期限は緩いので補給のために戻ってもいい。

という設定でミドルは戦闘3連戦でした。
トラップ探知などをしなくてもよく、戦闘に集中するために考えられたいいセッティングだなーと思います。
ただまあ「何度補給に戻ってもいい」ってのは都合が良すぎるんでPLたち警戒して結局1回しか戻らなかったんですけどね(笑)。
多分、戦闘がきつかったときの保険だと思うけど……。
「1回だけなら戻ってもいい」みたいなほうがPLサイドからしたら逆に安心したりして。
不利過ぎても心が折れるし、有利過ぎても裏があるんじゃないかと疑う。
PL心理は複雑だわ(笑)。

ただ連戦というだけでなく、戦闘とFS判定を絡めたり、ダメージが強いエネミーはギミックとして(基本的には)攻撃してこなかったりと工夫がされてました。
踏破部分の敵は雑魚で、未踏部分に入った途端敵が強くなったのはなかなか面白い調整だったなーと。

普通の人間では進めないような水路の先にあるスイッチをフォルティスが押し、HPロスを受けたりしながら進んだ先でクライマックスです。

■クライマックス
現れたのはダイヤゴーレム。
「お宝だ!」と色めき立つPLたちにGMが追加演出。

GM「頭にアンテナみたいなのが4本ついてます。これは別エネミー扱いですが、移動はせずゴーレムと一緒に移動します」
一同「なんだそれ?」

疑いつつもこのパーティーには識別要員がいないのでとりあえず攻撃開始です。
すると、アンテナは何やらプロテクションを張ったり、ビームを撃ったり、ゴーレムがパワーアップしたり。

フォルティス「邪魔なアンテナだ」
エイス「しかし、僕たちができるのは攻撃だけだな」
モルフォン「とにかく範囲攻撃連発ネ!」

……戦術のひとつもない脳筋パーティーでした(笑)。
そんな一行にゴーレムがビームを連発!
エイスが蒸発しかかったり、フォルティスが焼き魚になったり……。

しかしなんとかアンテナは全て破壊できました。

PCたち「よし! あとはゴーレムだけ!」
GM「では、ゴーレムの番。ゴーレムがシーン全体にビームを撃ちます(ころころ)」
PCたち「(ころころ)回避失敗」
GM「ダメージは(ころころ)76点です」
フォルティス「む、最大HPよりも多い。《蘇生》ではわたしは倒れてしまう」
モルフォン「あ、あたしもネー」
エイス「僕もだ。《プロテクション》か《アフェクション》で1人は耐えられるが……」
一同「……うーん」

今までなんだかんだなんとかなってきた一行に襲い掛かる突然のピンチ。
久々にかなり頭を使いました。
結論、《ファーストエイド》を持つモルフォンを残してフォルティスとエイスは戦闘不能。
モルフォンが《アフェクション》を持つエイスを起こした後にエンゲージを離脱。
ゴーレムに残る攻撃手段は範囲白兵攻撃だけだったので、なんとかエイスが耐えているうちにモルフォンの毒が回ってゴーレムは倒れました。

モルフォンの与える毒は強度6。
つまり毎クリンナップに30点ずつのHPロスです。
たかが30点ですが、今回みたいに長いラウンドをかけて倒れたり起き上がったりを繰り返していると地味に効いてきますね。
上級になると1ラウンドが長くなるから、これが毒の最後の見せ場かもなー(笑)。

ゴーレムを倒すと新たな扉が開く。
その先にあったのはエルダの古代兵器だった。
しかも現在もシステムは生きていて、エネルギーは十分溜まっているのだ。

ここでGMがエイスに判定を求める。

GM「エイスの中のグレムリンの血が何か感じそうです」
エイス「なんと。ここでハーフグレムリンの設定が拾われるとは! (ころころ)なんとー! ファンブルorz」
GM「えええ?! えっと、どうしよう……まあ、なんとなくわかりました」

こんな致命的なところでファンブルするとは(苦笑)。
クライマックス戦闘のドロップ品でフェイトも使い果たしていたのでふりなおしもできず、なんだか大事な情報をスルーしたっぽい感じに。
兵器の詳細は不明なまま、エイスはこのことはリトルフラワーには報告しないようにしようと提案。

エイス「怪しいヤナギ社長にこんなことを教えたら、何に使われるわからない」
エイス(心の声)「(リトルフラワーにこれ以上力を付けられるのは組織にとって不都合だ)」
エイス「オウルやバタフライに伝えたら、ヤナギにも伝わってしまう」
エイス「二人に伝えるのは、二人をヤナギ社長の魔の手から救出してからにしよう」
エイス(心の声)「(とりあえず今はこう言ってフォルティスとモルフォンを味方につけておこう)」

てな感じで2人の協力を得て、《偽装情報》を使ってこの部屋やエルダの古代兵器については隠蔽を施しました。

ちなみにその裏でフォルティスとモルフォンが

フォルティス「まあ、エイスなら戦闘の時に後ろから撃てるし」
モルフォン「おだてておけば調子に乗るから別に今は言うこと聞いておくネ」

なんて話しあいがあったことをエイスは知らない(笑)。

■エンディング
学園長やヤナギへの報告をする全体エンディングの後、ヤナギがエイスだけ残るように指示。
ヤナギは、マジェラニカに商会の商圏を広げるため、エイスの実家の商会に目をつけたのだった。
実家へのパイプ役になることを約束するエイスでした。

個別エンディングでは、エイスは組織にエルダの古代兵器のことやリトルフラワーが評議会会長にまで影響力があることを報告。
まだスパイを続けるよう指示を受けました。

モルフォンはバタフライに新しい武器を発注。
その会話の中でうっかりエルダの古代兵器の情報を漏らしてしまうが、バタフライはそれに気付いたかどうか……。

フォルティスはオウルと会話。
フォルティスは里に「恋人を連れて来られるか」という手紙を送っていたのですが、なしのつぶてでした。
そこでオウルと相談し、迎えの冒険者を出していたところ、その冒険者たちから里までもうすぐとの連絡が。
いよいよ、魚人姫様の登場となるか。
……それはフォルティスとGMの相談次第です(笑)。


まさかエイスの実家の設定まで拾われるとは。
ますますきな臭さを増すヤナギ社長とオウル室長。
マスターシーンでバタフライだけはちょっと違う動きをみせていたのは何を意味するのか。
残り2回を期待しつつ、今回はここまでです。

◆反省と考察
ロール:4点
ゲーム:4点
ストーリー:3点
ボーナス:3点

順当に面白くなってきた感じ。
初キャンペーンの青海さんも「もっと楽勝かと思った」なんて台詞を言いながらビーム連発するゴーレム出すし。
普通に面白かった。

○良かった点
・ぎりぎりの戦闘バランス。
・腹の探り合いなギルド。

○悪かった点
・「一緒に狙う」ネタもほどほどに。
・この先どうなるの?

ではでは個別解説。

・ぎりぎりの戦闘バランス。
このキャンペーンの今までの戦闘は、ぶっちゃけ易しかった。
青海さんの優しさだと思ってるんで別に不満ではない。
ただまあ、アリアンロッドってやっぱり戦闘も楽しいわけで。
今回は本当に危なかった(笑)。
生きてて良かった!

まあ、毎回こうだと疲れるんだけどね(笑)。
3回に1回ぐらいでいいかな。

・腹の探り合いなギルド。
本キャンペーンは、バックボーンが違う3人が三者三様な理由で集まっている。
ゆえに、ギルドが同じでもお互いを利用しあってるような関係だ。
だからこそPLレベルで話し合いながら、腹の探り合いをしている。
信頼しあっているのもいいが、たまにはこういうハラハラした感じも面白い。

○悪かった点
・「一緒に狙う」ネタもほどほどに。
前述したように一枚岩ではないPCたち。
そんな中でも前線や後衛という役割分担は必要なわけで、フィロスのPCは前線で敵の攻撃を足止めする役目もある。
後衛から範囲攻撃をするときの定番ネタとして
「エイスも狙います」「おいこら!(笑)」「間違えました。敵だけ狙います」みたいなやりとりをする。
定番ネタなわけなので、まあ数回なら全然問題ない。
ただ、クライマックスも大詰めになったときまで繰り返されると「はいはい、そんなに狙いたければ狙えば?」と辟易してしまう。
程度の問題だし、冗談に付き合えるピンチ具合かどうかとか状況によるから、難しいところだ。

・この先どうなるの?
全5回中の第3回が今回。
魚人忍者の里に使者が行ったり、エイスの実家の話が出たり、バタフライとヤナギの齟齬っぽいものが演出されたりと、次第に話は盛り上がってきている。

しかし、少し不安な点が2つ。
このキャンペーンはどうなったら終わりなのか?
あと2回で終わるのか?

アリアンロッドの、エリンディルにおけるキャンペーンは基本的には最後のボスは魔族にするのが鉄板だ。
なぜなら魔族は人類にとって絶対悪(何事にも例外はある)であり、黒幕の魔族を倒せば物語は大団円になるからだ。

ただ今の所ヤナギ社長が魔族って感じはしない。
ヤナギ社長が悪い人間だったとしても、PCはそれを裁けるのか?
影響力のでかいリトルフラワーを解体してしまって本当にいいのか?

またGMは、PLにはリトルフラワーは良い組織だと言いつつ、PCにはリトルフラワーを疑わせるような情報しか出てこない。
このPC情報とPL情報の齟齬が意図的なものなら問題ないけれど、そうでないならあと2回で畳めるのかちょっと不安に思う。




てなわけで青海さんキャンペーン折り返しの第3回でした。
そろそろ加速していかないと物語がきちんと終わらないかも?
まあでも青海さん今までフィロスのキャンペーンで何度も素晴らしい動きを見せた青海さんなんで、そのあたりは信頼していこう。
さあ、次はレベル10だからリビルドするぞー。
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