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2014年11月26日00:06

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映画「天才スピヴェット」

観たい候補は色々あります。
あの話題のSF映画もいずれ必ず観に行きますが、
今日は3Dでの上映が今週で終わるんで急遽この作品に。

「天才スピヴェット」L'extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet

モンタナ州の牧場に住む10歳の少年スピヴェット。
彼は天才的な頭脳の持ち主。
父と母と姉と双子の弟と住んでいる。
スミソニアン博物館からの電話で、スピヴェットの発明した磁気車輪がベアード賞を受賞したとの連絡が。
スピヴェットは1人家出し、ワシントンのスミソニアン博物館へ旅に出る。

少年の語りと目を通して描かれる家族模様、
そして少年の妄想が映像で描かれてファンタジーな色もある。
ストーリーの根本は少年の成長と家族のドラマ。

特筆すべきなのが映像。
これが良かった!
3Dは作り手の意向もあるんで極力観る方な私ですが、
これは3Dで絶対観るべき!
3D作品は時折観ますが、正直言って飛び出し感も立体感も効果を感じない作品は結構多い。
でも、この作品は3Dありきで作ってるので、
全編、3Dの利点や「こういう見せ方するのか!」と唸らせるシーンが多い。

監督がフランスのジャン=ピエール・ジュネ。
「アメリ」や「デリカテッセン」など独特の世界観を持つ映像作家。
印象はとにかく変わってます。
個人的には「ロスト・チルドレン」が好きだったり、
エイリアンシリーズ好きな私からしたら「エイリアン4」の監督でもある。
「エイリアン4」も描写とにかくグロ面白くて変わってる。何を監督してもジュネの世界観。
(エイリアンシリーズは各監督の個性が際立って4作それぞれ作風が全く違うのが面白い)
「天才スピヴェット」もまさにジュネワールド。
3Dが更に効果出してる。

途中、ロードムービーな要素もあっていいし、
イタズラ好きで、お茶目ぶりは笑えるところもあるにはあるけど、
もっとはじけてくれた方が良かったのかな。
弟の死をきっかけに亀裂した家族が再生しようとするドラマは良かった。
でも感心な大人顔負けの天才少年ぶりをもっと大袈裟でもいいから、何かアピールも欲しかったかな。
博物館に着てからの展開がアッサリというか、さほど印象にも残らなくて。
でもそんなに悪くはないです。
ほのぼのした雰囲気は良いとは思う。

スピヴェット役のカイル・キャトレット。
芸達者な子役です。
役柄的にませた感じだけど、全く嫌に感じないのが良かった。
大人ぶるところと子供らしいところが見事に演じてたと思う。

お母さん役にヘレナ・ボナム・カーター。
ティム・バートン作品を筆頭に、女優にしては珍しい怪優ぶりを発揮する変わった役者ですね。
今回は役柄的に落ち着いた感じもするかな。


ジュネ監督らしい独特な作品でした。
3Dの可能性をいろんな視点で観られたのが凄く興味深かった。
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