約束

映画を久しぶりに見た。

この頃
映画館に行くのがオックウになって来た。
指定席になっているからである。

座る場所は
そこに入って
そのフンイキを見て決めたいのだ。

この前
道楽さんの落語会があった
自治会館で映画会があり
久しぶりに鑑賞。

折りたたみ椅子だったが、
満席という感じだった。

えん罪事件と言われる
昭和36年に起きた
名張毒ぶどう酒事件をあつかった
「約束」という映画。

仲代達矢が無実を訴える犯人役、
樹木希林がその母親役、
政治家になった山本太郎が
事件当時の犯人役をやっていた。

さすがに名優たちで
2時間以上の上映だったが
アキさせなかった。

映画を見る限り、
これはえん罪と言うしかない
という感じだった。

しかし
強要されたとは言え、
一度罪を認めたら
客観的と言えるような事実があっても、
判決はなかなかクツガエらない
という現実。

科学者は講釈師だと思っているが（笑）
裁判官というのは何者だろう
と改めて思う。
一度決めたら
誰に何を言われようと
それを貫き通す信念の人か（笑）

ただ
何度再審請求をしても
取り消しをする裁判所を、
元裁判官だった方が、

「こんなに何度も再審請求をしても
　やらない裁判所にまだがんばって
　再審請求をやるんですね。
　裁判所を信じているんですね。
　まぁそれしか道はないのでしょうが」

と涙を流しながら語っていたのが
印象的だった。

犯人とされる奥西勝さんは
現在88才で
八王子医療刑務所にいるそうだ。