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2014年11月24日00:51

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東京でヘンな格好をしていた奴

■「獄門島」犯行可能? 金田一ファン「聖地」で仮装行列
(朝日新聞デジタル - 11月23日 16:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3154638

この間までは日本でもハロウィンだなんだ、と、オレンジ色のカボチャやら、奇抜な格好をした連中が街をウロウロしていたようで、しかし、肝心のハロウィンの意味もわからずウロウロしている輩もいて、なにがなんだかな気分であった。

とはいえ、僕自身も仮装云々そのものについては否定的じゃないし、できれば僕も機会があれば、そんなのにも参加してみたいなぁ、という思いもなくはない(←ということは、あるわけだ)。


これも先日TVのニュースで観たけど、京都で参加者がいろんな妖怪に扮して、百鬼夜行そのまんまなイベントもあったようで、民俗学好きにしてみれば、ああいうのはほんとに参加してみたいものだ。


さて、今回の金田一耕助の仮装行列、これはいいねぇ〜〜〜!!

横溝正史ファンならご存知のイベントだが、こうして報道媒体で取り上げられるのも、珍しいんじゃないだろうか。

参加者はそれぞれに自分が金田一耕助になった気分満々で、楽しいだろうなぁ〜〜〜とは思うけど、興味のない方が傍から見れば、珍奇な集団にしか見えないんだろうな。

ま、これはハロウィンでうかれていた連中も同じこと(笑)



仮装行列じゃないけど、僕が東京で暮らしていた頃は、それまでも横溝正史や江戸川乱歩、久生十蘭といった戦前派推理小説作家の作品を好きで読んでいたものだから、その舞台となった場所はいろいろ散策した。

小説や映画に登場する場所を、いつからか「聖地」なんて呼ぶようになったけど、まさに東京はそんな「聖地」だらけの場所だ。


もちろん、かなり近代化された場所である東京だけど、ところどころにレトロな味わいを残している場所もけっこうあったりして、そういうところを闊歩しながら、推理小説の主人公のような気分になったものだ。

あの銀座四丁目交差点の和光の時計台でさて、久生十蘭の「魔都」では、重要な場所として登場するので、都会のど真ん中であっても、レトロな気分が味わえたわけだ。


しかも、当時は荒俣宏の「帝都物語」が流行っていた頃でもあったので、作品に登場する場所、たとえば平将門の首塚といったスポットも数多く点在している。

ゆえに、ほんと東京は「聖地」だらけだと思う。


当時の僕は、カジュアルな格好よりも、休日でもスーツを着てたし、冬になればプロフィール写真のように黒い帽子と黒いコートで都内を闊歩していた。

もちろん、これも戦前派推理小説に影響されてのことで(それと、コーエン兄弟の『ミラーズ・クロッシング』にかなり感化されていた)、夏場以外は常に仮装行列していたようなものだ。


だって、ある時期務めていた職場には、昔ながらの帽子掛けがオフィスにあって、それを何に使うのかわからない人も多くいたものだから、僕が率先して使い方を伝授(そんな大層なもんじゃないけど)してさしあげたのだった。

もっとも、「へぇ、そうですか」ってな反応で、帽子をかぶって出社する者は、僕以外にはいなかったけど・・・。


いまから考えれば、かなりヘンな奴(というか、イタい奴)だったかもしれないなぁ・・・。

でも、東京という「魔都」もとい、「聖地」が、僕をそんな風にしてしまったのだ。

ということにしておこう。


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