★世間の福を思いくらぶるに、身やすく心楽しび、子孫繁栄を上とす、命長きを次とし、位高く富むるを下とす。
此の福の種は、明徳仏性なり。
この種を蒔きてこの福を造る田地は人倫日用の交わりなり。
★明徳仏性の修行とは、すなわち後生仏果・を得る修行なり。
いかんとなれば、今生後生すべて心に有り。
今生に心なければ、此の身 今生のはたらきなし、
後生に心なければ、極楽地獄の果を受くるものなし。
肉身には生死ありといえども、心には生死なきによって、今生の心即ち後生の心なり。
★総じて、善を成すにはひそかに 人の知らざるようにとりなすを第一とす。
少しにても人に知られんと思う心は満心なり。
満心はかならず魔縁となる、魔縁あればかならず魔障あり。
★善悪の報いは 谷に声をあぐるが如くなれば、善を思い善をおこなうには かならず善の報い有り。
悪を思い悪をおこなえば かならず悪の報い有り。
これ誠に天地感応の妙理なり。
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★まことに、善悪の報い、ひびきの声に応ずるがごとし。
★孝行というは舅姑・に良くつかうるのみに非ず。
貪嗔痴の三毒を除き捨て 慈悲柔和の心を明らかにし、節を守り子に教え奴に情深く
すぎわいの稼ぎを努め、かりそめにも偽りを云わず、無道をはたらかざるにまでも皆孝行なり。
★それ人間の生楽は、身やすく(健康にして)心たのしぶ(安らか)に 極まれり。
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★人間は義理を以って命の根とし、福の種とし、一生の楽しみとするものなれば、
貧しくいやしきことは恥るところにあらず、くるしぶところにあらず。
かりそめにも、不義無道の事は 恥ずかしき事にして、
身を失い禍を招く本なれば 恐れて除き去るべきことなり。
★万物一原の理は、本来吾と人との差別なし、故に妬(にく)みて人を憎み害(そこ)なうは、我が身のためを思うにたれども、蓽竟は、己が身を憎み害(そこ)なうなり。
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★よく仁恕の本心を興起して、陰隲(いんしつ)を積みぬべきこと、人の大幸なるべし。
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★人人(にんにん)の心の中に明徳と名づく無価の宝あり、これ姓命の宝、天下第一の宝なり。
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