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11月17日午後、大和郡山イオンシネマにて鑑賞。観客は私を入れて6人ほど。
上質で豪華で濃密なエレガンスの世界を堪能。
サンローラン財団が公認のお墨付きを与えただけのことはある。
最初から最後まで一分の隙もない、美の結晶ともいうべき作品。
上映時間がたった106分とは思えないほどの情報量を摂取した。
美しさに目が眩み、シネコンから出て歩いたSCのウインドウが
すっかり色褪せて見えた。物欲抑制には効果的。
また、「これでPG12ってどうなのよ?」と疑問を呈するほど
刺激が強いガチホモシーンが随所に散りばめられており、
観賞後はお腹いっぱいになる。食欲抑制にも効果的。(笑)
サンローランという人は、類い稀なる美の才能に恵まれていたが、
赤子のように繊細で、現実的な生活力には恵まれていなかった様子。
アルジェリア出身という出自からジレンマは深かったろうとは思うが、
兵役に招集されて双極性障害を発症するなど、かなりストレスに弱い。
若い頃はアルコールもたしなまないウブな青年だったのに、
後年は酒を浴び、薬に溺れる乱れた生活に。痛々しい姿だった。
でも、彼に無私の愛と生涯を捧げ、どんな時も庇護役に徹したベルジェを
引き寄せた訳だから、やっぱり「持ってる」人だなぁと感じた。
溜息が出るコレクションの衣裳も素晴らしいが、個人的には
登場人物たちの「オフの装い」に興味を惹かれた。
あと、薬剤師のような白い上っ張り=デザイナーの仕事着も。
音楽もいい効果を上げていた。
モダンジャズの60年代からロックの70年代へ。
「時代と寝た」イブの創造とその変遷が、耳でも実感できる。
人気の少ない暗闇に沈んで、どっぷり浸るのがお勧めの作品。
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