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2014年11月16日11:58

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サリーの店「のっぽ」番外編

皆さんは津々井まりという歌手をご存じでしょうか?

時代は1970年前後に戻りますが、新宿3丁目にあった、サリーの店「のっぽ」でのお話しです。
その頃、ボクやぐーちゃんは「のっぽ」の従業員として働いていました。

アルファードのメンバーとなる、よしのり、イチ、タローも集まって、お店の二階で、時にはバンドの練習をしたりしていました。

やや太り気味で、アイシャドーの濃いその子は、時々ふらっと「のっぽ」にやってきて、サリー・ジュースや珈琲を飲みながら、1階のカウンターでボクらとおしゃべりを楽しんでいきました。

目のやり場に困るほど、おっぱいがとても大きかったので、ボクらは「ボインちゃん」とアダ名をつけて呼んでいました。

タイガースが好きで、中でもサリーのファンだと言っていました。
夜に来店することが多かったので、幸運にもサリー本人と、何回かバッタリ逢えたこともありましたね。

「この子、岸部さんのファンなんですよ」と紹介すると「あ・・そう?めずらしいね」なんて言ってましたっけ。

ある日の深夜、ボインちゃんがいつものようにフラッとやってきてこう言いました。

「わたしね、今度レコード出すのよ。あ!信じてないでしょ!?歌の練習したいんだけど、お願いだから伴奏してくれる?」

なんでも、そのうちTVにも出て歌うんだとか言っていました。

譜面も持っていたのですが、ボクらは譜面が大の苦手です。
そんなわけで、なんとかコードだけは弾いて伴奏をしてあげました。

特にうまいわけではありませんが、魅力のある歌声ではありました。

そんなことが何回か続いたあと、彼女はある日のTV画面の中にいました。
津々井まりという名前で、デビュー曲は「人魚の恋」という曲でした。

夜のヒットスタジオにも出ていたような気がします。
その後、何曲かシングル盤やLPを出したようです。

彼女がTVに出始めた頃、ボクらアルファードも「のっぽ」を辞めて、活動を始めました。

そうなると、もう、自分たちの練習や仕事をこなすだけで、毎日が過ぎていきました。
それでも、時々、「のっぽ」に顔を出すのが楽しみでもありました。

そんなこともあって、ボインちゃんには、「のっぽ」に来ていた、サリー・ファンの女の子が、いつの間にかTVに出ていた・・・みたいな、親しみを感じています。

これもいつかは削除されてしまうのかなぁ。
「人魚の恋」・・・久しぶりに聞きました。



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