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2014年11月08日20:23

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横浜食べ歩き「寿ラーメン」

 平成26年11月5日(水)。
 横浜通いの丸美先生は、今朝も、JR東日本・東海道本線、横浜駅に向かう。
 電車に乗っていると、途中駅で、たまたま一つだけ空いていた丸美先生の隣の席を、二人の男の人が取り合っていた。
 一瞬遅く、席取りに敗れた会社員風は、座った人物に、
「変な奴」
 と言い捨てていた。
 ところで、この、変な奴氏、身体が大きくて臭いのよね。
 耐えられない丸美先生は、席を離れてしまった。
 今晩の食べ歩きも横浜中華街に行くつもりで、JR東日本・根岸線、石川町駅で下車したのだけど、趣を変え、今回は寿町という所に行ってみる。
 中華街口の方に出る。
 関内駅、石川町駅近くの町名区画は、根岸線から港側は、線路と平行に、内陸側は、線路と垂直に、どちらも細長くなっている。
 寿町は、有名な伊勢佐木町の、幾つか石川町駅側に位置するようだ。
 寿町の方も有名である。
 石川町駅を中華街とは反対側に出て関内駅側に向かうと、浦安ねずみランドみたいな建物が、たくさん並ぶ所に出る。
 横浜スタジアムの石川町駅側から来る、横浜家庭裁判所がある通りまでは行かずに、一本こちら側の通りを歩くと、電柱に寿町との町名表示があった。
 狭くてごちゃごちゃした所を想像していたが、車の通行がないためか、思いの外、広い道路である。
 9月22日(月)や、以前にもここを横切ったのに、有名な寿町とは、まるで気が付かなかった。
 商店街の類はなく、大型スーパーのイオン系列のコンビニエンス・ストアがあるだけである。
 道端で、野良猫の餌付けをしている人がいた。
 根岸線の高架から反対側に向かう。
 左右には高層マンションが並ぶ。
 交通量の多い通りを横切ると、焼き肉屋、立ち飲み屋の類が現れるようになる。
 コイン・ランドリーや簡易旅館、いわゆるドヤも現れる。
 ここからが、いわゆる寿町なのだろう。
 人通りもあるのに賑やかな感じがしないのは、店の電光看板が少ないためか。
 店の中だけが明るく、灯りは路上にまで及ばない。
 道が広いので、音も聞こえない。
 無声映画を眺めているみたいだ。
 9月22日(月)に歩いた通りの、すぐ隣なのである。
 良く言われるような、路上で寝ている人はいなかった。
 この文を書きながら調べると、寿町の「住人」には、横浜市役所が宿泊券を配布し、簡易旅館に泊まって貰っているのだという。
 食費も出るのだそうだ。
 単純な比較はできないものの、丸美先生の食費よりも高額である。
 観光客、外国人も多い、市内中心部の、あちこちに散られるより、その方が、手間も費用もかからないのだろう。
 同じぐらいの広さの、別の通りを横切る。
 こちらの通りの歩道には屋根があり、少しだけ商店街の感じがする。
 左右を見ると、居酒屋のほか、何軒かラーメン店があった。
 交差点を真っ直ぐ行くと、左手に公民館がある。
 右手には保育園もある。
 この辺りが寿町の中心のようだ。
 もう一つ、同じぐらいの広さの通りを横切る。
 こちらにも居酒屋が並んでいた。
 uenoブログ: 商店街・ストア遺産22「横浜寿地区、寿飲食街」
 http://ue-a.no-blog.jp/blog/2014/03/22_704f.html
 この交差点を真っ直ぐ行くと、左手に、ごちゃごちゃした飲み屋街が現れた。
 JR東日本・山手線、渋谷駅を東口に降りて、北側に行った所みたいな、同じく山手線、新宿駅を西口に降りて、北側に行った所みたいな、見た事はないけど昔の恋文横町みたいな、あんな飲み屋街があった。
 5月12日(月)に、JR東日本・東海道本線(京浜東北線)、大井町駅のそばでも見た、あんな飲み屋街である。
 入ってみると、細い道が縦横に通じている。
 ごちゃごちゃと洋風酒場が並んでいる。
 韓国系の店もあるようで、朝鮮文字(ハングル)の看板も見られる。
 でも、ここ、飲み屋だから歩いているけれども、住宅だったら、当然、歩く勇気はない。
 赤提灯に、ラーメンとだけある店があった。
 後に入ってみよう。
 右手に大きなパチンコ店が現れる。
 この向こうの国道側が表で、こちらは裏側である。
 その建物には、メニューの写真パネルもある、普通の中華料理店が入っていた。
 交通量の多い通りを横切り、右手側から流れて来ている中村川に斜めに当たると、寿町は終わりである。
 高森朝雄(梶原一騎)・ちばてつや「あしたのジョー」(講談社漫画文庫)
 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC-%E5%85%A812%E5%B7%BB%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%BC%AB%E7%94%BB%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%AB%98%E6%A3%AE-%E6%9C%9D%E9%9B%84/dp/4069348670
 の冒頭にあったように、石をぶつけられる事はなかったようである。
 さっきの、ごちゃごちゃした飲み屋街のラーメン店に行く。
 三人程で一杯になるカウンター席だけの店だった。
 予想はできたが、昭和三十年代などという生易しい内装ではなかった。
 大黒様の置物がある。
 店のお婆さんは右手の厨房にはおらず、客席に座り、店の奥、暗い天井近くの、店には不似合いな最新型テレビジョンで、バラエティー番組を見ていた。
 その右手にもテレビジョンがあり、こちらには公営競艇の文字情報が流れていた。
 店に不似合いとは書いたが、妙にSF映画的な光景で、却って似合っているともいえる。
 テレビジョンの下方では石油ストーブが赤くなり、丸い薬缶が乗っていた。
 何だか、一気に年末になったみたいだ。
 丸美先生が入って来ると、お婆さんは何をしに来たか分からず見ていたが、
「ラーメンをお願いします」
 と言うと、厨房に入っていった。
 家庭用の鍋で作っていたラーメン(500円)には、三角の厚切りのハム、わかめ、あと何だか分からない肉の塊が入っていた。
 写真を写していると、なかなか食べようとしないので不思議に思ったのだろう。
「何かが入ってたのかと思っちゃった」
 と言っていた。
 噛み切れず、何だか分からない肉の塊は残してしまった。
 店名が分からないので領収証を書いて貰うと、寿ラーメンだった。
 9月22日(月)に食べた、長者町一丁目の交差点の、
 中華料理翔威飯店 (ショウイハンテン) - 伊勢佐木長者町/中華 ... - 食べログ
 http://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14036782/
 は、すぐそばである。
 寿町のドヤ街はなぜ形成されたのか?[はまれぽ.com]
 http://hamarepo.com/story.php?story_id=657
 ホームレスの街「寿町」 - 楽天ブログ - 楽天市場
 http://plaza.rakuten.co.jp/tvsyutuen/9018/
 2013年寿町タイムライン集 - NAVER まとめ
 http://matome.naver.jp/odai/2136948049564596901
 この文を書きながら思い出したが、
 三山喬「ホームレス歌人のいた冬」(文春文庫)
 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%82%B9%E6%AD%8C%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%9F%E5%86%AC-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%89%E5%B1%B1-%E5%96%AC/dp/4167838966
 の舞台は、ここ寿町である。
 少しだけ線路方面に戻った所にあった通りで、関内駅方面に向かう。
 すぐに見慣れた関内の風景になり、10月10日(金)に食べた、博多ラーメンの店、
 吉龍 (キチリュウ) - 伊勢佐木長者町/ラーメン [食べログ]
 http://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14048927/
 の前を通り、伊勢佐木町のBOOK・OFFの前に出た。
 そのまま韓国人街を行き、桜木町駅に出る。
 今晩は、良く分からないが、ミラクル・ムーンらしい。
 ショートショートの藤井青銅先生が、近頃、特別な満月が多過ぎると苦言を呈していた。
 丸美先生、思うに、そのうち、
「今月は*年振りの、皆既月食でもない、スーパーでもない、ミラクルでもない、”平凡”な満月です」
 となるのでは。
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