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2014年11月02日19:39

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日本人の宗教観の顕われ、かね。

■モデルは僧侶、視線くぎ付け 奈良で「美・坊主」ショー
(朝日新聞デジタル - 11月02日 11:27)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3123462

ま、昔からこんな感じだったのですよ、
日本においての仏教受容って。

そもそも日本に仏教が入ってきた時、
蘇我馬子が何に驚嘆したかって、
仏像の造作。それ以前に、それ程の
クオリティの高い『フィギュア』は
存在していなかった。
日本人のオタク心に触れたのだね。
で、自分たちも作り始めて、日本の
仏教文化は花開いていく。

平安時代には、説法は完全にショー化していて
イケメンに人気が集まったし、清少納言は
枕草子(中)で、このように書いている。

『説経の講師は顔よき。講師の顔をつとまもらへたるこそ、
その説く事の尊さも覚ゆれ。(中略)にくげなるは罪や得らむと覚ゆ』

「説教してくれる僧侶はイケメンだからこそ、
説いてる話が尊くありがたいものに感じるし、
集中して聴けるというもの。不細工な坊さんの説法では仏の教えも伝われない」

と、至って率直に語っているのだが、これは
平安時代においては一般的な感想であろう
(僧侶の駆け落ちやスキャンダルなども多かった)。

江戸時代には寺院は完全にアミューズメントパークと
なり、法事や墓参り、回向などを庶民は心待ちにした。

結局ね。

こうした「エンターテインメント」としての
仏教の受容のされ方をずっと日本ではされてきていて
(無論、そうした仏教の「頽落」に対する批判が
鎌倉六宗を産んだりした訳だ)、結構いい加減な
もんだったのさ。

僧侶の稚児買いは、狂歌なんかでも風刺され続けてたし、
決して清廉なだけの生き物でもないのよ、僧って。

それに対してどう思うか、というだけのお話だろうね。

個人的には、「ああ、日本人らしいなぁ。エロ大好きだもんね」
くらいかな。

どんな宗教とも、真面目に付き合わないノンポリ性が、
よくも悪くも日本人を形作ってきた、のだよ。

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