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2014年10月28日20:57

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書く手をやめて おもふこと 泣いてゐますと書いたなら もしもあなたを泣かそかと。

小説執筆を支援、ソフト開発
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3116615

すっげえ昔のSF小説みたい・・・というか
思い返してみるとこういうのを題材にした
小説は結構数多い事に気づいた。

有栖川有栖も書いてたし、大槻ケンヂも
ブースカに投影してこういうの書いてたな。
皆、行き詰まると必ずこういう事を考えるのだろう(笑)。

記事タイトルだけを読んだ瞬間には
頭に血が上って「フザけんな、ゴルァ!」な
気分だったが、要するにプロットを作ってくれるって訳ね。

そのプロットを使って小説を仕上げて下さい、と。



くっだらね。

>「ソフトは改良中で公開は未定だが、機能を充実させていきたい」と話す。

との事だが、是非ともコピィライトくらいまで
取得して頂いて、そのソフトを使用して小説を
書いたら、それをコピーライトするくらいにして欲しいやね。
表紙に必ずそれを表示させるのだ。そうしたら、
本屋でその本を「選ばずに」済む。

読まないでいい本を篩に掛けられるのは、
本読みとしてはありがたいからさ。

ま、使い方は色々だろうから、
まずプロットを作成して貰って「それに完全に従わない」とか
云うのもありだろうがね。

上手くは行かないだろうよ。

プロットが出来たからって小説にはならないし、
ガチガチにプロットに縛られた小説がどの程度の
物かは推して知るべし(無論、そうやって作られた小説も
無数にあるだろうが)。
逆にプロットが物語の大半を握ると云って過言ではない
本格ミステリとかにこのソフトが対応出来るか、と云ったら
それも不可能だろう。
「被害者・・・誰々、犯人・・・誰々、死亡理由・・・何々」
と入力していって、エンターを叩いたらトリックが
出てくる?想像するだけで大笑いだ。

だがしかし。

ちょっとだけ想像の翼を広げてみる。

もう十年ほど前になるだろうか、
記事中でも触れられているが、
「ケータイ小説ブーム」なるものがあった。
ま、小説と云う体は成していないのだから、
小説の名には値しないジャンクであり、
間もなく市場からは消えた。

例えば、それが。

こうしたソフトの実験目的に行われたものだった、
としたらどうだろう?
『恋空』だとか、『DEEP LOVE』だとか云う
作品(・・・じゃねぇな、商品、に訂正)に
作者は実は存在せず。
全て、ソフト上で演算された結果を、レアなままで
文章化した物だった、としたら。
だとしたら、あのすっからかんな上に同工異曲の
プロットばかりが並べられ、よく似た文体(以前だが)の
本ばかりになってしまったのも。

頷けるのではないだろうか。

だからこそ、作者とされる名前は、アルファベットや
カタカナの無機質な作者名のみを、その記号として
選んだのだ。
ある種のアッセンブル・ナンバとして。

なんて、よくある都市伝説か、それこそ執筆支援ソフトが
弾き出しそうな安易なプロットを書き置いて。

このソフトを閉じる。

システム終了。


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