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2014年10月26日21:32

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結論から云うと「わかる訳ねぇだろ、馬鹿」。

■卒アル写真で将来の離婚率がわかる!?
(日刊SPA! - 10月26日 16:22)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=81&from=diary&id=3113151

相変わらずヤンキーのこうした胡散臭い
心理学「っぽい」論文もどきが幅を利かせて
いるようで。

とはいえ、実際にマシュー・ハーテンステイン先生とやら
の本を読んだ訳ではないし、この人が
どのような事を専門に研究しているのかが
分からないので、「よく分からん」というのが
実情なのだが。

つぶさに記事を読んで行くと、
>「大学卒業時点の写真の“ある特徴”が、
その後の離婚率と関係していた」というのだ。
とあるので、心理統計学のお話なのかね、
とも思う。

統計学的推測によって統計調査の
対象となった母集団の特徴・傾向を推測することが
出来る、って訳だ。

だが、
「口角の上がり具合や目じりのシワなどを
心理学的な基準にもとづいて採点し、
「笑顔の度合い」を点数化したのだ。
そして、彼らに連絡をとって結婚生活が続いているかどうか尋ねた。」
と続くと、やっぱりよく分からなくなる。

なんだろうか、「心理学的な基準」って?
聞いた事がない。
笑顔かどうかを統計し、って仮説演繹法を
使って妥当性を検証した仮説理論として成り立つの?

で、統計の話なのかと思えば、

「いろいろ考えられますが、写真で笑っている人たちは、
人生で前向きに感情をコントロールできて、
より幅広い社会や人とつながりを持てる、
というのが妥当な解釈でしょう。
もちろんこれは占いではなくて統計的な結果なので、
常に例外はあります。しかし、個人差はあるにせよ、
一般的に写真でよく笑っている人は、
笑っていない人に比べて結婚生活も順調で、
さらに長生きだという研究結果も出ているのです」

などとも仰る。つうか、これは寧ろ「占い」の領域に
近いお話であり、ある意味では「当たり前」の事だ。
「占い」とは決してオカルトや超自然的現象ではなく、
詰まる所は「よき生活の手引き」でしかない。
笑顔で、元気に、掃除をちゃんとし、祖霊を敬い、
ちゃんとした物を食べ、仕事をきちんとしなさい、
というアレだ。

結局、「統計的な結果なので、
常に例外はあります。」という、
凡庸な結論に落ち着く。

それはそうだ。
統計学は確率論的な根拠(証拠)なので、
統計学的推測によって未来の事象の変化を
確実に予測することは出来ないのだから。

だとしたら、この先生とやらの仰られるのは、
「笑顔で暮らしたら、いい事ありまっせ」
という隣りの世話好きおばちゃんレヴェルの
事、という訳だ。

ま、学問には「経験的に自明な事も追証して
証明していく」という必要があるのは云うまでもない。

だが、だとすると。

この論文だか本だかは、何処に位置する
「学問」なのだろうか?

心理学?統計学?社会心理学?

どちらかと云うと、日本で馬鹿が大好きな
俗流風水が一番近いような気がするんだがね。


>「例えば、「殺されやすい顔と、殺しやすい顔」。
研究によると、「幅の広い顔」の男性は攻撃的なのだそうだ。
全米の暴力での殺人事件の被害者の顔を調べると、
統計的に被害者の男性は顔が細かった。
幅広顔の男性のほうがより多く喧嘩をするのに、
殺されやすいのは顔が細い男性なのだ。

 しかし同時に、幅の広い顔は“稼ぐ顔”でもあるという。
幅広顔の男性が会社のCEOになると、
顔の細いCEOより会社の業績を上げる傾向が
あることも実験で判明したのだ。思わず自分の
会社の社長の顔を思い浮かべた人も多いのでは。」

こんなのに至ってはロンブローゾかよ、と苦笑してしまう
しかない。こちらは顔相学か?占いじゃん、それ(笑)。

結論としては、統計学の本として考えたら
凡庸な仮説検証でしかないし、
心理学だとしたら余りにも恣意的過ぎる(それが心理学だろ、
とも云えるが)。
自己啓発本なのだとしたら類似品は山ほどある。
本として上梓する必要性がある とはとても思えない
代物、としか云えないね。

そして。

それを紹介する記者の馬鹿さ加減も度し難い。

前述したが、統計学的推測によって未来の事象の変化を
確実に予測することは出来ない、なんて
常識以前だろ?

それなのに、記事の表題は「卒アルで将来の離婚率がわかる!?」
なんだ?「?」付けたらそれでいいのか?
東スポじゃあるまいし。恥ずかしくないのかね。

わかるわけねぇだろ。
これで、FA。詰まらない話だ。

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