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2014年10月03日19:39

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藁の、最後の一本。

■凶器「姉と捨てに行った」 2人殺害容疑の女子生徒供述
(朝日新聞デジタル - 10月03日 02:35)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3079479

殺人は、行ってはならない。

当然の(と云うよりは、人類が共同体を
営む上で構築しなければならなかった幻想、だが)
倫理である。

だがしかし。

それでもしかし。

「よくやった」

と云おう。

17歳、だという。
「家庭という最小単位の地獄」の中を
生き抜いてきた訳だ。
よく自殺しなかった、と思う。

祖母は顔面をめった刺しにされていたそうだ。

少女にランドセルも買い与えずに風呂敷包みで
登校させ、物置で寝起きさせ、北海道の早朝から一人で
雪掻きをさせ、ガレージに車がスムーズに
入れるように表で待機させ、家の用事を
「躾」の名目で全てさせ、幼少時から
友人と遊ぶ事もなく、走っての帰宅。
杖を叩き付けるような音が頻繁にし、
周囲の苦情にも「躾」の一点張りで
受け付けなかった・・・。

しかし、これらは実は「細事」だ。

日々、どれほど少女がその精神を磨り減らし、
圧殺されてきたかは、考えるにあまりある。

17歳だったのだ、あと少しで一人でも
やっていける年齢になるのだ、後少し
我慢出来れば良かったのに、と善良な人は云う。

少女は、動機を「躾が厳しかったから」と
供述していると云う。

そう、答えるしかないのだろう。

殺人や自殺を考えない日は無かったろうし、
何が「象の背をへし折る最後の一本の藁」と
なったのかは、実は少女にすらも分からないかもしれない。

だが、その藁は、間違いなく「ある」のだ。

確かに、「あと少し」ではあったのだろう。
しかし、逃げる事が可能だったかどうかは、分からない。

何れにせよ、象の背は折れた。

それだけの事、なのだろう。

少女が今、何を思うかは当然、分からない。
しかし、ひと時でも解放の安息を得て
ゆっくりと眠っていてくれるなら。

「よくやった」と云いたい。
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