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2014年08月28日22:56

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いや、もう、なんか、ねぇ(意味不明)

■今度こそなんらかの完結はあるのか? 『幻魔大戦』がウェブコミックでまさかの復活!
(おたぽる - 08月27日 22:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=178&from=diary&id=3027475


嬉しい。

再開が?
違う。
こんな風に取り上げて貰える事が、
素直に嬉しい。

マジで、泣きそうだもん。

『幻魔大戦』というのは、端的に云って「鬼子」だ。

石森と組んで鳴り物入りでスタートした漫画。
角川映画の勢いをばんばんに追い風に
しながら作られた映画(「ハルマゲドン接近」の
コピィの秀逸さ!)。

そして。

幸福の科学、オウム真理教を始めとする、
数多のクソ下らない新興宗教に多大な影響を
与えた小説。

その全てが、「鬼子」なのだ。

正直、難しい作品だ。
それは、「平井和正」と云う作家の難しさと
イコールなのだろう、とも思う。

自分にとって、とても大事な作家だ。
今でも、最も好きな作家としてしまうだろう。
苦笑を交えながら。

色々な問題があった。
GLAに深く関わり、ゴーストライタまで
やった過去。
「リアル犬神明」という頭痛が果てしなくする
与太に大真面目に付き合ってしまった事。
「メガビタミン」とやらのエセ科学にのめり込んで
陰謀論をブチまくった本を出したりした事。

それでもそれでも。

やはり、自分にとっての「平井和正」は
光り輝いている。

だがしかし、だ。

もう、平井の本は新刊ではほぼ、手に入らない。
共犯者のようだった角川春樹の立ち上げた
ハルキ文庫で再発などされ、奇跡のように
十年前に集英社が何作かの新作を文庫で
リリースしてくれたが、それはすらもう遠い過去だ。

ひと時はウェブにウエイトを移し、
電子書籍を主戦場にしていく、という
フロンティアスピリットも持った人だったが。
目を患ったらしく、新作の話もとんと聞く事はない。

それでも。

東丈も、ルナ王女も、ソニー・リンクスも、
ベガも、井沢郁恵も、久保陽子も、高鳥慶介も、
平山圭子も、東三千子も、犬神明も、神明も、
青鹿晶子も、虎4も、西城恵も、全てが
輝き続けている。

最早、新作は望めまい。

ここまで、充分に平井和正は新作を
書いてくれていた。
「永遠の未完作家」などと自嘲しながら
『幻魔大戦』『ウルフガイ』『アダルトウルフガイ』等の
シリーズを書き続けてくれ。

『ボヘミアンガラス・ストリート』や『月光魔術團』
『地球樹の女神』等の「完結する」シリーズを
書き続けてくれた事も。

最後に『幻魔大戦』に回帰してくれた事も。

全てが、美しい。

もう、皆が忘却していくだけ、と
思っていたのに。

こんな記事と巡り合える。
そんな嬉しい事はない。

ここまで懇切丁寧に『幻魔大戦』という
シリーズが解説された記事を、自分は知らない。

『幻魔大戦 神話前夜の章』まで採り上げられて
いるなんて!

この作品で、石森章太郎は書いていた。
「平井さんが独自に書いている小説と、自分が
描くそれぞれの『幻魔大戦』が何時か合流する事が
出来ればいい」と。

もう、当時どっぷり平井幻魔に浸りこみ(よく
新宗教にはまらなかったものだ、と自分で胸を
撫で下ろす思いだ)、石森幻魔との違和の激しさに、
「それは無理っすよ」と思いつつも何処かで
期待してしまったような、思いが。

ふと思い出されてしまった記事だった。

この記事を書いた人と、飲みに行きたいなぁ。
ここまで全ての『幻魔』に目が届く人って、
正直知らないからさ。
旨い酒が飲めそう。


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コメント

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