最近の昏い悦び

ここ最近のほの昏い悦び。

金曜日に楽しみにしている
映画の分析を楽しくやってくれている
番組に先月からレギュラとして
参入したシマダヨウシチを
HDDから編集して削除していく事に
ちまちまとした悦びを覚える。

大体の手順は以下。

一回は我慢してざっと目を通し、
手元に用意した紙切れに、
おおよその進行時間だけ書き入れる。

何をかって？

ヨウシチがぐちゃぐちゃ喋ってる
時間だよ。

で、あまりこの時間に集中して
音声は聞かない。
ヨウシチが耳障りだし、加えて
ヨウシチ接待用らしい馬鹿な
スタッフの空笑いが、鳥肌が
立つくらい気持ち悪いので。

で、一回回したら、即座に
編集作業へ。

大体のタイムテーブルに沿って、
次々ともみじまんじゅうを消去。
出来たら、引きの画でも欲しくないので、
特に話に問題が無ければ、細かく引きも
消去。

この作業中の、背筋を走る昏い悦びと云ったら！

で、一通りの粗編集が終わったら、
漸く本腰を入れて映画の解釈に耳を
傾ける。

ああ、なんて快適なんだ・・・と
うっとりとしながら、とっておきのシャンパンを
傾けつつお気に入りのコロンを仄かに
漂わせたナイトガウンの感触を楽しみつつ、
愛猫のペルシャを撫でて至福の時間を味わいます。

しかししかし。

ここで油断してはいけません。

ふいに飛び込んでくるのです。
一匹見かけたら三十匹はいると思えという
ガバイマンジュウの奴です。

消し損ねていたり、誰かの発言やワイプに
被ってきたり。

ああ、ウザい。

一気にヴーヴ・クリコの味も色褪せてしまいます。

ここで見逃してはならじ、とばかりに
速攻で編集です。削除です。駆除です。

そして、漸くラストまで辿り着いた時には。
ゆったりとした快感が全身を包んでいます。
充足感、達成感、という奴でしょうか。

テクノロジィは随時進歩しているんだから、
いっそ「キーワード削除」という機能でも
搭載したHDDレコーダでも売り出してくれない
かなぁ、等とも夢想してしまいます。

例えば「島田洋七」と入力しておくと、
そいつが映っているシーンはカットしてくれたり、
とかね。

・・・いや、やはり手動の手間と達成感は
換えられないな、うん。それが、この愉悦に
繋がっているんだろうからね。

いやぁ、分かっております、暗いってのは。