◆2日目【往路/7.5km/累積標高差1301m/コースタイム5:35/所要時間9:15】
5:20/中房温泉(標高1462m)到着⇒6:45/出発⇒7:30/第1ベンチ(標高1660m)、
ここで7:50まで小休止⇒8:25/第2ベンチ(標高1820m)、ここで8:40まで小休止
⇒9:25/第3ベンチ(標高2000m)、ここで9:55まで小休止⇒10:45/富士見ベンチ
(標高2200m)通過⇒11:40/合戦小屋(標高2350m)到着、ここで13:25までお昼
休憩＆雨宿り⇒13:45/合戦沢ノ頭(標高2488)通過⇒14:35/燕山荘(2712標高m)
到着、チェックイン⇒15:20/荷物をデポしてピークアタック開始⇒15:55/燕岳
(標高2763m)登頂⇒16:30/燕山荘へ帰還
続きました。
シトシト雨の降り続く中、樹林帯の急登を黙々と登って行きます。と思いきや、雨が止んだぞ？暑いのでフードだけ外してそのまま歩く。ほどなくして最初のマイルストーン、「第1ベンチ」に到着。その名の通り、ただベンチがあるだけ。しかーし！合戦尾根ルートが初心者向け、といわれる所以はここにあるのだ。
ベンチは第1から第3、第4に相当する富士見ベンチと全部で4箇所。第5に相当するのが合戦小屋です。各ベンチはほぼ均等な標高差で設置されており、1時間前後歩くと絶妙なタイミングで小休止が出来るようになっているわけ。確かに急登なんだが、道はびっくりするくらいキレイに整備されており非常に歩きやすい。足が基本フラットに置けるので全然疲れない。こういう部分が初心者向けなんだろうねえ。
第1ベンチでストームクルーザーの上を脱ぐ。流石のゴアテックスもこの発汗量だと内側に結露するわ。気温も湿度もすげーからなあ。水分補給して先を急ぐ。見た感じは極めて奥秩父に近いかな、と。空の全く見えない樹林帯、たくさんのキノコと苔類。ただやはり北アルプスなのか、植生が全然違う。近場の山でお馴染みの杉の木が全然ないのだ。甲武信ヶ岳の時とは歩き易さも含め、色々と似ているが実は全然似てないという。
第2ベンチ到着。水分補給と一服。第3ベンチ到着。ここで標高2000mに達する。気持ち涼しくなったか？湿度は相変わらずだが・・・。しっかし短時間でどんどん標高が上がる。これはすごいことだよ、その分猛烈に疲れますが。。第3ベンチで軽くお昼ごはん。虫が凄くてこりゃ長居できんわ。富士見ベンチ到着。本来ならここから富士山が見えるのだろう。今日は雨天でガスのため景色は皆無。少し休んで合戦小屋を目指す。
第5のマイルストーン、合戦小屋に到着。ここは休憩のみで宿泊は出来ないが、中房温泉からロープウェイで荷揚げをしており、意外といろんなものが提供されている。第3ベンチで軽く食べたがやはり腹減った！ってことでカレーうどんを食す。お餅のようなモチモチのうどんがおいしい。で、名物のスイカを。8分/1単位で売ってるのだが、一人では多いのでそれを3等分してもらう。が、全然等分になってない！これは。。結局じゃんけんで好きなのを選ぶに。
すると天候が急変。いきなり土砂降りの雨が！一気に気温が下がる。なんじゃこりゃ？さっきまで大汗かいてたのに、いきなり息が真っ白になるレベルまで気温が急降下。いそいでジャケットを着る。自分達は最初から小屋の中にいたのであまり関係ないが、外にいた人、登ってきた人が続々と小屋の中に避難してくる。
1時間程雨宿りをして、小降りになったのを見計らい出発、登山再開！「合戦沢ノ頭」という二等三角点のある見晴らし台に出る。マップには槍ヶ岳が見える、とあるがガスってて何も見えない。間近に合戦尾根が見える。大天井(おてんしょう)岳が見えるぞ。
しばらく進むといかにも北アルプスな岩峰が見えてきた。燕岳、今回の目的地だ！その荒々しい姿に一気にテンションが上がる。左側には本日の宿泊地、燕山荘も見える。スンゴイとこに建ってるんだが、燕山荘！
途中鎖場を通過、残雪のテント場をパスして燕山荘に到着。雨はパラパラと降り続いている。まずはチェックインして荷物をデポ。一瞬の晴れ間が来たのでピークアタック開始！一路、真正面にそびえる燕岳山頂を目指す。
イルカ岩やメガネ岩などの奇岩やコマクサの群生地を通りながら頂上直下の露岩帯へ。花崗岩の風化した山なので、触ると岩肌がボロボロと崩れる。目の粗い鑢のようだ。ほぼ16時、3人そろって無事登頂です！！
雨が降り出す前に山荘に戻りたいので、記念撮影だけしてそそくさと引き返す。何せガスで何にも見えませんから。
山荘の側面部分は細長いカフェになっていて、外からも注文ができる。まずは何はともあれ生ビールですな。ちゃんとガラスのジョッキでサーブされるのがうれしい。燕岳をバックに冷えた生ビールで乾杯！無事登頂を祝う。まあ毎回おんなじこと書いてますが、ホントこれがﾝンマイ！のだよ。こんなうまいビールがこの世にあるのだろうか、と思う。登った人にしかわからないと思いますが。
そんなこんなしてるうちに夕食の時間。さて、中に戻りますかね。
その��へ続く・・・。
■写真解説(日記の都合上、時系列はバラバラです)
�￣躋拇伉此�と言っても、山頂は数人がやっと並べられる程度の岩の上。岩山なんですよ、燕岳は。
�▲圈璽�アタック時の1枚。有名な「イルカ岩」です。他にもメガネ岩とか、山頂直下には花崗岩の
奇岩が林立する燕岳。だーたかさんが銘々した「三式弾岩」なんてのも。
�１躬柿颪陵漆�。実は今回のお目当て。燕山荘はことのほか「メシがウマイ」で有名な山小屋。特にハンバーグがおいしい！ともっぱらの噂。今回これがモチベーションになって頑張れた感ありです。他にも山荘内にティーラウンジがあって、ドリップコーヒーとケーキも有名みたい。写真の通りでおよそ山小屋で出される食事のレベルではない。富士山の山小屋のカレーなんかと比較したら・・・。写真はおかずだけですが、ご飯と味噌汁はお代わり自由で漬物と煮物も食べ放題。デザートもつく。
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