mixiユーザー(id:8078676)

2014年05月01日20:00

11 view

外用消炎剤で胎児に異常記事へのつぶやきの追記

つぶやきだけだと書き切れないので、少し補足で日記書きます。

まあ、薬には必ず副作用があるとは思っておいたほうがいいです。

ただ、現在では医薬品に関しての安全基準が馬鹿みたいに厳しくなってきています。
臨床試験(治験)での安全性情報の管理はとても重要で。認可されて市販されてからも、市販後調査(PMS)てのがあって隠れていた副作用などがないか調べていきます。
費用も手間も期間も大変ですが、それだけ安全性には敏感にならざるを得ないんです。

薬害とか起こしてしまうとマスコミも世間も大騒ぎになるでしょうし、企業のイメージダウンも甚大なモノになるので、安全性に「?」な薬は開発段階で次々脱落していってます。
まあ、今後、サリドマイドみたいな大規模な薬害事故は起こらないとは思います。

むしろワケわかんない健康食品なんかの方が危ないかもしれません。

モーラステープは年間で900万人以上が使用しているといわれています。
それで、2005年以降、5例の副作用ですから、確率的には非常に少ないとも言えます。
(しかも、いずれも後遺症はなく、回復したという話です)
これだけ多く処方されてれば、副作用も出てきます。→やたら使われてる薬の方が副作用の件数は多くなる。
問題は「発現率」(頻度)ですね。発現率でいえばモーラスはむしろ安全(笑)
→もっとも、光線過敏症などの副作用頻度は多いです。

で、湿布剤とか外用薬の副作用・・・というか、薬剤が皮膚から体内に吸収されるということを知らない人が多いみたいで、びっくりです。

身体に貼るタイプの薬剤って多いんですよ。
経皮薬物送達システム=TDDS:Transdermal Drug Delivery Systemていいます。
喘息・狭心症などをはじめ、最近ではアルツハイマーや癌の疼痛の痛み止めとか・・・ニコチンパッチとかもですね。
1日中効かせておきたいとか嚥下困難な患者とか、自身で服薬管理ができない患者にはかなり便利な薬です。

あと、妊婦は薬を使っちゃダメとかの意見も散見されましたが、使える薬もあります。
湿布だとサリチル酸メチルが主成分→よくわかんなければ、第3類医薬品の湿布薬・・・ならば、基本、大丈夫です。それでも一応は産婦人科医や薬剤師に相談したほうがいいかもしれませんが。

モーラステープはもう長く使われている薬ですので、ジェネリック品が出ています。
主成分はケトプロフェンのハップ剤です。
記事にもちゃんと「ケトプロフェン」とでてますが、ミルタックスパップとかタッチロンテープ、レイナノンテープなど、一般人では一見して「ケトプロフェン」製剤かどうかわからないものもありますので、注意が必要です。今は処方箋は一般名(成分名)で記載されてはいますが、自分の使ってる薬のオリジナル名(先発品名)と一般名は把握しておきましょう。

■外用消炎剤で胎児に異常=妊娠後期女性の使用禁止に―厚労省
(時事通信社 - 04月30日 20:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2865101
1 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する