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2014年03月15日22:18

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誰の作曲か・・・

佐村河内氏の一件に関して、今まで日記にしてきませんでしたが、
やはり、ゴーストライターの経験者として語る必要があるかもしれません。

この記事で、NHKいわく

>スタッフは本人が作曲していなかったことを知らず

と言っていますが、それは問題の核心ではないと思います。


何が悪かったか・・・
もちろん、聞こえている(聞こえるようになった?)のに、
それを隠して「全聾」を看板にし続けたのは、消費者を欺く行為です。

ただ、本人が作曲していないということはどうでしょう?
ゴーストライターというのはよくある話で、
私もいくつかの原稿(書籍や雑誌)を書いてきました。
著者として名前が出るのは、
「○○編集部」だったり、「税理士○○」だったり、「○○学校」だったりしましたが、
実際は、名もなき私が書いていたものがあるのです。

肩書きも何もない無名の人間が本を書いても売れるわけもなく、
それ以前に「出版しよう」(←自費出版ではなく)という出版社はありません。
音楽も同じではないでしょうか?
一般に名前の知られていない新垣氏の作曲ということであれば、
それを商品化するという制作会社はなかったと思います。
「全聾の作曲家」だから、さらには「復興を祈念して」作った曲だから、
制作会社も商品化していこうと思ったのでしょうし、
NHKもそれを紹介する放送をしたのでしょう。

NHKで紹介されたことで、売り上げが上がり(オリコンでトップ10に入ったとか)、
新垣氏も欲が出て、「実は私が作ったんだ」と言いたかったのでしょうけど、
それはゴーストライターとしては言ってはいけないことです。
佐村河内氏の曲として発表することを承諾したのですから、
黙っていなければなりません。
私の場合は、職務著作扱い(要件を満たしているとは必ずしも言えない)となったり、
委託契約に著作権譲渡契約条項が含まれていました。
新垣氏の「著作権は主張しない」というのは当然です。
著作権は主張しないけれど、表に出てきたのはなぜか?
「被害者」として名前が知れ渡ることで、
今後の著作が”売れるようになる”と考えた・・・・と勘ぐることもできます。

一方的に「佐村河内氏=詐欺師、新垣氏=被害者」という構図で見ることに、
私は賛成できませんし、与することもできません。


私なんかは、自分の書いたものが世に出るだけでも嬉しいですが、
金の亡者たちには、そうではないのでしょう。


元記事(時事通信社)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date3&k=2014031400771

■NHK、佐村河内さん番組を検証
(時事通信社 - 03月14日 18:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2802862
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