mixiユーザー(id:8325272)

2014年01月03日17:19

5 view

鐘と太鼓で初詣

 平成26年1月1日(祝・水)。
 元旦なので、丸美先生は近所の初詣である。
 国旗・日の丸を出して家を出る。
 元旦の初詣は当たり前のようで当たり前でなく、年末年始に鉄道旅行をしていた時期、大晦日もお正月もない鉄道員をはじめ、それどころでない業種を見て来ている。
 でも、本当は、この時期は稼ぎまくるのが一番である。
 一月も中頃になってから思い出し、たまたま通りかかった名もない小さな神社に立ち寄ってみるのも良い。
 さて、丸美先生は、一軒目と数えるのか一社目と数えるのかどうか、まずは、近所なのに、つい一カ月前、12月3日(火)に初めて見た、森林公園に接する神社に行った。
 行かなかったのには理由があって、小学生の頃から、この神社横の防空壕には、永井豪先生の漫画に登場するヒゲゴジラ(吉永さゆり)先生みたいな人が住み着いているという噂があったからである。
 小学生の頃には実際に住んでいたのかもしれないが、現在は、そんな事はなく、今日も森林公園にまで、初詣客の行列ができていた。
 行列に並ぶつもりはないので後日として、境内を歩く。
 社の右手にはテントが出され、お札が売られたり、巫女さんからお酒が振る舞われていた。
 丸美先生はお酒に弱いので、パス。
 少しこちら側には、古いお札を入れる箱があり、緑色の袴の神主さんが回収していた。
 境内中央では、どんど焼き。
 後方には紅白幕の舞台があり、笛、太鼓。
 舞台下では、ひょっとこが踊っていた。
 父親が、神奈川県鎌倉市にある大きな神社に行きたがっていたので、丸美先生は、近所の神社でも、こんな華やかな初詣があるのを知らなかった。
 畑の中の県道を西に行き、稲荷神社に向かう。
 辺りは参拝客の路上駐車だらけだった。
 境内の外という程ではないが、行列。
 狐の置物に出迎えられる。
 境内右手の古いお札を見ていると、古い年賀状の束を出している人もいた。
 行列が短くなったので、並んでみて、二礼四拍一礼。
 社の右手には米俵が積んである。
 左手にテントが出され、巫女さんがお酒を振る舞っている。
 例によって、お酒に弱いので、パス。
 畑の中の県道を東に戻り、市街地に出る。
 住宅の中に小さな神社があるのだが、狭い境内なのに人が集まっていた。
 この神社は平成八年の仕事始めの日に見つけたが、その時はお正月なのにひっそりしていた。
「こんな神社でも、華やかな初詣があるんだ」
 狭い社の中でも、基督(キリスト)教会の礼拝みたいな事をやっている。
 とりあえず、右手のミニ稲荷で、二礼四拍一礼。
 列が短くなったので、本殿でも、二礼四拍一礼。
 境内には、お年を召した車椅子の人が集まっていて、どんど焼きで暖を取っていた。
 お酒は短い参道の、集会室みたいな所で振る舞っていた。
 さらに東に行き、市街地中央の神社に行く。
 三角ベースぐらいはできそうな境内は長蛇の列で、参拝は諦める。
 どんど焼きもある。
 この神社には、以前から親しんでいる。
 丸美先生が、兵庫県尼崎市、素盞鳴(すさのお)神社(阪神甲子園球場神社)の、丸い形をしたタイガース絵馬を掛けて置いて、横で見ていたら、来る人来る人、驚いていた事もある。
 西宮観光協会 -- 素盞嗚神社
 http://nishinomiya-kanko.jp/midokoro/spot/auto25.html
 甲子園 素盞鳴神社
 http://www.h4.dion.ne.jp/~july/toranoana/susanoo.htm
 余談だけど、この辺りの洋風酒場で、六甲颪を歌ったら、
「この店には横浜ベイスターズのファンしかいないんだ。六甲颪を歌っ奴は、お前が初めてだ」
 と苦言を呈された事もある。
 ところで、すぐ前に、建物の一室の基督(キリスト)教会があるのだが、黒服のシスターさんが出て来て、
「向こうはお客さんが多くていいなあ」
 みたいに、鳥居の横から覗き込むように見ていた。
 丸美先生は、シスターさんの後ろ姿に礼をして、基督(キリスト)教会にも回った事にした。
 ここが集会室だとは初めて知ったが、普段は物置にしか見えない右手の建物でお酒を振る舞っていた。
 それにしても、さっきまでの、田舎だったり小さかったりするならともかく、市街地で、これだけ人が多いというのに、ここには焼きそばなどの模擬店がなかった。
 市街地を東に外れた所にある、こんもりと樹木に囲まれた神社にも行く。
 ここも長蛇の列で、参拝は諦める。
 車の行列もあった。
 ここには模擬店があった。
 なぜか駐車場の片隅に生け垣で囲まれたミニ神社があり、誰もいないので、ここで、二礼四拍一礼、参拝をする。
 ここの神社と、基督(キリスト)教会のシスターさんが眺めていた神社と、ヒゲゴジラ(吉永さゆり)先生が住んでいた神社が、この市街地の三大神社と言うらしい。
 併設されているお寺にも行ってみる。
 河岸段丘に設けられた階段を上ろうとすると、鐘の音がした。
「ここも人で一杯か」
 と思うと、数組の家族だけだった。
 ここの鐘は衝いても構わないようなので、丸美先生も衝いてみる。
 もう少し東に向かい、川を渡る。
 選挙区が変わり、街角に貼られる後援会事務所の顔写真も知らない人に変わる。
 小さな交通信号を左に曲がり、北に向かう。
 車もすれ違えないような道だけど、昨年、6月27日(木)に見つけた古道で、新幹線や高速道路の役目を持ったような道だった。
 平行して新道があるものの時代が変わってしまい、国道にもなっていない。
 農家の中を歩くと、神奈川県鎌倉市にあるような山門のお寺があった。
 左右では仁王様が睨んでいる。
 6月27日(木)の時とは少し道を変えたので、あの時は見なかったお寺だった。
 繰り返すけど、車もすれ違えない、農道が進化したような道なので、
「何で、こんな所に、こんな立派なお寺があるのだ」
 と、心の準備がないとびっくりする。
 川を挟んでいるとはいえ、丸美先生は、古くからこの土地に住んでいるのである。
「何も知らなかったんだなあ」
 と思う。
 山門をくぐり、竹林に囲まれた境内に人は大勢いたが行列はなく、参拝。
 お堂のの右手の方に行く人がいるので見ると、七福神巡りの記念スタンプがあった。
 ここは恵比寿神らしい。
 あいにくと用紙を忘れているが、近くなので、桜の季節にでも来る事にする。
 お堂の左には小さなお堂があり、皆、銅鑼をカンカン鳴らしていた。
 古道に戻り、北に向かう。
 左手に、あの時も見た神社があった。
 ここも、三角ベースができそうな境内に人が大勢いたものの行列は短く、すぐに参拝。
 変わっていたのが、賽銭箱の右横に和太鼓がある事。
 鈴を鳴らしてお祈りし、太鼓を叩く。
 参拝を済ませ、
「あ、太鼓を叩くの忘れちゃった」
 と、慌てて戻る人もいた。
 住宅街の古道を北に向かう。
 右手に神社がある。
 狭い入口、細長い参道で、右上に提灯が連なっていた。
 元旦も遅い時間になり、狭い境内に、犬を連れた数組の家族がいるだけだった。
 ここにも和太鼓があり、鈴を鳴らしてお祈りし、太鼓を叩く。
 この古道沿いは太鼓神社ばかりなのか。
 本当に、何も知らなかった。
 なぜか境内右手のミニ稲荷が解体され、建材がそのまま置かれていた。
 古道を進む。
 あの時にも見た、季節になると桜の並木になるという所に出た。
 右手に、欅の大木がある、武家屋敷のような山門もある。
 繰り返すけど、神奈川県の鎌倉市を歩いてるみたいで、神社のように、木でできた衝立で行き止まりにしていた。
 左手に、黒塀の豪農もある。
 博物館か古物商に持って行けば丁寧に扱って貰えそうな古い農機具が、無造作に軒下に置いてある。
 右手に、農業工学研究所がある。
 あの時にも見たように、普通の農家だが、説明版によると、身体が不自由でも操作できる、バリヤフリー耕運機を開発している。
 マッド呼ばわりしては失礼なのだけど、尊敬の意味を込めて、丸美先生はマッド・サイエンティスト研究所と呼んでいる。
 堀晃「マッド・サイエンス入門」(新潮文庫)
 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A0%80-%E6%99%83/dp/4101424020
 右手に洋館の門のような物があり、これは昔の銀行跡らしい。
 道は鍵型を描きながら進み、右手に赤い幟のお寺がある。
 ここも七福神巡りの一つ、大黒天らしい。
 この辺りで古道が途切れるので、平行する県道に出る。
 祠に入ったお地蔵様があった。
 県道右手に赤い幟のお寺があり、ここも七福神巡りの一つ、毘沙門天のようだ。
 鐘は衝かせて貰えるようだけど、文化財に指定されているので、大晦日に限るらしい。
 大晦日に限るとしても、そんな大切な文化財を自由に衝かせて貰えるとは、随分太っ腹である。
 丸美先生は、神奈川県鎌倉市にある、宝戒寺の鐘を勝手に衝いた事がある。
 それを見た次の人が衝いて、また次の人も衝いて、五人目ぐらいの人がお寺の人に叱られていた。
 この辺りからが、昨年、7月18日(木)に歩いた道である。
 あの時のように、お洒落なバス停がある。
 今、歩いている側には、竹垣に囲まれた豪農があり、塀の向こうには樹木が顔を覗かせている。
 竹垣の一部が四角く凹み、長椅子が置かれている。
 バスを待つより、お団子を食べのに似合いそうなバス停なのであった。
 対面の方は住宅に挟まれていて、藤棚を思わせる屋根があり、長椅子が置かれてる。
 右手の階段を上った先に神社がある。
 辺りは真っ暗であるが、家族連れがいる。
 広い境内だけど、中央に長い石畳に沿った石の鳥居があり、三角ベースはやりにくい。
 石畳が左に曲がると、そこだけ蛍光灯で照らされた社がある。
 左右にテントの用意もあるが、この時間では店仕舞いだった。
 ここにも太鼓があり、トトトン、カン、カンと叩く。
 この神社は勝ち運の神様らしいが、県道を挟んだ向こうには、こうこうと明るい巨大パチンコ店が浮かび上がっていた。
 県道を進むと左手に民芸調のお蕎麦屋さんがあるものの、お正月で店仕舞い。
 お正月こそ稼ぎ時と思うが。
 日帰り温泉は営業中のようである。
 大河のような六車線の国道に当たり、左に曲がる。
 本物の川を渡る。
 ここにも、こうこうと明るい巨大パチンコ店がある。
 入ってみると、ホテルのロビーと見まがう思う休憩コーナーには、図書館のように漫画本が並んでいた。
 パチンコをやらない人でも、軽食コーナーやコンビニエンス・ストアもあったので、一日中ソファーに座りながら漫画三昧ができそう。 
 この店の前には屋台ラーメンがあるのだが、ここもお正月で店仕舞いだった。
 右に曲がって北に向かい、別の旧街道に入る。
 ここからは、ここ数年の恒例の経路である。
 この地域中心の神社に行くと、境内に人が大勢いたものの行列はなかった。
 焼きそばなどの模擬店などは店仕舞いだったが、テントの下の巫女さんはいた。
 神社、寺を回り過ぎて小銭がなくなったので、賽銭なしで参拝。
 でも、つい先日、お供え物はあげている。
 見てると、法被を着た宮司さんが賽銭箱の底の白い敷物を引っ張り、大黒様の袋のように取り出していた。
 じゃらじゃらと派手な音がしていた。
 新しい敷物に直して、
「皆さん、どうぞ」
 と言っていたけど、皆、遠巻きに眺めるだけで、及び腰になっていた。
 いつものように、周辺の小さな神社にも回る。
 交通費なしの徒歩圏なのに、土地の古いお寺や珍しい風習を見せて貰い、体験もさせて貰った。
 大型スーパーにも立ち寄り、今回の旅はお開きになった。
 年越し蕎麦の値引きはされていなかった。
 ラジオ韓国(1170kHz)・受信記録(20:00〜22:00)。新年の挨拶(朴槿恵(Bark Geun-hye)大統領。鄭[火共]原(Chung Hong Won)国務総理)。玄界灘(年賀状の紹介。韓国にも競馬場はありますか)。特別番組(仁川アジア大会)。SINPO=22222。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する