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2013年10月23日06:52

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続・吊らない緊縛で起きる事故

以前、「吊らない緊☆縛での事故」の日記を書いた事が有りましたが、未だに「吊らないのに緊縛事故が起きるのが不思議だと思っている人が多い」みたいなので、代表的なパターンで説明したいと思います。


圧迫による神経症は、以前もお話ししたように恋人や子供を腕枕してもなるし(ハネムーン症候群・腕枕症候群など)、自分の片腕を下敷きみたいにして寝てもなるのです。

これらのパターンは腕を面で圧迫しているし、たいていはベッドやソファーなど比較的やわらかい上での圧迫だし、また恋人や子供側も動いたり、自分も違和感や不快感・痛みなどを感じるので、途中で無意識に腕を動かしたりして、ずっと同じところを圧迫していない場合も有るのです。

どれでも充分に神経症になってしまうのですが、瞬間とか数分間で神経症を患う事は殆ど無いと言えます。
まぁ、1時間とかそれ以上同じ姿勢ならばなるでしょうけどね。(笑)

この辺りの見解は、私1人ではなく、うちに私を訪ね見学をして行った整形外科医や整体師などと話した結果の認識も入っています。

そういえば、うちで整体をした後で眠くなった人に「私のベッドで寝て帰れば」と言って、次の人を整体しててフッと気付いたら、彼女なぜかベッドから落ちるのではないかと思うほどギリギリの場所で片方の腕を下敷きにしたまま寝てて、起きたら治ったはずの痺れがまた出たって事も有ったのです。(笑)

これらの事例は、いわゆる臨床的に整形外科医が把握している代表的な例なのですが、一方で医者や整体師達も、「緊☆縛で痛めました」なんて言う人は殆ど言ないし、これだけ緊☆縛が一般化したのは数年前からですから、彼らは良く知らないというか殆どデーターが無いんですよね。


ところで、緊☆縛による神経症は、緊☆縛に使う直径6mm等の縄で部分圧迫をすることでなるのですが・・・

例えば胸の上下に直径6mmの縄を二重にして二回ずつ巻くとして、それぞれ6mm×4本=24mm幅での平坦な圧迫になるはずなのですが、縄って「ガサガサしていて」「硬くて」しかも「断面は丸い」のです。

それに、腕枕はベッドとかソファーだけれど、縛る時の場所ってたいていは畳やカーペットやフローリングが多いんですよね。

これらガサガサ&硬い&断面が丸い麻縄などは、圧迫した時に6×4=24mmのフラットな平面での圧迫とは言えず、「並んでいる分1本ならば6m分食い込むところが、でこぼこではあるけれど、それが並んでいる分だけ食い込みが減るだけだし、両サイドはやはり6mm全部が食い込む」のです。

ところがそういう意識を持たないで、後ろ手で縛った人を、例えば畳などの上でうつ伏せから左腕を下にして横にして仰向けにしようとした時・・・、まず、うつ伏せから横にした時点で縛って(血行の悪くなっているのにさらに)下になった左腕は圧迫され、右側に押されまたまた部分を強く圧迫されますし、手首の部分も右に動き、それらによって右腕もより右に動き、左腕だけでなく右腕までも縄によってさらに圧迫されてしまいます。

この時に、もし、腕の危険部位に縄が掛っていたら事故が起きる場合が有るのです。

特に筋肉も無く痩せている腕だと神経部分を庇うモノが無いのでよりきつく圧迫してしまうし、逆に体重の重い人は自分の重い体重で部分を強く圧迫してしまいます。

そして、次に横向きから仰向けにした時には、一旦右にズレた左腕は元の位置に戻ろうとするし右腕も元に戻ろうとするので、腕と縄にズレが生じたり手首の位置がずれたり手首の向きが変わったりもします。

この時に、二の腕の縄の位置がズレて危険部位に入ったり、向きが変わった手首の内側が床側になり、そこを縄で直接自分の体重で圧迫することも有るのです。

また、身体が硬くて後ろ手の時に肘部分が横に飛び出た感じになっている人はこの圧迫やズレが大きくもなるのです。

そして、胸の下の縄が肘寄りに掛っている場合は、ズレなくてもそのまま圧迫により事故の確率が高くなるのです。


対処法は・・・、

もちろん縛り方(技術)も大切なのですが、その時その時に注意深く縄の掛かっている場所や受け手の状態をチェックしたり、(個人的な行為の場合は)向きを変える場所を柔らかい布団や座布団、クッションやベッドなどの上で行うなどの心遣いも必要だと思います。


そうそう、プロや講習で教えるレベルの技術を持って縛り慣れている人達が起こす事故の多くは、その人を始めて縛ったとか受け手の事をまだ良く知らないで縛った時に起きています。

吊りでもグランドでも、どんな時もちょっとしたチェックや心遣いが事故を減らすのだと肝に銘じて欲しいと思っています。




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