「やあ行き倒れだよ。今日は声に出したいアレな日本語の時間だよ。」
「今日のお題は「わのなかみない」です。」
「既に意味がわかりません。」
この言葉は仕事中に私の口から誕生しました。
みなさんも日々、仕事場で奇怪な言葉を作り出しているはずなんです。
ただ、私にとっても今回生み出したこの言葉は実にアレだと思っています。
「全部ひらがなだとわからないですね。漢字にした言葉を予想して見てくださいな。」
「輪の中見ない?かなあ。」
「輪の中身ない?でしょうか。」
「そもそも輪に中身ってあるの・・・?」
「それでは正解を見てみましょう。」
それはある仕事の切り文字のうちの1つを例の自作ツールで確認していた時のこと。
あるひとつの文字に奇怪な空送りがあることに気付いた。
1行ごとに実行するステップモードで見てみると、謎の行が・・
「なぜポンチ処理(貫通穴を開けるなどの処理のこと)がここに?」
実はこの仕事、データだけがこのように先にまわってきた。
「先に切っておいてくれ。」
どんなふうに完成するかの原稿がないまま、まわってきた代物なのだ。
とりあえず、この謎の空送りと、ワケのわからないところに貫通穴を開けようとしている命令をPC上で削除し実際にレーザーで切断。
その現物がこれ
見た限りでは違和感がさっぱりないため、他の切った文字とまとめて仕上げに渡した。
しかし、データに入っていたあの謎の空送りはなんだったのかというのが頭から抜けない。
で、あることに気がつき、データ入力担当に聞いた時に生まれた実にアレな会話がこれ。
私「わの中身ない?」
当然、これだけでは会話が通じるわけがなく詳細に説明し、見てもらったところ、新しくデータが作り直されてきた。
やっぱりか!
当然直ちにこの文字を切り直ししました。
詳しく聞いたところ、わの中抜きが切断するものと判定されていなかったらしい。専用CADでたまに発生する不具合らしい。
たまにってことは地味に頻発してるってことかいな。
そういえば前にも似たことがあったのを思い出す。
専用CADは今の加工機にする際、100万以上で買わされたと聞いたことがあるのだが、いろいろ不具合があるみたいだというのは聞いている。
つーわけで。
自作ツールに対応するエラー処理を追加。
X−BASIC万歳。
「と、いうわけで正解は「わの中身ない?」でした。」
「わかってたまるか。」
「きっと誰もが、アレな日本語を日々作り出しているはずです。そんな日本語を声に出して読んでみましょう。きっと妙な感覚に包まれると思います。以上、声に出したいアレな日本語でした。」
ログインしてコメントを確認・投稿する