秋になれば渋滞がほんのりひどくなるご近所の国道を、混まない時間帯をねらって車を運転するこのごろ、車内から外の様子を確認するたびにほんのり思うことがあります。
内装部分をディスプレイで擬似透明にしてくれないかなぁと。
車の運転席に座って外をみると、窓と同時に内装がみえます。
たいていの車には屋根をささえたりと車体を維持する構造体のピラーがあり、正面を向いて運転している状態でも常に視界にはいってきます。Aピラーとかフロントピラーと呼ばれる部分です。
しばらく運転していると、僕の脳はすべてを意識して必要以上に疲れないようにとピラー部分には意識がいかないようにしてくれるみたいなのですが、
カーブを曲がるときに曲がる先を確認したり、横から追い越していく対象を確認するときに、ピラー部分が目につきます。ピラーに隠れた部分はその周囲や少し前の風景からおよその状況を連想するのですが、遠くにある物体は小さく見えるのでピラーに隠れきる時間もそれなりにあったりします。
健常で運転の免許を取得している人は気にならないのかもしれませんが
ものぐさにして、機能する部位が多い方がうれしくなる機能への欲張りな僕は
ディスプレイの技術で、ピラーを擬似的に透明にして欲しいなぁとおもったりするのです。
なにより、実現したらアニメ機動戦士ガンダムなどででてきた３６０度マルチディスプレイなコックピットに近いものが身近になるってことなんですから。
車の車体の外側に向けてピラーの上下にでもカメラを設置して
カメラの画角と運転者の画角の差を、ペイントソフトの３Ｄ変形みたいなゆがみ変形をさせて
車内から外を見たような画角の映像に変換し、
さらにピラーの内装はいざ何かをぶつけても割れにくく、体をぶつけても怪我をしないようにと
やわらかい曲面ディスプレイを採用することになるから
その変形分を考慮した変形をおこなって表示をする
ってことで実現できるんじゃないかと。
見る人の座り方の差については、ミラーの角度を調整するような操作パネルで変形させたり
ペイントソフトのゆがみ変形や、３Ｄモデリングツールのような感じのユーザーインターフェースで微調整。
「外の光量とディスプレイの光の量が違うので違和感ある」「微妙な違いがあるのが逆に目立つ」
「常にモニターの光を見続けるので目に悪い気がする」なんてユーザーの不安に対しては
方向指示器と連動して、曲がるときだけＯＮさせたり
追い越す物体をカメラが認識したときだけ、注意をうながすようにＯＮした後、ひかえめに映像がフェードインするようにすれば問題ないんじゃないかと。
実際のところ、曲面ディスプレイじゃなくても
ピラーにカーナビで使用している素材のディスプレイ埋め込んで、靴などに使用される透明のゲル状の緩衝材とかを前面に盛ればディスプレイができて
カメラも感度も速度もきにしなければ、パソコンのＵＳＢ接続の小さなＷｅｂカメラなら４つ使用してもそんなにきっつい値段にならないし
画像処理はちょっと値段が創造つかないけれど、それなりに画像処理用の低価格なＬＳＩで間に合いそうな気がします。
少なくとも、ハイビジョン画像でリアルタイム３Ｄ画像を作成してゲームで遊べるするハードが数万円でご家庭で手に入ったり、ちらつき防止のために実際には存在しない中間映像を秒間120枚もつくりだす機能がこれまたご家庭で手に入っちゃう日本の高機能低価格実現しちゃっている今にとっては、手が届く範囲なんじゃないかと。
全体をみて、車体の構造体をカメラを組み込む構造で設計しておくという点をのぞけば
バックモニタを数倍にした値段で実現できそうな気がしたり、単に勝手な要望だったり。
でも、実現できない製品ではない気もするんで
カーナビと同じように、最初は富裕層向けに数十万で
自動車部品にしちゃうと自動車メーカーの下請けになって低価格化をもとめられてヒーヒーいうことになるので、後付高機能装備としてしっかり儲けてメーカーにおいしく
バグが取れて、各部を後から機能部品ごとに交換できるようにモジュール化して、汎用化と大量生産可能になったら数万円程度で実現してくれて僕においしく
バーチャルピラーレスシステムとか名前をつけて、目の付け所がなんとかでしょとか言いながら
僕に素敵な機能をどんどん実現して手に入れられる価格で届けて欲しいなぁと。
家電メーカーが液晶から撤退するニュースを読みながら
ほんのり・・・半分本気で願いをこめて思う、秋の夜なのであります。
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