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2012年06月19日15:15

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【名車】ディーノ２４６ＧＴ／２４６ＧＴＳ

ディーノ２０６ＧＴの後を受けて１９６９年に登場したのがディーノ２４６ＧＴです。

ユーザーからの要望によりヘッドクリアランスの拡大を行い、併せて燃料タンクの拡大も行われたため、ホイールベースが６０ｍｍ延長され、ボディデザインも変更されました。

２４６ＧＴは生産年次によって３タイプに大別されます。

１９６９年から生産されたのが「ティーポＬ」です。

このティーポＬは外観上ではクォーターピラーに内蔵されたフューエルフィラーや７条のエンジンフードアウトレット以外のディテールが２０６ＧＴとほぼ同じであり、エンスージャストの間でこのティーポＬを好む方も多いようです。

センターロック方式のホイールも２０６ＧＴから受け継がれたディテールですね。

ティーポＬは１９７１年の途中までに３５７台が生産されました。
Ｃ／Ｎ００４００～０１１１６

１９７１年の途中から「ティーポＭ」に切り替わりました。
フェラーリの量産車部門がフィアットのコントロール下に置かれたため、２４６ＧＴも生産効率が求められました。
この段階からボディパネルのプレス成型が始まりました。
外観の変更点はトランクリッドオープナーの廃止(室内に移動)キーホールの位置変更、バックアップランプが１個に、ホイールがセンターロックから５穴タイプに変更されました。

インテリアではヒーターコントロールがダッシュパネルに移動、シート形状の変更などが行なわれました。

ティーポＭは１９７１年末までのごく僅かな期間に５０６台が生産されました。

Ｃ／Ｎ０１１１８～０２１３０

１９７１年末から生産されたのが「ティーポＥ」です。

ボディパネルが大型プレス成型となり、個体差がなくなりました。
大きな変更点はトランスミッションで、全く新しいギヤレシオを持ったものに切り替わりました。

外観ではごく初期のモデルを除きフロントバンパーの長さが短くなり、フロントのインテークに巻き込まないデザインになりました。
１９７２年からはフロントワイパーが中央停止型から並行作動式に切り替わりました。

インテリアではチョークレバーの位置が変更されています。

このティーポＥから設定されたのが、タルガトップボディを採用した２４６ＧＴＳです。

樹脂製の脱着式ルーフパネルを採用した以外は、通常のティーポＥと同じですが、このＧＴＳは７２年から７４年までの３年に満たない期間に１２７４台がデリバリーされ、これは２４６ＧＴシリーズの総生産台数３７６１台に対して１／３を占める台数となります。

ティーポＥは１９７４年までにＧＴＳを含めて２８９８台が生産されました。
Ｃ／Ｎ０２１３２～０８５１８

２４６ＧＴのエンジンは「ティーポ１３５ＣＳ」呼ばれる２．４リッターＶ型６気筒です。
量産化に伴い、２０６ＧＴの１３５Ｂのアルミブロックから鋳鉄ブロックに変更されています。
最高出力は１９５ｐｓを発生しました。

こちらは北米仕様の２４６ＧＴＳです。
とりわけＧＴＳはアメリカ市場で人気がありました。
外観では垂直に配置されたフロントのターンシグナルレンズ、前後のサイドマーカー、リヤのレッド・ターンシグナルレンズなどが特徴で、エンジンは北米の厳しい排ガス規制に対応するためキャブレターをウエーバー４０ＤＣＮＦ１９に変更、電磁クラッチ付きの二次空気ポンプが装備されました。

白いＧＴＳに装備されているのはティーポＭから設定された純正オプションのカンパニョーロ製ワイドホイールです。

☆ディーノ２４６ＧＴ車両諸元☆
全長：４２３５ｍｍ
全幅：１７００ｍｍ
全高：１１３５ｍｍ
ホイールベース：２３４０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１４２５／１４３０ｍｍ
車両重量：１０８０ｋｇ(実測では１２５０ｋｇ)

エンジン型式：ティーポ１３５ＣＳ
エンジン形式：水冷６５°Ｖ型６気筒ＤＯＨＣ１２バルブ
ボア×ストローク：９２．５×６０ｍｍ
総排気量：２４１８ｃｃ
圧縮比：９．０
最高出力：１９５ｐｓ／７６００ｒｐｍ
最大トルク：２３ｋｇｍ／５５００ｒｐｍ

トランスミッション：５速ＭＴ
①３．０７５
②２．１１７
③１．５２４
④１．２５０
⑤０．８５７
総減速比：４．４４０

ティーポＥ
①３．２３０
②２．２０３
③１．６１９
④１．２００
⑤０．８９５
総減速比：４．０６２

ステアリング機構：ラック＆ピニオン

サスペンション：ダブルウィッシュボーン

ブレーキ：ベンチレーテッドディスク

ホイール：６．５Ｊ×１４

タイヤ：２０５／７０ＶＲ１４

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