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2012年04月27日11:11

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【TM NETWORK】Incubation Period 日本武道館 2012.4.25

最高でした、TM。
前回の幕張メッセが今年度最高ライヴかなぁなどと
早くも考えていたのに、軽〜くぶっちぎり。

つうか、こんなにライヴ中ため息ついて、
涙ぐんで、ドキドキしたライヴは、初めてかも。

なんと云ってもそこには「見たかったTM」が
いたのだから。

以下はセトリとなります。
あくまで記憶に基づいて書いていますので、
抜け漏れ勘違いはご寛恕頂けたら、と思います。



1.We Love the EARTH
・・・曲が始まる前の演出で、三人の登場に
軽く笑いが起きたのが面白かったり。

いや、確かにまだ始まったばかりだから
客席も暖まってないからね、無理もない。
自分も何か気恥ずかしくてむずむずしちゃったし。

だが、それもこの曲のイントロが鳴り響くまで。

木根さんはこの曲ではキーボードに専念、
ウツも丁寧に丁寧に歌い、小室哲哉はキメキメの
バシバシ(不明)。

本当に、三人のコーラスの美しい曲。
前回の幕張といい、一曲目で驚かせてくれるなぁ。


2.ACTION
・・・イントロが流れた時点で「ん?何の曲だっけ?」
と思ってしまった不心得者をお許しください。

正直、久しぶりに聞いたけれど、こんな格好いい曲
だったっけ?という新鮮な驚きがありました。

そして。
そしてそして。

小室哲哉、バリ格好ええ!!
サビのコーラスはアルバムでも小室哲哉が目立ちまくり
だったのですが、今回はヴィジュアルまで。

キーボードセットの邪魔にならないように配置されていた
マイクスタンドをコーラスを歌う処だけ右手で掴んで
引き寄せ、先生特有の両足クロス立ちに恐らく左手は
スーツのポケット、鍵盤を一切弾かずにがっつり歌うのに
専念し、フレーズが終わるとくるりと回転して演奏に
戻る、というなにそのキメキメっぷりは!とあまりの
格好よさに爆笑。個人的にウツ好きですが、
やはりTMは「小室哲哉が格好よければOKだ!」
との思いを新たに。


3.Human System
・・・特記事項は何といってもソロをギターではなく
木根さんがキーボードで!決して派手なフレーズを
繰り出す訳ではない暖かいプレイが、この名曲に
新しい表情を付けたのは、大感動。
まだこの名曲は進化するか。

どうでもいいが、ラストのキネさんの12弦アコギで
トルコ行進曲メロディがリタルダンドする処で、
ウツがその指示を手でしたんだけれど、キネサイドと
反対の方に出していたのは何でだろ?


4.Keybord Solo(inc〜Still Love Her)
・・・『Still〜』のフレーズが飛び出した時には
「すわ!」と身構えたものでしたが、残念ながら
聞けず。トイピアノっぽい音色が面白かったのだがなぁ。


5.Seven Days War
・・・すっかり『Still〜』が聞けるもんと思っていた
耳に飛び込んできたのが「Revolution ノートに〜♪」の
美しいウツのヴォーカル。いやはやべっくらした。
4曲目にして客電全灯、というのも異例だろうが、
この曲のコーラスにはそれも当然で。


6.Come On Everybody 〜inc.Come On Let's Dance〜
・・・おおぅ「Come On」繋がり!!粋だねぇと
思っていると。

機材トラブルか、全体の音量がガクンと下がり、
ウツのマイクも全く不通となる。スタッフたちが
騒然と動き回り、ライヴが一時中断に。

客席も驚きというかきょとんと狐に抓まれたようなと
いうか不思議な感じ。客電も点いてしまうわ、で
他のバンドであれば、中々大変な事態なのだろう、が。

TMだしなぁ。

これって。

『CAROL』の前フリや〜〜〜ん!!

なんて満面の笑みになってしまったり。
ここで『A Day In The Girl`s Life』辺り
来たら泣いちゃうかもなぁ。
そっかぁジャイガンティカが来たのかぁ
久しぶりだぁ、などと到って呑気に
この「演出」を楽しんでました。

 
7.Give You A Beat
・・・するとやがて再び客電が落ち。
懐かしすぎて涙が出そうになるフレーズが
流れてくる。

・・・ん?

『CAROL』じゃない?

という事は、あの演奏ストップは
演出じゃなかった、っていう事?
などと頭の中を?が乱れ飛びます。

8.Nervous
・・・ま、疑問はさておき『Give〜』が
来たら次はこれでしょ、という超名曲へ。
何と何との「Nervousダンス」まで登場!!
夢じゃなかろうか。全編で、ではなく
中盤にちょろっと、という感じでしたが
こんなに嬉しい事はない。見たかったのだよぅ。

9.1974 16光年の訪問者
・・・懐かしい事続きで、次はなんと
古いラジカセを使った木根さんのパントマイムショウ(風)。
リアルタイムが『RHYTHM RED』な自分には、
生で見たくて見たくて仕方なかった事どもが
目の前に次々現れてくれる。これが泣かずに
おらりょうか、という。

続く演奏も、三人だけでフレッシュサウンズコンテストを
勝ち抜いたこの曲の原型をモチーフにしたような
(よもやその時の音源、という事はないだろうなぁ)
チープなんだが才気の閃きは抜群の暖かみのある
演奏で、これまた感涙。

10..Keybord Solo
・・・再びの小室哲哉ソロ。断片的に
紡がれるメロディが『Beyond The Time 』だと
分かってくると、嬉しいんだけれど厭な予感も
したり。

最近、小室先生、Keyソロでメロ弾いた曲は
本編まで行かないんだよなぁ。先ほどの
『Still〜』や幕張での『Time to〜』とかさぁ。
などと兢々としていると、最後に小室哲哉が
高々と右手を上げて、キュー出しのような
仕草!

よし、来る!!

思わずガッツポーズです。

11.Beyond The Time
・・・幕張の一曲目でのAマイナ9thは
他の楽器が一切鳴らない状態で張り詰めた
美しさだったのですが、今回は小室哲哉の
シンセの音と渾然一体となったバンドサウンド。

どちらも美しい。

ま、TMの弱点と(個人的に)思う
バックに映す映像のもっさりとしたダサさ、
が健在だという事もよく分かったり。

何か光点がグルグル動いているなぁ、
まさかなぁなどと考えていると、それが
まんま「メビウスの輪」だったりで苦笑。
そのまんま過ぎて気恥ずかしいわい。

その辺りも変わらずTM、と嬉しくもなる
ファン心理の複雑さ、でもありますが。

mc
12.I am
・・・新曲。待望の、新曲。
小室哲哉作詞、という事で不安だったりも
した訳ですが、絶妙にハマる歌メロも
何とも「TMらしい」感じで嬉しい限り。

思えば、『デイケラン』以来新曲が出ては
失望し、の繰り返し(除く『MajorTurn Round』)に
小室哲哉自身の活動の失速に伴う自信の
喪失をそのまんま引き写したような暗い
サウンド、歌詞・・・これら全てを通り抜けて、
今ここに届いた、という事を天に、そして
何よりTMの三人に感謝を。

しかし、武道館ってなんてミラーボールの
似合う会場なんだろうか(笑)。


13.Just One Victory
・・・ああ、嬉しい。昔のまんまの『Just One〜』。
変な歌詞の改変も(PRIDEも消滅したしねぇ)
ズッコケるようなブレイクも無し。ただシンプルに
「たった一つの勝利」を歌い上げる希望の名曲へ
帰ってきたこの曲を、ただただ喜びたい。
「今」必要なのはこういう曲なのだよ。

14.Get Wild
・・・今回のライヴでの最大の「問題作」と云えば
この曲だろう。いつものイントロで「ゲワイhit」を
繰り出しグルーヴしていって本編へ、といういつもの
流れと云えば流れなのだが、小室哲哉が執拗に
繰り出したのは「戦争のカリカチュア」。
叩くキーからはマシンガンのような銃声が
繰り出され、バックの映像はそれにシンクロするように
真紅の血が飛び散る様を表現しているとしか
思えないような映像。噴き上げる炎の特効・・・。

これら全てが露骨なまでに「戦争とその災禍」を
表現していた。

しかしなぁ。

そういったメッセージをアーティストが送りたい、と
思うのは、分かる。

だが、この曲は『Get Wild』なのだ。

当然、観客はそれを待っている。その前フリとして
小室哲哉のプレイを楽しんでいる。

イマイチ、そぐわない感じが残った。
『Get Wild』のあまりにも完成されたその作品世界と
どうにも異質なのだ。

SoulFlowerUnion、というバンドがあり、
そこに『平和に生きる権利』という曲がある。
それがモチーフにしているのはヴェトナム戦争だ。
ライヴではアウトロに長いインプロヴィゼーションがあり、
そこでバンドは音で「戦争」を表現する。

Jimi Hendrixはウッドストックでストラトとワウとマーシャルで
やはりヴェトナムの空爆を表現した。

今回の『Get Wild』はそれらの系譜に連なるもの、
と解釈してよいものかどうか。

しばし考え込んだ。

曲に入ったら、問答無用で最高なんだけどね。
軽く昔のジャンプをしてくれたのも、感涙。

15.Wild Heaven
・・・武道館全体を青い照明で彩り、この曲へ。
凄い相性の良さだなぁと感心していたら、
考えてみればシングルCDのジャケットも
青だったなぁと思い出された。

しかし、相変わらずウツの中盤の英語での
語りはファニィだ(笑)。

16.Be Together
・・・もう、もうもうもうもうもう、
ウツの「Welcome to the Fanks!」の
叫びに尽きる。そうそう僕らは今でも
Fanksなのだ。T-mue Needsではない(笑)。

ウツキネコンビの華麗なターンが見れたのは
眼福だったけど、その時小室先生もターンしたか
どうかを見損ねたのは失敗。

17.Self Control
・・・ライヴイントロのオーケストラアレンジが
大幅に解体されていて、非常に興味深い。
こういう崩し方してくるかぁ。


18.Electric Prophet
・・・曲の途中から始まる事も、
「今夜のような夢を」のフレーズで片手を
広げるウツも、その全てが「見たかった
TM NETWORK」そのままで感涙。

曲が終わるのが惜しくて仕方ないが、
同時に思ったのは「どうぞこのまま
アンコール無しで終わってくれ、
間違っても『Love Train』なんか
演るなよぅ」という事でした。

 
19.Timemachine
・・・そして、その(個人的な)願いは
思いもしない形で裏切られます。

まさかこの曲を聞けるとは。最後に聞いたのは
Last GROOVE最終日。最後の曲。
これは、その、真実の意味での「終わりの終わり」で
あって欲しい、そのあらゆるTMを愛する人の
思いを体現するかのような曲、でした。

参りました。




総評としては、無論最高。
つうか、「Welcome to the Fanks!」や
ウツキネの揃ってのターンや、Nervousダンス、
Get Wildステップやエレプロでのエンディングに
アンコール無し・・・これら全てが現実にこの眼で
見てみたいと切望していたTM NETWORKのライヴ
(というより「TM WORLD」)そのままであり、
嬉しくて仕方ない。

無論、これらを「回顧的」と批判する事は容易だろう。
TMを知らない人たちには。

だがしかし、だ。

我々FANKSは忘れてはいない。

彼らが24世紀からタイムマシンでやってきた人たちだ、
という事を(笑)。

つまり、未だにBrand Newなのだよ、TMは。
昔の事をそのまま演ったとしたってね。

すげーなぁ、まさかそんな昔の設定が
ここで効いてくるとは。

いや、笑い事ではなく、そう思います、マジで。
本当に、今でも全然色あせずにキラキラしていたもんね、
TMの三人は。

この輝きを、2024年と云わず、ずっと放ち続けて欲しいもんです。
20 0

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