アタック06-5　宝石島の脱出

ギルガ「この島を治めていた王の名前は？」


ギルガのそんな些細な一言で始まった宝石島王位争奪編。

難破船の船員ファード・ロウ氏やくいしんぼジョニーが予選落ちする中、最終トーナメントに勝ち残った12人の猛者どもがここに集った！！

では、ここで最終選考に残った12名を紹介しましょう。


全選手入場！！

サバイバルで生きていた！更なる研鑽を積みつり橋も自作した！
遭難者、アントニウスだァーーー！！



幽霊船から妄執の海賊が上陸だ！ギルガの友人、長！！



宝はオレのもの　探そうとする奴は思い切り迷い思い切りハマるだけ！
伝説の海賊ギルガ！！



アリガタ村ならこいつが女王！
クラックオンの女王蟻、クァッククラックだ！！



今の自分の死角は足ッ！　骸骨龍、バルレウス！！



ティラノサウルスの玉子を食べたいから魔女になったのだ！
ネコ耳フードを見せてやる！白の魔女！！



侵入者対策は完璧だ！斜塔の魔術師チェンバース！！



知らあぁぁん！説明不能！誰だ？誰だ？ビレだぁぁ！！



踊りなら絶対負けん！
裸オヤジの踊り見せたる！東の山のキタキタ聖者マチウスだ！



人乗せ次第飛びまくってやる！
空飛ぶじゅうたん、マットだぁぁ！！



薬は実際に使えてナンボのもの！超実用的魔法薬！
ねっておいしい緑の魔女の登場だ！！




そして――――

新たな挑戦者がやってきた！
何回やられているんだッ　主人公ッッ
俺達は『君』を待っていたッッッ　第６の挑戦者セルの登場だ！！



さあ、この中からたった一人の王を選ばねばなりません！！
果たして宝石島の王と言える者は誰なのか！！？

ではここからは、候補者に選ばれることさえもなかった船員ファード・ロウ氏とジョニージョニー氏に解説してもらいながら、選考を進めてまいりましょう。

まずはアントニウスから！


ファード「彼は私達が遭難する前からの遭難者だけど王ではないね」
ジョニー「僕、おなかすいた」

はい、やっぱり違いますよね。



次は長。


ファード「このあたりを徘徊する幽霊船の長ということは、この一帯はナワバリだった可能性があるね」
ジョニー「僕、おなかすいた」

うーん、保留でしょうか。



ギルガはどうでしょう？

ファード「島に財宝を隠すくらいだから、島をある程度掌握していた可能性はあるね。
　お城にも彼の財宝の一部があったよ」
ジョニー「僕、おなかすいた」

可能性は高そうですね。あとジョニー、君はいいかげんくどいから抜けたまえ。
代わりに亀様を呼びましょう。跳ね熊の手、ぽーん。亀様やーーーい！！

………

………

………さて。

来るまで１時間はかかるでしょうから、続きの審査を進めましょうか。




クァッククラック。

ファード「女王蟻か。この島で唯一王と名のつく人物いや蟻物ではある」

ほう。では候補の一人かな。○


バルレウス。

ファード「確かに強く恐ろしい龍だ。だけど斜塔の魔術師チェンバースに足を龍鍵にされている。チェンバースより格下と言えるのではないかな」

そうすると、候補外かな。×


白の魔女。

ファード「彼女は魔術師であって支配者ではないね。萌え」

一言多いｗ　×



チェンバース。

ファード「骸骨龍バルレウスから龍鍵を作った人物だね。しかし彼はギルガの部下だった」

そうなると当然違いますわな。


ビレ。

ファード「誰？」

うん。会ってない。誰？
まあ、保留でー。



マチウス。

ファード「骸骨龍に難儀している彼は王ではないでしょう。キタキタおやじです」　×



マット。

ファード「魔法のじゅうたんが王？それはひょっとしてギャグで言っているのですか？」　×




緑の魔女。

ファード「緑の魔女は実は白の魔女の弟子だって噂、知ってる？」　×



これで私を除く11人全員の検証が終わりました。

結局候補として残ったのは……

・長
・ギルガ
・クァッククラック
・ビレ
・「君」

ですね。かなり絞られました。

こうなると俄然選びたくなってくるのが、「君」！
つまり俺！！ｗｗｗ

しかし同時にネタ臭が半端ない！

でもやっぱり俺は「王」じゃないよな。
それにこの島の王になってしまったら故郷に戻れなくなりそうだｗｗ

あと、わからないことが理由で残っているビレは外そうｗ
こうやって考えていくと、やっぱり初挑戦からわからないキャラは選べないよ。

さあ、残りは３人！！

・長
・ギルガ
・クァッククラック

クァッククラックは蟻の女王。
島で唯一王とつく者です。

今、蟻のアリガタ村の王であれば彼女であることは間違いない。

でも、島の王と言えるのでしょうか。
だったらチョイ役のダークエルフの中にいるであろう族長なんかも立場は一緒のはず。
「島を治めていた王」……ではない気がする。

さあ、選択肢は「長」「ギルガ」の二本です。んがっぐっぐ。
だったらもう、「ギルガ」しか残らないんじゃ？

あの廃墟の城の宝箱にもギルガのものらしき眼帯があったことだし。
やっぱり結局城の主はギルガだったってことで。

海賊にして王。

海賊王。

海賊王に俺はなるッ！


ああやっぱり俺か！　いや違う。海賊王に君はなった！


正解はギルガ！どうだ！！



ギルガ「フッ。俺は誰かに媚びを売るような奴は大嫌いだ」



あっれー？　もしかしてギルガ君ってば怒ってる？


ギルガ「俺は王が誰かと訊いたのだ。くだらないおべっかにつきあうためではない！」


さあここで危険な選択肢です。

・素直に詫びる
・真剣に選んだのだ。謝罪する気はないッ！（どん！）
・先制攻撃！襲い掛かる！！

しかしここは一択のようなものですね。
素直に詫びたりしたら、ごますってたと認めるようなもの。
こういうパターンで攻撃するのは悪手でしょう。

ならば自分の選択を貫き通すのみ！

何度でも言う。王は貴様だギルガ！！（どどん）


ギルガ「ならいい！正解だ！！」


およ？
ギルガの態度が途端にやわこくなりました。

……っく。最後の最後まで試してやがったなコンチクショー！！

「王と言っても私はおおよそ王らしい王ではなかった！
　島には海賊が出入りしていて島民は安全を確保してくれる乱暴者を必要としていた！
　それだけの話だが、宝を持っていくヤツは私が王だったことをキチンと分かってなけりゃならん！」

つまりアレか。魚人島をナワバリ宣言した白ひげみたいなものだな。


そしてギルガの亡霊の指し示すままに地面を掘り返す。
そこにはざっくざっくと財宝が！

ギルガの真のおたからハケーン！！

ついに！
ついにやりましたよ！
ものすごいことをこの俺はやってのけたのだ！

真の宝に到達しちゃいましたよ！！





次回、果たしてこのまますんなりとクリアできるのか？！


ゲームブックプレイ日記まとめ03
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亀様「ごおぉぉぉぉめえぇぇぇん、まったあぁぁぁぁぁ？」




遅すぎるよッ！



次へ
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