「なあ、初恋って、苺大福の味に似てるって思わないか?」
「…………ぶひゃっ」
友達が爆笑するのを見て、俺は自分が今とんでもなく恥ずかしい発言をした事にハッと気付いた。
「い、いや俺は一般論としてだな」
「ひぃ、い、いっぱん、ひ、ひい、苺大福が、い、一般論、は、あひ、はひ、は、腹、腹がいて、腹が、死ぬ、た、た頼むから、これ以上、やめて、俺を殺さないでくれ、うひー、うひー」
息も絶え絶えといった風情で呼吸困難に陥ってやがる。
こりゃアレだ、ヘタに逆らわないで、この笑いに乗って冗談でゴマかすのが上策だな。
「よ、よーし、この案を国会議事堂に提出するぜ!」
「いやそれはあんまり面白くないな」
笑い声がスッと引いて真顔でいさめられた。
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