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2012年01月12日00:09

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ウズベキスタン旅行記6

12/19(月)

→サマルカンド編 前回の続き

今回の旅行のハイライト、極寒のレギスタン広場を歩いていると警官が近づいて話しかけてくる。英語だ。

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警官「そこの君、あのタワーに登りたいとは思わないか?素晴らしいパノラマだぞ。」

おれ「登りたい!(綺麗な写真撮ってこうやってmixiに載せるのが俺の旅の目的の一つだから(笑))それで、ワイロはいくら欲しいの?」

警官「(最後の言葉は聞こえなかったふりをして)そう、すごい景色なんだ。君はカメラ持ってる?」

おれ「カメラ持ってるよ。で、いくらなの?」

警官「(やはり最後の言葉は聞こえないふりをして)写真撮影、高いところからなんてほんとは禁止だけど、(ここからヒソヒソ声になって俺に耳打ちしながら)おれ、ポリス、おれ、なんとポリス。だからおれが許可したら、特別に撮影もおっけー!」

おれ「分かった。で、お金欲しいんでしょ?」

警官「(話しながら歩き、人目につかないところまで来たのを確かめて)・・・ここから登れるんだ。鍵は俺が持ってる。」

おれ「10000スム(≒400円)でいい?」

警官「・・・・テンダラー(10US$≒800円)。」

おれ「たっけー、レギスタン広場全体の入場料より高いやん」

警官「何を言ってるんだ。今の時間帯は特別に安くしてるんだ。朝や夕方はもっと高いんだ。」

おれ「(それお前の気分で決めてるだけやん・・・でもここまで来たんだから塔には上がっときたい・・・)はい、10ドル」

警官「OK、ほらこっちが入り口だ」

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↑写真撮ろうとしたら逃げようとするワイロ警官

塔の中は人がすれ違えないほど細い階段があり、一番上に着いても展望台のようなものはなく、屋根に空いた穴から上半身を出して景色を眺める。

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これはいい眺・・・さっむー!!
頂上は台風のように暴風が吹き荒れて極寒中の極寒。本気でまともに息ができない。
西日本育ちの俺が寒いの知らんだけ、氷点下8℃ぐらい大したことない、と、批判されそうだが、ミスナールの体感温度計算をしてみてほしい。
気温−8℃、風速10m、湿度72%、の条件下の体感温度は「−28.2℃」である。
http://keisan.casio.jp/has10/SpecExec.cgi

息を止めて何度も頭を下げたり出したりしながら、写真を撮る俺・・・こんなとこで一人で何やってんだろ(泣)

苦労して撮った写真は以下の通りです。

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ところで、人間の顔が描かれた虎らしき生物がヤギらしき動物を襲ってる絵。
これ、偶像崇拝を厳しく禁じるイスラム教としては大変珍しく、建設当時も物議を醸したとか。
偶像崇拝が出来ないからこそ、イスラム世界の建造物や絨毯は複雑な模様が綺麗なんだよね。

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降りてくると鍵がかかっていて出られないではないか。ガンガンと子供のようにドアを叩く。
すると近くの土産物屋の主人があきれたような表情で合鍵を使って開けてくれた。

おいポリス、お前は金もらったら鍵かけてバイバイかよ。信じられねぇ・・・。

この日記を俺の自虐的アドベンチャー記録としてではなく、純粋に異国の文化に興味があって見てくれている人もいるかもしれないので(いるのか?そんな人?)、中の様子も載せておこう。

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こんな感じで中は中庭があり、室内は土産物屋、博物館、青くて美しい部屋など様々です。
室内なら多分氷点下2℃ぐらいなんで、暖かいです・・・。

ちなみにこれらの建造物はメドレセというイスラムの神学校。500年前とかに建てられてるけど、美しすぎるからだいぶ修復されていると思われる。

近くに綺麗なドームを持つ巨大なモスク、ビビハニムモスクがあるので寒い中そちらに移動。途中、暖房の効いたカフェとかで休みたいんだけど、ないんだよね。
もう外に出てるのが限界に達して、途中、よく分からん診療所の待合室みたいなところに入って暖をとった。

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ビビハニムモスクの青いドーム


さらに北へ足を進めるとバザールがある。こんなに寒いのに買い物客が賑わっている。

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サマルカンドの名物、それは「ナン」。英雄ティムールの時代からここのナンは有名で、ここ以外でどんなに同じように作ってもここの味は出せないらしい。
広島に来た旅行者がみんなお好み焼きを食べるように、ここに来たウズベク人はみなお土産にサマルカンドナンを買って帰る。日持ちが良いようで、2年後でも食べられるらしい。・・・マジか?

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早速一つ購入。3人前はありそうなボリュームだが、1000スム(≒40円)と良心的。
・・・うん、うまいわ、これ。冷めてるのに(というか凍りかけてないか心配だったぐらいなのに)パサパサしていなくて、もちっとしていて香ばしい。小麦の香りと少しの塩味が絶妙で何もつけずに食べられる。日本のスーパーで売ってる安い食パンよりずっとうまい。

うわ、カバンの中のミネラルウォーターのペットボトルが氷水を溶かしたような冷たさだ!

もうホテルに帰りたい・・・でも観光の目玉となるところがあと一つ残っているのでそれを見ずしては戻れない。


→サマルカンド編 続く
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