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2011年08月21日23:15

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盆休みにはモノノケとパンクロッカで。

本日もソウルフラワーモノノケサミットを見に代々木へ。

今日の共演は遠藤ミチロウ。

初めて生で見るわぁ。
会場入り前に近くの松屋で腹ごなし
したり、存外のんびりしたものの、
一番手の上間あやのに間に合って、
次のミチロウ前には場所確保していて
くれたおかげで最前列へ。

マイクちょー近いし。
このど真ん前でミチロウが歌うのか。
何か緊張するな。

などとドキドキ。
昔、「寺内ヘンドリックス」なる
おかしな深夜音楽番組で、ミチロウが
アコギ一本で「君が代」を歌うのを
見た事があるのだが、凄い衝撃だった。

格好よさもさる事ながら、水芸の
如くに吹き出す唾の量に(笑)。

この距離で「アレ」だと凄い事に
なるなぁ、などと思いつつ。

間もなくミチロウ登場。

アコギ一本だけ抱えて現れる。
つうか、細い!
そろそろ五十代だろ、この人!
体型から顔から佇まいから、
全く昔から写真や映像で見ている
「スターリンの遠藤ミチロウ」だ。

めっさ格好いいやん。

恐らく極太の弦を張ってある
アコギはボディを薄く作られた
エレアコなのだが、
軽いアーチドトップにバインディングやインレイもシェルをあしらった
美しいギターなのに、強いピッキングにえぐれたテイルピース、ボディ
保護の為のピックガードが貼って
いたりと歴戦を感じさせる。

ガシガシとローコードのストローク
で歌われだす、その歌は。

歌なのかポエトリィリーディング
なのか曖昧なのに力強く、更に
合間に呪術めいた唸りや叫びが
交じり、恐ろしいテンションで
綴られる。

いやいや、これは凄い。

呪術的、という言葉がこれ程
似合う人もいるまい、という程に
ギリギリと聞く者に迫ってくる。

日本人はアコギ一本で歌うと
どうしてもフォークの空気を
歌に纏わせてしまうが、この人は
紛れもなくパンクだ。

何か、凄いもん見たなぁ、と
僅か数曲のライヴでグッタリと
ヤラれてしまったが、しばらく
思い返すのはミチロウの事だろう。

強烈な怨嗟と呪い。
そして付き纏う「昭和」。

未だにこの国が(そして、あらゆる
国が)前世紀の清算を為していない
事を、強く、感じさせた。

ま、そんなミチロウも、曲間の
MCで福島と原発について熱を
入れて喋り過ぎてホルダの
ブルースハープの交換に若干
慌てる、など可愛らしい処も
あったが。

一昨日のギターパンダと全く別の
ベクトルを持つこの生きる伝説の
ようなパンクロッカの存在は。

この昭和の負債を生きるこの国に
無くてはならないもんだ、と。

強く感じさせた。

凄いわ、やっぱ。

さて、モノノケは長くなったので
また後日。







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