ひっさびさに息子話です。
前回日記の中の故人は私の旦那くんの伯母にあたる人で、
私の息子は「大師のおばあちゃん」と呼んで、
とてもなついておりました。
大師のおばあちゃんの葬儀の時にはボロ泣きだったわが息子。
帰宅後もかなりナーバスになっており…
「大師のおばあちゃんに会えなくなって淋しい…
大師のおばあちゃんが一人ぼっちになっちゃって可哀想…」
と、息子。
「ねえ、たっくん、目をつむってごらん。」
つむる。
「大師のおばあちゃんのお顔を思い浮かべてごらん。」
「…。」
「大師のおばあちゃんのお顔が見える?」
「見える。」
「ね?心の中ではいつでも会えるし、
今頃天国で、もうママ(私の母)とお友達になってるよ。
ママがお茶
でも出して、お喋りでもしてるんじゃない?」
と、言ったら、
「お茶を飲んでるの?」
と、目を丸くして、でも、安心したようです(笑)
息子はなぜか、小さい頃から“死”や“別れ”というものに対して非常に敏感です。。。
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5歳の時、あまりにも食べ物の食わず嫌いが多かったので…
母「たっくんは今何歳?」
息子「5歳。」
母「たっくんと同じ5歳の子供なのに、
お腹が空いて食べたくても食べたくても
食べ物がなくて死んでしまう子が、世界にはくさんいるんだよ。」
…すると、息子の目から涙がボロボロボロ…
母「(ひえっ!な、泣くとはっ
?!と、内心驚きつつ、努めて冷静に)たっくん、なんで泣くの?」
息子「…」
母「…死んじゃう子が可哀想だから?」
息子「(頷く)…でもそれだけじゃない。」
母「…? ほかには?」
息子「…死ぬの怖い…!」
うぅむ…そんな恐怖心を与えるつもりじゃなかったんだけどなぁ
食べ物の好き嫌いに対してこれくらいのお話、どこでもされてると思うんですが、
あんなにボロ泣きする子っているのかなぁ…???
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体操クラブのインストラクターの先生方が異動されてゆくことがわかった日の夜は
頭からすっぽりとお布団をかぶって
「淋しいよぉ…」
と、メソメソ…
その場では泣かずにへらへらしてたので、可愛げのない子に映ってしまったかも
ほんとはかなりダメージ喰らってたんですけどね…
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『崖の上のポニョ』を映画館で観た時には、
館内中が明るくハッピーなエンディングの空気に包まれる中、
息子一人号泣
ポニョを観た人なら
『なぜ泣くのかわからん、』と、いうことがわかって頂けると思います。
実際館内の人たちも「???」な様子で息子を見てゆきました。
母「たっくん、なんで泣いてるの?」
息子「う…ぅえっく…ふぇっく…
」
母「んん…それは、『よかったねぇ』な、涙?それとも、悲しい涙?」
息子「悲しい涙…」
母「??? …どうして悲しくなっちゃたの?」
息子「だって、ポニョがお父さんとお母さんとお別れして暮らすから…
」
母「へ?あぁ、そこ…?」
うん、たしかにそうなんですけどね、
宮崎監督はそこで泣かそうという演出意図は微塵も持ってなかったと思いますよ。
観た人にしかわからないことで恐縮なんですが、
ポニョが海から離れて陸で大好きな男の子と暮らしてゆくことが決まるにあたって、
両親との別れについてはこれっぽっちもクローズアップされてないのですよ。
そりゃよくよく考えたら重大事項なんですが、物語上まったく重要な要素ではないんですね。
自分と同じ年頃の子供達の話だったから、自身をそこに投影して入り込みやすかったとは思うのですが。。。
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私の母が亡くなった時、息子はまだ赤ちゃんだったので
母のことも、居合わせた母の今わの際のことも覚えていないんですが、
彼が6歳の時のある夜、お布団の中でふと、
私の母(通称ママ。孫達もみんなママと呼んでいる)の話になり…
息子「ママはどうして死んだの?病気で?」
母「そう、病気で。たっくんのことすっごく可愛がってくれてね〜
このお家にも来てたっくんのこといっぱい抱っこしたり、ほおずりしたりしてくれてたんだよぉ〜
」
と、息子、おもむろに私に背を向けて黙り込む。
母「…???(ハッ!まさか…
)ねぇ、たっくん、泣いてるの…?」
息子「(頷いて)ママに会いたいなぁ…」
母「(やっぱり…)そうだねぇ…。お母さんも会えるものなら会いたいなぁ。」
息子「もう、絶対、会えないの?」
母「そうねぇ…。
(息子を抱きしめて)
こんな風に体に触ることが出来るような会い方はもう出来ないんだよ。
残念ながら、“死ぬ”って、そういうこと。」
息子「…たくは、ママのことを憶えてなくてごめんね、って思う…」
母「そりゃあしょーがないよ〜
たっくんまだ赤ちゃんだったんだから〜)))
でもね、今こうやってたっくんがママのことを想っているでしょ?
だからママはすっごく喜んでると思うよ
ママはねえ、もう目の前で会うことはできないけど、
神様のお隣に座っていつもたっくんのこと見てるからね
」
いやはや、あの“消しゴムゴシゴシ…”の時もそうでしたけど、
ほんと思いがけないところで彼の涙道全開のスイッチを踏んでしまうようで、
そんなつもりじゃなかったのに…
と、内心慌てることもあります
あの、『さ』を飲み込んだ幼児も現在8歳の小学2年生。
これから先どんな男の子になるんだろう…???
少なくとも私が8歳の頃は、こんなに泣き虫じゃなかったぞぃ。
もちろん、心が動くことは悪いことではないけどね。
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あの“消しゴムゴシゴシ…”
↓
ラヴレターの×
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1400449291&owner_id=19426232
あの、『さ』を飲み込んだ幼児
↓
『さ』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1032279851&owner_id=19426232
読んだことのない方、よろしければ読んでやってくださいませ
<追記>
『さ』を出すなら『わ』も出しとこう…と、いうわけで、
『わ』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1000937317&owner_id=19426232
よろしければお立ち寄りくださいませ。
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