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2010年05月31日00:17

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感想日記

プライド 一条ゆかり 全12巻

・・・すっごくすっごく面白かったのだよ。
『有閑倶楽部』の体たらくとかヒドいからさぁ。
で、久しぶりにめちゃめちゃ面白いこの作品を
読み始めたときは、「流石一条生涯現役!」と
唸ったもんだったが。

何じゃこのラスト。本当に最終二話いらん。
こんな雑な纏め方、昭和にやり尽くされているだろうよ。
それまでが面白かっただけに、残念。


娚の一生 西炯子 全3巻

・・・ん〜、これも残念な。1、2巻はめちゃめちゃ面白いのに
3巻目のヒドさは何なのだろう?
1、2巻までの現実と非現実を遊離するような
独特の世界観が美しい(故に電力会社勤務の独身やり手さんが
在宅勤務、などという有り得ない設定も目を瞑ろう)のだが、
それは3巻に入ってドタバタと崩壊する。誘拐、昔の男(これが
有り得ない程の醜い造詣で、流石にやりすぎ)、挙句天災・・・。
「最後にひっくり返しちゃうのが好き」とかいう事を作者は
インタビュウで云っておったので、それに基づいての事、
なのだろうが、だからと云って肯定的に認めなければならない
義理はない。

ま、海江田みたいなおっさんには、なりたい(笑)。


きみといると 1〜3巻 かがみふみを

・・・七転八倒。あまりの気恥ずかしさに部屋の中を
ゴロゴロと転げ周りながら読む。おかげで体中が
ほこりまみれに。・・・掃除しなければ。

いやいや。

本当に「UMAか、君ら!?」と実在すら疑いたくなる
程のウブい恋愛が丁寧に綴られる。

でも、そうだったよなぁ、と若干遠い目になったり。

この『丁寧さ』がこの作品の宝であり魅力であり、
リーダビリティを喪わさせない処ですな。


鉄腕バーディー 全20巻 ゆうきまさみ

・・・ゆうき作品は『パトレイバー』以来一気読みを
心がけているので、完結(つうかヤンサン廃刊)に
よって勇んで全巻大人買いの大人読み(意味不明)。

やはり、それで正解。

丹念に丹念にエピソードを織っていき、徐徐に全貌が
見えてくる構成の妙は素晴らしい。明らかに『ウルトラマン』の
オマージュなのだが、主人公の属する組織の俗っぽさや
抱える矛盾、理想などとは遠い生臭さが堪らない。
現在は身請け先も決まって、恙無く亀のように驀進中。

・・・また、全巻終わってから読むか。


鉄腕バーディー 全1巻 ゆうきまさみ

・・・で、こちらがオリジナルで未完のヴァージョン。
こちらを再構築したのが上述の『バーディー』になる。
『漫画版幻魔大戦』と『小説版幻魔大戦』のような
位置関係と云ったら・・・判り難い(笑)。

連載は87年頃なので、昔のゆうき作品好きには
堪らないねぇ。『あ〜る』ご一行様も出演。


PALM 33 蜘蛛の紋様4 獣木野生

・・・辛い。今回は一巻まるごと人生で最も不遇な(つうかずっと
不遇だが)ジェームス・ブライアンの農場監禁時代の
物語が綴られる。

此れほどの経験をしてきて、「俺は牧歌的な人間なんだ」と
後にシンに云えるジェームスがたまらない。

一刻も早く時間を『星の歴史』まで飛ばしてやりたくなるが、
これを経験して「なお」ジェームス・ブライアンはジェームス・
ブライアンなのだ、という事が、いとおしい。

5巻が、読みたいが読みたくない。


窮鼠はチーズの夢を見る 
俎上の鯉は二度跳ねる    水城せとな

・・・BL。でも、素晴らしい傑作。ちらほらとBLは
読んではいるが、これほど「同性同士の恋愛」である事の
必然性、というかだからこそ起こる感情の揺れや縺れに
意味が生じている作品はなかった、と思う。

切り結ぶように交わされる恭一と今ヶ瀬の会話の
密度の濃さにくらくらしながら、読了。
そう、恋愛ってのはなかなか『ハッピーエンド』なんて
なくて、常に『死出の道』の途上なのだろう。
だからこそ、ラストの恭一のモノローグ

「ひとつでも多くの花で飾ってあげよう」

溜まらなく、沁みるのだ。

よい作品を、読みました。

新仮面ライダー spirits 2 村枝賢一

・・・ようやく出た第二弾。相変わらず、熱い。
石森章太郎原作とテレヴィ放送物とを上手く組み合わせた
1号2号のミッシングリンクがこれで埋まった訳だ。

そして、再び旧編16巻の続きへ。
ZXのアマゾンの危難を見ても尚放つ言葉、

「戦いが終わらない限り 仮面ライダーは死なん」

これに震えない男の子はおらん。
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