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2009年09月04日17:51

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【SoulFlowerUnion】ふむ・・・

Newライヴアルバム『エグザイル・オン・メインビーチ』の
ジャケットが告知となった。

いつも、アルバムのジャケ写には
そのアルバムの世界観を象徴させるような
(ある意味偏屈で分りにくい)写真などを
使っていたが、ライヴアルバムのみに限っては、
中川はメンバを勢ぞろいさせた
ジャケットにする、と決めているようだ。

ロックバンドの初期衝動を信じるかのように。

そして。

真っ先に目を惹くのはやはり写っているメンバ構成。

河村時代最後とも言える音源で作られたライヴアルバムだが、
その姿はジャケットにはない。

また、新メンバである高木克の姿も、またない。

端境期、のアルバムなのだろうなぁ。

これから、また新しい時代が始まる。

それまでの姿を、ベスト盤と見紛うばかりの
選曲で、封入したアルバム。

それが、このアルバムの意味なのだろう。

一つの時代は、これで間違い無く、終わる。

それが、河村博司というある種縁の下の
力持ち的存在の脱退によって、終わったという
事は、実はソウルフラワーユニオンというバンドの
辿った変遷の内で、ある意味『幸福」とも云える
事態なのではないのだろうか?

メスカリン・ドライヴとニューエスト・モデルの
合体、という史上例を見ない形で船出した
ソウルフラワーユニオン。

その道のりは平坦ではなく、次々と
メンバは替わっていった。

いや、抜けていった。

だが。

内海洋子が脱退した時でも。
伊丹英子が半ばリタイヤした時でも。
大熊亘、永原元、太田恵資という
凄腕のサポート達が不参加となった
時でもなく。

河村の脱退がその転機となったのだとしたら。

ソウルフラワーユニオンは、正しく「バンド」
だったのだ。

紆余曲折、変転がありつつも。

そして、この転機があって尚、ソウルフラワーは
壊れない。

更に、エネルギィを増してゆくだろう。

90年代型ソウルフラワーの総括が『ハイタイド・アンド・ムーンライトバッシュ』で。

00年代型ソウルフラワーはこのアルバムによって
総括される。

それはこのアルバムジャケットが語る通り、『伊丹英子の不在』
でもある。

その伊丹英子の存在感を必要としない
楽曲、パフォーマンス、存在感の
確立が出来た事が、ソウルフラワーユニオンの
奇跡と云えるだろう。

本来、このバンドは伊丹英子の事実上の離脱で
墜落していてもおかしくは無かった筈なのだ。

結成当初の理念に於いて云えば。

だが、ソウルフラワーは飛行を続けた。

そして、再び総括の時期を迎え、
それが誰も予想しなかった河村の脱退に
よってだ、という事が。

「ソウルフラワーが何より『バンド』だった」という
極めて健全な事実を物語っている気がする。

これよりまた、新たな10年が始まる。

極めて高性能で最新鋭な(ニューエスト!!)
ロックバンド、としてこのバンドは遺憾なく
その力を発揮するだろう。




なぁんてアルバム発売前に調子こいてみる(笑)。
ま、いいアルバムであろう事は間違いないだろうからさ。

これぐらい期待しても罰は当るめぇ。
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