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2006年04月21日08:53

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La Clemenza di Tito

ドイツで最も売れっ子の演出家の一人Peter Konwitschnyの演出によるMozart晩年のオペラ・セリアLa Clemenza di Tito(「皇帝ティトの慈悲」)を東京二期会が新国立劇場でやるというので見に行きました。

(本当は見に行こう見に行こうと思っていながらチケットを買い損なっていた所、マイミクのオペラ好きさんからお誘いがあったので、渡りに船で申し出を受けたのです。ありがとね!)

Konwitchnyの演出を初めて見たのは激寒のハンブルクでWagnerの楽劇Lohengrinを見た時でしょうか。ト書きによると中世ヨーロッパのBrabant公国(現代のベルギー)を舞台とするこの楽劇、Konwitschnyはなんと現代ドイツの小学校に舞台を移し、実に刺激的な舞台を作り上げてくれました。その後、ミュンヘンのTristan und Isolde(「トリスタンとイゾルデ」)やシュツットガルトのDie Zauberfloete(「魔笛」)、ハンブルクのDer Freischuetz(「魔弾の射手」)等で実に面白い舞台を演出してきたので、今回、日本人歌手を相手にどんな舞台を作るのか興味津々でした。

結果は、非常にKonwitschnyワールドが再現されていました。オペラというよりは演劇の要素が強いので、オペラが苦手な人でも芝居に興味がある人なら楽しめると思いました。

真っ白なカーテンに、ようするに今も古代ローマも出鱈目ぶりは同じ!みたいなメッセージがドイツ語で書いてあって、権力に対する野心、理性を失った恋のせいで、正義とか道徳観念が失われて犯罪に走ったり、と確かに、普遍的で人間ってあんまり変わらないのは分かるのですが、opera seriaというジャンルのオペラをあそこまで脱虚構して、ドタバタ喜劇にしてしまって、何が残るのかって言う疑問も一抹あったことも事実です。

キャストは
高橋淳 (Tito)
吉田恭子 (Vitellia)
菊池美奈 (Servilia)
谷口睦美 (Sesto)
穴澤ゆう子 (Annio)
大塚博章 (Publio)

Bキャストなんですが、前日のAキャストも聴いた知り合いはやはりAキャストのほうがいいと言っていましたが、Bキャストだけ聴いた限りでは日本人歌手もとても頑張っている感じで、高橋のTito,吉田のVitellia、谷口のSestoなど、とても楽しめました。指揮のHubert Soudantは第2幕、ローマの火災に巻き込まれたらしくススだらけで登場しましたが、可もなく不可もなくかな。

僕が始めてLa Clemenza di Titoを見たのは1988年9月28日ということは18年前!!! ちなみにその時は

山路芳久 (Tito)
坂本朱 (Vitellia)
吉田ゆかり (Servilia)
松永恵三子 (Sesto)
篠崎順子 (Annio)
高橋啓三 (Publio)

という結構凄いキャストでした。この間新国のLa Forza del
Destino
で酷かった某メゾもこの時はまだ、、、、

ちなみに東京芸術大学音楽部管弦楽研究部の公演(芸大定期)で、
芝・郵便貯金ホールでチケット代は2,000円という古き良き時代でした。


オペラのあと、新国から歩いて数分のフレンチでディナーをオペラ好きさんとしたのですが、なかなかよかっです! 新国の公演のあとに寄るにはぴったりのお店の一つだと思います。


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