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2009年05月22日00:35

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うむ。筆談って楽しいぜ?

聴力失った銀座クラブ人気ホステスが本出版で激白
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=843622&media_id=43

聴力を喪った人が努力で銀座のホステスで
成功・・・って話は正直、関心がない。

成功しようと思ったら努力が当たり前で、
それがハンディキャップがあったからだ、
なんて論法は全ての健常者と障害者に
失礼だからだ。

人はよりよく生きる為には努力をする。

それだけの事だ。

ん?

本を売る為の宣伝?

そういうバイアスは考慮しないよ。

だって、下品だもんよ。

閑話休題。

で、筆談、だ。

これは面白いのだよ。

昔、行きつけの飲み屋に中国から来た女の子がいた。

正直、日本語はまだ使いこなせてないレヴェル。
で、その子とコミュニケイトするのに役に立ったのが
店の備え付けナプキンにランダムに書き合う筆談だった。

こちらも中国語(恐らく北京語)は皆目理解出来ないし、
漢字なら共通だろう、という事で始めたのだが、
これが上手くいかない(笑)。

中国は既に文化大革命後の略字体が主流で、
日本で使われる漢字とは結構異なっていたからだ。

で、それを書き合って遊んでいた。

そこから歴史の話にじょじょになって行って、
ある日聞いてみた。

「中国人は文化大革命をどう評価している?毛沢東は?」

と。

そうしたら、しばらく考え込んだ彼女は、

「吶苦」

と書き込んだ。

これは、驚いた。
そうか、そう考えているんだ、中国人は。

『吶』

口ごもる、といった意味だ。

口には出してはいけない苦難、という事なのだろう。

それから彼女は堰を切ったように、法輪功の事や、
反日教育の事、歴史の教え方がどう為されているか、
を教えてくれた。

これ以降。中国人を中国人だから否定する事は
自分には出来なくなった。

国家総体としては変わらず断固否定するが、

彼女の書いた

『吶苦』

の二文字。

それがどれだけ重い物か知れたからだ。

否応なく従わなければならない事、というのも
世界にはある。

自由、などというお気楽な概念は僅かに
数カ国にしか正式には適用出来ない物なのだから。

これは、多分拙い会話を交わしてコミュニケイトした気分に
なっただけでは、多分聞けなかったのではないかな、と思う。

文字に記す事の効用、というか。

ちなみに、その紙ナプキンは今でも大事にとってある。
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