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2009年03月10日23:07

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古時計の修理1

古道具屋へ行ったら
古時計が無造作に床に放置してありました。
頭丸型の可愛い時計でした。

おじさん、これどうしたの。と訊ねると

動かないんだよ、それ。

いくら何でも床に置いちゃ可哀想。
他の客に蹴飛ばされる前に
連れて帰る事になってしまいました。


時代の割にはケースの状態が良く、
木目がとても綺麗です。
ケースのガラスには「REGULATOR A」とあります。
これに似た文字は愛知時計で見た記憶がございます。
文字盤の「日の出」のトレードマークは
何処のメーカなのか判りません。
ご存じの方は是非ご教示下さい。

まずは動作確認を行いました。
少し渋いですが時計の方は動作します。
しかし鐘の方はゼンマイが巻けません。
取り敢えず分解し原因究明する事にしました。

針を外します。
造りが細かいというか、質素ですね。
文字盤を外し、ムーブメントを取り出します。
すると総身真鍮。まばゆいばかりに輝いています。
何となく明治か大正初期の造りの様な気がします。
今の中国と同じように
当時の日本は海外製の時計を
一生懸命コピーしていたのだそうですが、
何かとても暖かみを感じる機械です。

ムーブメントを一回り眺めると、
ゼンマイのワンウェイクラッチを抑える
バネが飛んでいます。

そして、それを受ける歯車の軸が湾曲し、
しかも刃が4つ曲がって、1つはこぼれそうな状態です。
細い円柱で構成されたギヤを受ける部品も
一部吹き飛んでいます。

これを治せば復活できそうですが、
こぼれた刃と紛失したパーツをどうするかが問題です。

さて、どうしたものか。
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