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2025年06月28日18:11

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2025年第4回 6月8日(日)横浜みなとみらいライド テーマ曲、ZARDの42thシングル「ハートに火をつけて」中心の舞台、山手西洋館で開催されたイベント「花と器のハーモニー」都筑区心行寺 正覚寺、せせらぎ公園

    <横浜みなとみらい ライド 2025年第4回目 ハートに火をつけて>

 6月8日(日)舞台は、神奈川県の県庁所在地横浜市の都筑区、湖北区、神奈川区、中区を含め4つの区に跨る。梅雨を彩るアジサイが見頃を迎える中、中区山手西洋館では、同時期恒例のイベント「花と器のハーモニー」が開催された。フラワーアーティストが、創意工夫を凝らして、室内のテーブルから壁まで、生花を使い、装いを変えた。テーマは、「〜祝 7つの館に寄せて〜」、今回はベーリック・ホールでのテーマ「漆とガラスで彩るウェディング」にスポットライトを当てる。

 私自身は、午前中アジサイスポットを巡り、午後から西洋7館を訪れた。夕暮れ時には、毎回恒例の夜景撮影をして、一日の旅を締めくくった。テーマ曲は、ZARDの「ハートに火をつけて」、この度、同曲の歌詞を小説風に仕上げた。物語に出てくる男女と、実際に旅をした私の両方の視点に立って進めていく。

写真=シングル「ハートに火をつけて」のジャケット
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 目次
序章  作詞者坂井泉水のウェディング姿
第1章  都筑区 アジサイスポットめぐり
第2章  心行寺 せせらぎ公園へ 
第3章 三ツ沢公園を経て、山手西洋館へ。
第4章 私の視点でユーラシア文化館の企画展をレポート 旅物語の結末

 舞台
・さざぶねの道         第1章
 

・心行寺(さざぶねの道沿い)  第2章
リンク https://www.shingyouji-yokohama.or.jp/

・正覚寺 リンク ロコッチ センター北&南 第2章
https://locotch.jp/cntm/play/396/

・せきれいの道からせせらぎ公園 第2章
ホームページ 散歩の途中 2023年8月26日付
https://miwa3k.hatenablog.jp/entry/tsuzuki_promnade23_03

・三ツ沢公園  第3章 公益財団法人 三ツ沢公園より https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/park/mitsuzawa/details/post-502.php

・山手地区 西洋館巡り(ベーリック・ホール中心)山手公園(テニス発祥記念館)第3章 本文にて関連リンク掲載
 
・日本大通構内ユーラシア文化館 第4章 本文にて関連リンク掲載
・夜景スポット 稲荷前古墳   第4章 
リンク yakei.jpより https://yakei.jp/japan/spot.php?i=inarimae

過去の花と器のハーモニー関連の日記

�)�問日 2022年6月4日(土)テーマ曲 SARD UNDER GROUNDの「これからの君に乾杯」、その他 ZARDの「I'm in love」や「ハートに火をつけて」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1982513000&owner_id=32437106

�∨�問日 2023年6月4日(日)テーマ曲 ZYYG REV ZARD & WANDS 「果てしない夢を(featuring 長嶋茂雄)」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985239710&owner_id=32437106

�� 前回の横浜ライド 2025年第3回目 5月3日(土・祝)テーマ曲「愛がみえない」

 タイトル 追悼!ZARDの坂井泉水 18回目の命日 2025年第3回目横浜みなとみらいライド 5月3日(土・祝)テーマ曲 ZARDの「愛が見えない」 SARD UNDER GROUND 山手西洋館めぐり スロベニアのブレット湖 タカ科ツミの巣
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990032937&owner_id=32437106


       序章 作詞者坂井泉水のウェディング姿

 「ハートに火をつけて」は、2006年5月10日に、坂井泉水生前最後となる42thシングルとしてリリースされた。明るくポップなメロディーと、空気感のあるサウンドが特徴の楽曲は、花のある暮らしにふさわしく、心が弾む。坂井泉水自身、タイアップされたドラマのストーリーにあわせて、初めてウェディングドレスを身につけて、CDのジャケット撮影に当たった。

 写真=ウェディングドレスを着用した坂井泉水 掲載元 詳細記事2017年6月4日付 AERA dot. (アエラドット)https://newspass.jp/a/bemlt
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同曲が抜擢されたドラマ作品は、TBS系列の「すてきにコモン!」だった。ZARD史上、最初にして最後の昼ドラの主題歌だったのである。当時のスタッフによると、CD発売一ヶ月前の2006年4月9日に渋谷区恵比寿のロビンズクラブの日中に撮影が行われた。後に腹痛に襲われ、救急車で病院に運ばれている。

彼女自身は、音楽活動に専念することにより、生涯独身を貫いた。花嫁姿も1度きりだった。ジャケット撮影からCD発売までわずか1ヶ月、公開された花嫁姿は静止画の1枚のみにとどまる。坂井泉水は、作詞するに当たって、「いつも今が最高だと思いたい!」「後悔しないように」との思いをこめたという。人生はたった一度きり、後戻りが出来ないからこそ、今が大切なのである。16年に渡るアーティスト生活において、一貫して、共通のテーマを持っていた。後悔しないように共に生きることを誓う、男女を主人公に置き、坂井泉水のメッセージを伝えていく。


第1章 都筑区 アジサイスポットめぐり

 写真=都筑区の緑道沿いの地図 注 センター南駅の東側が、2番目のスポットの正覚寺続く第2章の舞台は、せせらぎ公園 掲載元 ひろたりあんWEB https://hirotarian.ne.jp/hirotarian/tokushu/detail/u2dQ3nMV
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6月8日(日)、朝方雨が残る中、自転車に乗り、横浜市を巡った。初めの目的地は湖北ニュータウン。住宅地の間を結ぶ緑道には、所々アジサイが顔を出していた。さざぶねの道沿いのログハウス「かもいけランド」では、窓越しに子供たちがはしゃぐ様子が見えた。コンセプトは、「屋内アスレチック」トランポリンやジャングルジムが用意され、外が雨でも、気軽に使用できる。鬱陶しい梅雨時でも子供たちに活力を与えてくれた。入り口付近のアジサイもすくすくと育っている。
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 詳細 かもいけランド おいしい笑顔 2024年10月15日 https://blog.oishii-ouchi.com/leisure/park/yokohama-kamoikekoen-w281-20241015/


テーマ曲、ZARDのハートに火をつけては、アコスティックギターのアルペジオから始まり、バンドやドラム演奏が入ると、一気に温かい空気感に包まれる。坂井泉水の透明感のある歌声が、よりクリアに響く。
                                    <全詞掲載>

 手をつないでアジサイ巡りをする男女は、子供の姿からほほえましい気持ちになった。

歌詞:「私たち 正反対のようで 案外似ているのかな?」

 彼女から何気ない一言が発せられた。確かに時にお互い、意見が食い違い、喧嘩もしてしまう。一端別れても、再会するのは、何かの運命かもしれない。

歌詞:「留まることのない 時間 だからこそ いとおしい」

 互いにお気に入りのアジサイを探した。用水路に張り出した一本の株に目を留める。緑の葉っぱから対になるように綺麗に澄み渡った水色のアジサイが咲いていた。浅い水面を除くと、影が出来ていた。
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 鏡の世界は、自分の気持ちを正直に映し出す。確かに、思春期を中心に、将来に迷い、鬱屈した日々を送っていた。今は良き人と出会い、心にわだかまりはなく、清らかな湧き水のように、思いが溢れてくるようだった。

 さざぶねの道のセンター南へかけての緩やかな登り道の脇に、四百年の歴史を持つ古刹「心行寺」が鎮座する。先月新緑の季節には、若葉が萌え出ていた。6月にもなると、すっかり葉っぱの色が濃くなる。二人は、階段を登り、本堂で参拝すると、白と黒のモノトーンカラーの渡り廊下を背景としたアジサイの前で記念撮影する。静寂閑雅な境内には、風のざわめきが聞こえる。アジサイの株を覗き込む彼女に、青年は言葉をかけた。

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歌詞:「あの時 君の孤独を 分かってあげられなかったね」

 自分は都合がいいように彼女を振り回していた。今回も勝手に計画を練って、連れて行った。文句一ついわずに、アジサイめぐりに付き合ってくれた。今自分が心を開く時だった。彼女からの言葉も返ってきた。

歌詞:「春の訪れ 待っている」

 青年の方も晴れやかな気分になり、彼女を誘い次の目的地へと向った。万葉集にも謡われたアジサイは、癒しの効果がある。実のところ土壌によって花の色合いが変わる。日本では酸性度が高いゆえ、水色が主だった。色彩心理学の観点においても、青は沈静色といわれる。心拍数を下げて、リラックスする。

 詳細 青色の効果について アーティス名刺工房 【名刺コラム】色が持つ心理的効果と時間感覚について https://meishi.artisj.com/column/color_image2/index.html


現に青年も、青色のアジサイの花を観賞するうち、いつになく緊張感が溶けていた。彼女との距離も大きく近づいた。

第2章 心行寺 せせらぎ公園へ 

センター南駅を挟んで東側の一戸建て住宅の合間に位置する正覚寺は、菖蒲とアジサイの名所として紹介される。平坦な池には、刀剣のような刃先の草に並び立つように、白や青の花びらが開く。花言葉は「優美」や「清らかな心」、繊細で可憐な姿をしながらも、大地に深く根を張り、直立の姿勢をとる。実にけなげで、たくましかった。

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裏手の斜面沿いには、白やピンク、青を含め、異なる色のアジサイが混ざり合った。色によって、心理的・生理的にも影響を及ぼす。例えば白色は純真さを示す。一方、草木を表わす緑色は、自然や平和を意味する。

詳細 Freshtrax 2013年9月5日付 https://blog.btrax.com/jp/color/

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引き寄せられる二人の心情は、サビの歌詞に反映されている。

 

「ハートに 火をつけて (It’s) time to go back to you 君の胸へと戻る日がきた」

 今まではどこか違う方向を向いていたかもしれない。今こうして一緒にいると、いつになく安らぎを覚えた。耳をすませば、木の上にはメジロが鳴き、おなじみの鶯も美声を響かせる。時に目線の高さまで降りてくるシジュウカラの群れには、雛鳥が混じっていた。小鳥たちは今、子育てを謳歌していた。

 「手をつなぎ 今 踏み出した 新しいこの宇宙へと」

彼女も青年にすっかり気を許した。

 次の地下鉄「仲町台」に程近いせせらぎ公園は、駅からせきれいの道を通して、近所住民の散歩コースとなる。池には、ラッパ型の葉の間から、可憐なピンクと白の睡蓮の花が浮かび上がる。淀んだ池に生まれた妖精さながら、視線を吸い寄せられた。

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「未来(あした)に灯をともし 教会の鐘 君のそばからもう離れない」

チャペルの鐘を鳴らしたかのように、可憐な花から、新たに命が宿っていることを感じられた。

目を転じると、葉の間から、クイナ科のバンが姿を表わした。足の指が長くて、太く、体重を分散することにより、葉っぱから葉っぱへと移動する。全身黒っぽい姿をしながら、トサカの部分は赤い。あくまでも睡蓮の池では脇役のような存在だった。

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 「自分で選んだ道だもの 後悔しないように たった一人の人だから」

 二人は、周りの人の目は気にならない。今ある幸せをかみ締めていた。
                                     <Aメロ終わり>

ここで一端私の視点から旅を進めていく。、さざぶねの道沿いの心行寺、正覚寺、せせらぎ公園と自転車で移動した。せせらぎ公園では、5月3日(土・祝)にタカ科のツミの巣を見つけ、親鳥の鳴き声を確認した。当時見えていた巣はすっかり葉っぱに覆われている。他にも当時誕生して間もなかったカルガモの雛鳥は、ほぼ親鳥と変わらない大きさまで成長し、水辺を離れて、道を横切っていた。まさに森林浴と野鳥観察を行う癒しの空間だった。

 第3章 三ツ沢公園を経て、山手西洋館へ。

私は、最終目的地みなとみらいへ向う前、神奈川区三ツ沢公園へ、2年ぶりに訪れた。一戸建て住宅との境目の斜面に設けられたアジサイ園には、複数の品種が所狭しと咲いている。丁度木陰になっている分、涼しく感じられた。

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 お昼に差し掛かる段階で、三ツ沢公園から、海沿いの高台に位置する中区の山手町へと移動した。見晴らしの良い尾根沿いには、1920年代から1930年代に使用された西洋の外交官の邸宅が残され、人々の散策コースにもなる。

 物語に出てくる都筑区のアジサイめぐりを通して、距離を縮めた二人も、歴史を感じる旅を通して、ロマンを抱いた。西洋7館で開催されている「花と器のハーモニー」を鑑賞する。

 初めに山手公園内の、外観が薄緑に染まった一軒屋、テニス発祥記念館を訪問した。西洋館の企画にあわせて、簡素な装飾を施していた。入り口付近の横長のテーブルには、Welcomボード代わりに、オリジナルのロゴが入った文字が並ぶ。Tの文字の上とEの文字の下には、テニスボールを置く。椿を彷彿とさせる造花を添えることにより、祝福の意味が込められていた。その背後の鉢の中から顔を出すアジサイの花は風情を漂わせている。

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 園内の芝生広場は、木陰にアジサイが咲く。日差しが遮られ、色味がくっきりと出る。ベンチに腰掛けてお弁当を食べた二人の心情は、Bメロの歌詞に綴られている。

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「不安と興奮の岐路 いつも今が最高って思っていたい」

 新たな道に進む際には、正しかったのか、間違いだったのか、自問自答する。自己否定すると、その先が暗くなる。そのときの選択が、最良だったと思えるように日常を描きたい。

 彼女の気持ちは、次の歌詞のとおりだった。

「あんなに見るのが厭だと、思っていたこの故郷(けしき)が こんなにも 懐かしく思えるなんて」

 青年に誘われ、アジサイ巡りをするまで、本当に付いていっていいのか、問いかけていた。雨の日にしっとりと濡れるアジサイは、見方によっては儚さを抱く。入梅前は、幾分花びらが小さく、乾いていた。

 山手公園から離れ、イタリア山庭園へと向った。園内に2つある西洋館の一つ、外交官の家の外観は、異質だった。下見板張りの外壁は、真黄色に染まった。屋根は、ドイツを中心にヨーロッパの格調高い教会に使用される天然スレート葺き、スタイリッシュなデザインの建物は、ビクトリア様式である。

 詳細 外交官の家の外観について 関根要太郎研究室@はこだて 横浜市中区山手町の外交官の家(明治モダン邸宅再訪2022)より
https://fkaidofudo.exblog.jp/32723155/

敷地内には、噴水や花壇を幾何学的に配したイタリア式デザインを採用していた。バラの花は、泉を挟んで左右対称に並ぶ。木のように林立する真っ赤な花びらは、男女の熱い思いを表していた。

当時開催されていたイベント「花と器のハーモニー」における外交官の家の装飾のテーマは「七夕の祝い」である。

 詳細 Amebro いろいろといろ 2025年6月10日付
https://ameblo.jp/cbeta/entry-12909485246.html

果物のバナナ、スイカを含め果物を各部屋に配し、機織機や食器を、テーブルに置いた。派手さはなく、懐かしさに浸った。

 写真=庭園            写真=1階の階段脇の展示品
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 二人をひきつけたのは、西洋7館のうち「ベーリックホール」だった。テーマは「ウェディング」、

 詳細 Amebro 第23回 花と器のハーモニー2025 エリスマン邸、ベーリック・ホール
6月11日(水)付 https://ameblo.jp/odangoteapiyo/entry-12909942580.html


 心を弾ませながら二人は、明るいベージュ色のスタッコ仕上げの建物前の、椰子の実を見上げた。普段外国とは無縁な暮らしから、実に新鮮味を感じた。三連アーチの玄関口を潜り抜けて、中へ入ること、1階のリビングルームには、新郎新婦の親戚一堂が集うパーティーを表現していた。ガラス器には、隙間なくバラの花を添えている。窓辺の2体のマネキンは、黒のスーツと、水色のウェディングを身につけていた。若い女性なら、透明感のあるドレスに目を奪われる。彼女も、ドレスの前で、ポーズをとった。青年が、微笑ましい彼女の表情を正確にとらえて、カメラのシャッターを押した。未来の自分たちの理想とする世界に出会えて、幸福感に浸った。

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 サビの歌詞へ

「ハートに 火をつけて (I’ts) time to go back to you 君の胸へと戻る時がきた」

 写真=「ハートに火をつけて」のMVの一幕 掲載元 Xユーザー ボンゴレ 2016年3月3日付 https://x.com/vongole_biancoo/status/705358776174444544
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 青年の方が、彼女の心に溶け込んでいた。アジサイ巡りから始まり、西洋館の花のある空間で、無意識のうちに、同じ動きをし、言葉を発していた。行動心理学においては「ミラーリング」という。我々人は、心を通わせることで、同じ思いを共有する。

 自然と2階へと足を向けた。文様のような窓枠の一室は、向かい合わせにソファーが拵えられていた。テーブルに並ぶ食器から、式本番に備えて、ひと時を過ごす新郎のために用意されていた。隣は花嫁の控え室だった。フラットな床の上に、赤い文様柄のベッドが据えられる。枕辺に白色のバラが置かれ、花嫁に用意された純白のドレスが広げられていた。言葉もなく二人は視線を注ぐ。

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 「手を繋ぎ 今 踏み出した 新しいこの宇宙へと 明日に灯をともし 教会の鐘 君のそばからもう離れない」

 若いうちは、自然と異性に興味を持ち、恋をしたくなる。良い相手に恵まれると、未来のことを描く。

 「自分で選んだ道だもの 後悔しないように たったひとりの人だから」

 写真=シングル「ハートに火をつけて」のジャケットを組み合わせた画像 掲載元Xユーザー Hana 2022年5月10日 https://x.com/hana875_zard/status/1523995185012568065
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 二人は、自分達の近い将来像を、ここ山手西洋館から感じ取った。お互いを信頼しているからこそ、スムーズに目的地から目的地へとわたった。アジサイと共に遅咲きのバラが出迎えてくれた。
                            <歌詞終わり>

 女性なら誰しもウェディングドレス姿にあこがれる。坂井泉水自身、家庭を得るよりも、音楽活動を優先し、花嫁姿とは無縁だった。2006年4月、39歳2ヶ月時に、体調に異変を察したのか、急遽スタッフに花嫁衣裳を調達してほしい、と頼んだという。一度は育ててくれた父親や母親に、花嫁姿を見せたかった。彼女は、1996年に神奈川県秦野市から東京都町田市南部へ移り住む際、両親を呼び寄せたという。人気歌手になっても、普通の女性らしい一面を持っていた。時がたっても、彼女の功績は、語り継がれている。

 第4章 私の視点でユーラシア文化館の企画展をレポート 旅物語の結末

 詳細 ホームページより http://www.eurasia.city.yokohama.jp/exhibitions/


 午後4時前、みなとみらい線日本大通駅構内のユーラシア文化館を訪れた。企画展モンゴルの「ゲルと草原の物語―絵本原画と生活道具」を見学した。

 モンゴルといえば、日本の大相撲の力士でもお馴染みの国である。政治的には、長らく社会主義国家だった。1924年から1992年迄、当時の中華民国から独立した「モンゴル人民共和国」として歩む。アジアで初の社会主義国家は、ソ連の衛星国の立場だった。1939年のノモンハン事件に際しては、大日本帝国と交戦する。1945年8月8日、大戦末期にソ連と手を組み、満州国と蒙古聯合自治政府に侵攻して、大日本帝国からの解放に貢献した。戦後、中華人民共和国とは同じ社会主義陣営として協力関係を築く。内モンゴル自治区の主権を要求せず、中国に帰属した。1988年にソ連のゴルバチョフ書記局長の政策ペレストロイカ(改革)の波が押し寄せ、民主化運動が発展する。1990年には、モンゴル人民革命党による一党独裁政権が倒れ、民主化を果たす。同年初の複数政党制による選挙が行われた。1992年1月に新憲法を採択して、社会主義を放棄する。同年2月にモンゴル国に改称した。

 展示品は、伝統的な大草原に暮らす民族にもスポットを当てていた。展示物の一つ、ロシア連邦ブリヤート共和国のタンカと呼ばれるジャンルの絵画である。タンカは、チベット仏教由来の掛け軸形式の宗教画である。モンゴル国内とブリヤート共和国はチベット仏教が根付く。目を細めながら下界の人々を温かく見守っているお釈迦様は、おおらかな心を表していた。
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 牛革で生成した馬乳酒用の袋は、時の流れを感じられる。一つの袋を無駄にせず、繰り返し使用する習慣があるという。前年に使用した際、アルコールを生成する微生物が残っている。馬乳を入れて攪拌すると、乳酸発酵とアルコール発酵が進み、白く濁った発酵酒になる。遊牧民は、牛や馬などを徹底的に利用し、毛皮や肉用としても重宝する。食料廃棄が叫ばれる中、実にエコ的な暮らしをしていた。

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 午後5時の閉館を持って建物から出たところ、一人の男性から声をかけられた。実は館内の1階にて、無料で見学できる写真展が開催されていたのである。その男性は、訪れる人々に声をかけて、ポストカードをプレゼントしているという。実のところ、獣医師として2001年から2013年頃までモンゴルに度々赴任していたという。年齢は70代の後半、モウコノウマを初め、野生の希少種の面倒を見ていたとのことである。政治的に、社会主義から資本主義に変わり、貧富の差は急速に拡大したという。近代化は進み、首都ウランバートルでは、遊牧民とはかけ離れた暮らしをしているとのことである。大草原が広がるモンゴルのイメージを一変させる話をしてくれた。

 明るいうちに、みなとみらい地区から離れ、帰り道の途中に位置する青葉区の住宅街に位置する稲荷前古墳にて、夜景撮影をした。南側は木々が茂っているものの、鶴見川沿いの町並みを一望できる。藍色の空の下、暗くなっていく空とは対照的に、明かりが浮かび上がった。北側は、起伏のある丘陵地に立てられた住宅街、日暮れ時、カーテンが開けられた窓からは、暖色系の光が漏れていた。風に当たると、汗も吹き飛ぶような爽快感に浸った。

撮影時刻19時15分       撮影時刻19時16分
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 物語に描かれた二人も、誰にも邪魔されず、こんもりと盛り上がった古墳の天辺にたたずんでいた。午前中、アジサイの花に感情移入し、同じ目線に立って語り合った。午後は西洋館にて、ウェディングの世界に浸り、自分達の将来を創造した。

 作詞家として活躍した坂井泉水が訴えたかったのは、「後悔しないように生きる」ことである。

 40歳3ヵ月半の短い生涯で、彼女は歌手になる夢を叶え、沢山のファンを獲得し、今も愛され続けている。時を経ても、色あせることない歌詞は、世代を超えて、若者の心に訴えていた。人生はまだまだ先がある。物語の二人は、大きく前へ進んだ。私の方も、物語に描かれた二人を見習い、一歩踏み出そうと決意した。坂井泉水の思いは、確かに受け継がれている。


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