米軍、日豪で輸送船運用拡大 中国抑止へ補給支援強化
2023年9月16日 2:23
【ニューヨーク=中村亮】米軍が日本やオーストラリアで小型輸送船の運用を拡大している。インド太平洋地域で部隊の分散を進めるなかで、兵器や人員、物資をきめ細かく輸送する手段として重視する。補給支援を充実させて中国への抑止力を強める。
9月中旬から23日まで日本で実施する日米共同訓練オリエント・シールドでは、主要テーマの一つが物資輸送だ。 日本の防衛省よると、米陸軍の小型揚陸艇部隊と陸自部隊が初めて連携訓練を実施。沖縄などで物資の集積・輸送をする。
揚陸艇は港湾施設がない場所に物資や人員を輸送できるため柔軟性が高い。米軍は中国に攻撃対象を絞らせないため沖縄から台湾、フィリピンにつながる第1列島線の離島などに小規模の部隊を分散させる戦略で、きめ細かい輸送網の構築が必要になる。
日米両政府は1月、日本で活動する米小型揚陸艇部隊の編成を変更し、運用部隊を常時配置にすると合意した。これまでは船舶運用のために要員を随時派遣しており、輸送任務を機動的に実行しやすくなる。
米太平洋陸軍のチャールズ・フリン司令官は13日、記者団に小型揚陸艇などの配備に関して豪州と協議を進めていると明らかにした。
今年夏に豪州北部で実施した米豪の共同訓練タリスマン・セイバーに米陸軍の輸送船が参加した。輸送船は訓練後も豪州にとどまり、同国からインドネシアに戦車などを運んだという。
陸でつながる欧州地域に比べ、インド太平洋地域の輸送は海や空が中心になる。固定された港湾や空港施設は攻撃対象になりやすいとの見方が多く、インド太平洋での補給活動は欧州に比べて難度が高いとの分析がある。
ウォームス米陸軍長官は8月、記者団に「インド太平洋地域の戦闘が必要とする大規模な補給を可能にするために多くの課題が残っている」と言及。同盟国と協力を深めていく方針を示した。
米国では人員や物資の輸送をめぐって日本に期待が大きい。2月に米海兵隊のデビッド・バーガー総司令官(当時)は日本経済新聞の取材で、補給活動で日本と協力拡大を訴え、具体的に輸送分野をあげていた。
日本も輸送能力の強化を進めている。防衛省は8月末の概算要求で輸送ヘリコプターCH-47「チヌーク」を17機調達すると盛り込んだ。2022年12月にまとめた防衛力整備計画で34機購入するとしており、追加調達を検討する可能性がある。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13DJL0T10C23A9000000/
日本の補給能力も格段と向上しそうですが、人材がいないのがネックになりそう^^;
ログインしてコメントを確認・投稿する