異端の鳥
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主演の ペトル・コトラールの モノクローム映画ならではの 目力の強さ に終始圧倒される2時間 49分。
劇中で使われる言葉も工夫が示されている。
映画史上初、人工言語スラヴィック・エスペラント語が話された「スラヴィック・エスペラント語」という言語を使用。これで舞台の国を限定させないようにしている。但し明らかに ドイツ人はドイツ語 ロシア人はロシア語を喋り、第二次世界大戦を忠実に、共産主義とは何か、ヒトラーの影響は何か は きちんと フォローしている。
でも 物語の本質は 無力の少年の抵抗力だ。よくあるホロコーストものではない。親戚らしい叔母に預けられ、祈祷師の老婆に拾われて、少年の苦悩は続くが、生きるという前向きな姿勢は変わらない。
ハーヴェイ・カイテル演じる 牧師役が救いの展開になるとおもいきや、預けられた 紳士の家で カマは掘られるは暴力は受けるは。
米国カトリック教会内での司祭たちによる子供たちや成人の神学生たちに対する性的虐待も が続々と露呈しているが 1940年代にまでさかのぼる事実に驚嘆してしまう。
『異端の鳥』は日本国民全員で鑑賞してほしい。
映画が描き出すのは、単なる残酷描写に留まらない。
スクリーンに描かれているのは、異質な存在を排除しようとする、人間の本能のそのものだからだ。
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