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2020年02月24日17:26

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日本郵船グループは横浜発世界一周クルーズを中止せず

「最安料金487万円」、横浜発世界一周クルーズ中止せず予定通り出港へ 「ジャパネットたかた」はキャンセル料緩和 - 中西 享 (経済ジャーナリスト)
2020年02月21日 19:16

新型コロナウイルスの感染者が増え続ける中、日本郵船グループの郵船クルーズが運航している大型クルーズ客船「飛鳥�供廖幣莎�872人)は、3月に予定している日本周辺のクルーズツアーを中止せず行う。

また4月2日に出発予定の103日間の世界一周クルーズについても、現段階では、乗船日より14日以内に香港・マカオを含む中国への渡航歴がある、同日以内に発熱(37.5度以上)などがあった場合は乗船を断る一などの一定の条件をクリアした人のみ乗せる。

乗船中に体調不良になった場合は、船医の診断によっては隔離か寄港地での下船もあり得るとしている。運航会社に対して、国土交通省や厚生労働省からツアー中止を求める要請などは現時点では来てないようだが、100日以上の長期間にわたり船内という密室状態にいることのリスク判断が問われそうだ。

あこがれの世界一周
外国船籍の「セレブリティミレニアム」や「ノルウェージャンスピリット」といったクルーズ船は5月のゴールデンウィークに日本への寄港を予定していたが、コロナウイルスへの感染拡大を警戒して、すでに寄港中止を発表している。

「飛鳥�供廚�3月スケジュールは19日に横浜港を出発して2泊3日で清水(静岡県)を回るコースなど短期間の6コースを発売していた。このツアーは国内だけで短い期間なので、感染リスクは少ないが、問題となるのが予定している世界一周クルーズだ。

この時期に隔年か5年に3回ほど行われており、富裕層向けのあこがれの人気ツアーで、中高年層のリピーターが多い。リピーターの中には、世界一周ツアーに乗船しているときに、1年先の一周ツアーを予約する人もいるそうで、ツアー経験した乗客によるクラブもあるほどだ。

航行ルートは、横浜港を起点に神戸港で乗客を乗せて、シンガポールなどに寄港し、スエズ運河を通り、地中海に入りナポリなどに寄った後、ロンドン、ニューヨークを経由してパナマ運河を通過してホノルルに立ち寄って帰国するという長旅になる。客席は7クラスに分かれており、旅行代金は1人487万5000円〜2875万円(税込み通常料金)とかなりの高額だ。1年前など早期に予約すると15%程度安くなるので、多くが早期割引を利用しているという。

看板商品
「飛鳥�供廚砲茲訐こΠ貅�ツアーは郵船クルーズの看板商品で、早くから「世界一周」クルーズを手掛け、日本人のクルーズ人口の拡大にも貢献してきた。料金が高いこと、リピーターが多いことなどから同社にとって売上増にもつながる。今回の世界一周は「飛鳥�供廚魏�修して最初のツアーだけに1年前の発売当初からこれまで以上に期待が高まっていた。

同社としては感染のリスクを少なくする対策を最大限に取ることで、何とか出港にこぎつけたかったようで、小松崎有子・企画マーケティング部長は「安全な環境でお客様を迎えるようにしたい。現段階で予定通りの出港を決めているのは、総合的な判断からだが、今後、さらなる安全確保のために何ができるか検討したい」と述べた。

厳しい体調チェック
新型コロナウイルスが蔓延するリスクが指摘されている時期だけに、郵船クルーズは乗客乗員の体調チェックには神経質になっている。同社のホームページを見ると、2月19日付で、乗船前、乗船中、寄港地でそれぞれの対応が書かれている。乗船時には、乗客に対して感染症についての質問票に署名して提出を義務付け、検温を乗船の1時間前に行い、結果が37.5度以上の場合は乗船できない。

航海中は船内にサーモカメラを設置して乗客の体温を観察、寄港地での上陸、船に戻った際も入り口にサーモカメラを置いてチェックする。乗組員についても乗客と同じ渡航歴、体温点検を行う。航海中に予定している催し物については、状況により中止することもあるという。

このツアーには船医が2名、看護師が3名乗船している。これまでの世界一周ツアーと同じ体制だという。船医は感染症の専門医ではないので、感染したかどうかの確定的な診断はできないようで、疑わしい乗客が出た場合は、寄港地で下船させて専門医に診断してもらうしかない。

高まるキャンセルリスク
乗客の多くが中高齢者ということもあって、健康面のリスクを重視せざるを得ない。このため、感染が拡大している今の状況では、ツアーを申し込んだがキャンセルせざるを得ないと判断する人も当然出てくる。郵船クルーズはキャンセルが出ているのは認めるが、人数については公表できないという。

「飛鳥�供廚蓮�103日という長期間クルーズで料金も高いということから150日前からキャンセル料が発生する。短期間のクルーズの場合はキャンセルに関して、90日ルールというのがある。出発日の90日前までのキャンセルならばキャンセル料は要らないが、これを過ぎると発生する。4月3日出発の世界一周ツアーの場合、いまキャンセルすると50日を切っているので当然キャンセル料をとられる。出港直前になればなるほど多く取られる計算だ。ただし、クルーズツアーの場合は高額になるため、かなりの利用者がクルーズ船保険に入っているそうで、その場合はキャンセル料金の一定部分が戻って来る。

10日前までキャンセル料なし
こうした中、3年ほど前から超大型のクルーズ船一隻丸ごとチャーターして、それまでのクルーズ料金より低価格で多くの利用者を乗船させるチャ−タークルーズを始めたのが、家電製品のテレビショッピングで知られている「ジャパネットたかた」(長崎県佐世保市)だ。

今年も4月19日から6月12日までの間に10日間のクルーズを5回、10月から11月に3回の合計8回を予定している。ルートは、乗客約5800人が乗れる超大型のクルーズ船「MSCベリッシマ」を貸し切りにして、横浜―高知―鹿児島―済州島(韓国)―秋田―函館―横浜を回る。このツアーに関して「ジャパネット」は、4月から6月の5回のツアーは、「最新状況を判断してツアーに参加するかどうかを決めていただきたいので」との理由で、10日前まではキャンセル料をとらないと発表している。

同社のクルーズパンフレットには、出発前から59日〜20日前まではキャンセル料金の比率は代金の30%、28日から15日前は70%、14日前からは100%となっている。4月19日の出発予定の人が、仮に2月22日の時点でキャンセルしたら、通常なら事前に支払った代金のうち70%しか戻ってこない計算になる。それが今回は10日前までの4月9日まではキャンセル料は発生しない。どうしてこういうことができるのか、旅行代理店に聞いてみると、「ジャパネット」の場合、全船チャーター契約なので、運航している船会社と直接契約しているので、こうした思い切ったことができるのではないかとみている。

クルーズビジネスに打撃
クルーズ人口は、長期間の旅行で費用も掛かることから日本人には馴染みにくいといわれてきた旅行スタイルだったが、ここ数年は1泊1万円程度で楽しめる格安なツアーなども登場して、クルーズ人口の底辺は少しずつ拡大傾向にあった。外国船籍の船も日本への寄港を増やすなどして、インバウンドの増加にも寄与してきた。

しかし今回の「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で多くの感染者が出たことにより、豪華な船内という楽しい閉鎖された空間だったことが逆に感染を拡大する皮肉な結果となり、クルーズ船の船内環境があらためて問われている。クルーズ船ビジネスの稼ぎ時となる夏場を前に打撃になったのは仕方ないとしても、今後はこれを教訓にして安全性を保障できるクルーズツアーを最優先で確立しなければならない。そうでないと、ビジネスは先細りになる恐れがある。
https://blogos.com/article/437746/
大金が動く世界一周クルーズは、ドル箱なので簡単には止められません。
会社も乗客もチャレンジャーだね^^;
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