テスラを襲う空売りヘッジファンド
イーロン・マスク氏の錬金術
2018/6/11 6:30日本経済新聞
電気自動車(EV)メーカーのテスラに倒産や身売りの噂が飛び交っている。起業家イーロン・マスクが掲げる目標は多くが未達に終わり、ヘッジファンドに空売りの「好材料」を提供しているのだ。実際、テスラは電池の量産やコストダウンの壁にぶつかっており、自動運転技術の開発も足踏みしている。売られる悪材料が多いのは事実だがマスクにはまだ使っていない様々な「錬金術」がある。
■未熟なオートパイロット
5月29日、カリフォルニア州で停車中の警察車両に、テスラ車両が衝突した。11日にはユタ州で、さかのぼって1月にもカリフォルニア州で停車中の消防車に突っ込む事故を起こしている。
相次ぐ事故にはある共通点がある。テスラの運転支援機能「オートパイロット(自動運転)」モードを使った状態で、停車中の大型車に突っ込んでいることだ。米国の高速道路で行き先などを表示する看板は日本のものより大型で、日差しなど悪条件の下では、停車中のトラックの車体を看板と誤認し止まり損ねるケースが多いのだ。
自動運転の基本の機能である車線維持でも不安の声はおおい。テスラを通勤で使うあるIT企業の従業員は「オートパイロットで車線の横に壁がある道路を走っていると壁にぶつかりそうになる」と話す。こうした証言はネットなどで多くのドライバーが指摘している。テスラの技術が未熟というよりも、現状の市販価格のシステムはみな同じような課題を抱えている。テスラも運転の責任はドライバーにあると明言しているが、トヨタ自動車の幹部は「そんな未熟な技術を『オートパイロット』と称して売るテスラがおかしい」と話す。
テスラは2012年に最初のセダン「モデルS」を難産の末発売。その後、多目的スポーツ車(SUV)の「モデルX」を出し2016年に一旦黒字を確保した。だが、初の普及車種である「モデル3」の量産に苦しんでいる。テスラのフリーキャッシュフローは2016年末以降、数百億円以上の規模のマイナスが続く中で、3カ月ごとに10億ドル規模の投資を続けてきた。
特に2017年4〜9月は設備投資を前年の4倍以上のペースにして一気にアクセルを踏んだが、年末には資金繰りが悪化し投資にブレーキをかけた。事態は深刻になってきている。4月にマスクは「人間の力を過小評価し、生産ラインの自動化を急ぎすぎた」と認めた。今年1〜3月の赤字幅は過去最大を更新し8億ドルに迫った。年産10万台規模の自動車メーカーとしては存続が危ぶまれる水準だ。
これに呼応して3月ごろからテスラ株への空売りは膨らみ続けている。4月にはゴールドマン・サックスがテスラの目標株価を切り下げ。米調査会社S3パートナーズによると、空売り規模は5月初め、米株式市場で最高の120億ドル(約1兆3000億円)に近づいた。「あまりの空売り規模に株を借りる手数料が上がり、空売りの玉がなくなってきて打ち止めの流れになっている」(S3パートナーズ)
■高株価にこだわる理由
金融情報会社ファクトセットの調査によれば、テスラの株価が乱高下する裏にはルネッサンス・テクノロジーズやD.E.ショーといった有力なヘッジファンドが売買に関わっている。2001年に経営破綻したエンロンの不正会計を見抜き、「空売り王」と呼ばれる投資家ジム・チェイノスはテスラ株の空売りを公言。CNBCのインタビューでは「マスクは投資家を間違った方向に誘導している」と語った。
チェイノスの言う通り、マスクが掲げる計画は高確率で未達に終わるため、あらかじめ借株し、未達の見通しが強まった時に売り浴びせるサイクルができあがっているのだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31455290W8A600C1000000/
日本も自動運転のインフラ整備をしようとしてますが、参考にすると良いでしょう。
高齢者の運転事故を防ぐために自動運転は必要になって行きます。
ただし、テスラは終わりです^^;
技術者としては優秀でも量産や経営は別物です。
テスラと取引している日本企業はそろそろ提携の見直しを。
ハゲタカファンドに安く買い叩かれても経営者が変わって、経営建て直しをした方が良いかもね。
その時は日本企業にもM&Aのチャンスが来るかもw
ただし、東芝や日本郵船みたいに間抜けな経営者がM&Aすると失敗する可能性大です。
投資家は要注意^^;
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