はい、今日は当直前に「家族はつらいよ」、観て参りました。新宿ピカデリー、高齢者で埋まったシアターでございます。
「東京家族」と同じキャストでコメディをやるということで、キャラの変換ぶりが一つの見所。夏川結衣や正蔵なんかはほとんど変わらないのに対し、妻夫木が正反対のキャラで出てくるのが楽しかったりします。散りばめられた「松竹愛」ポイントは、年季の入った邦画ファンならたまらないものがあるでしょうな。家族会議に於ける、計算された各人の席配置は、往年の「とらや」シークエンスを彷彿とさせます。山田映画好き、寅さん好きは間違いなく満足できることでしょうな。
……でもさァ
以下ネタバレね。
俺みたいな心が汚れた40代が観ると、「誰得?」とか思っちゃう話なわけですよ。とどのつまりは高齢夫婦向けのデートムービーでしかないわけで、どうにも手抜きに思えちゃうんだよなぁ。探偵・沼田が飲み屋に入って声かけられるまで平田が同窓生と気づかないのは明らかにおかしいし(だって依頼受けたときに写真見てるでしょ)、救急隊員が平田を40代と間違えるのもおかしい(だって搬送先に患者情報を連絡してるはずだから)。そう考えると、笑えるとこですら笑えない。そもそも今の価値観で見たら、平田の無神経な振る舞いは、はっきり言ってムカつくだけで、笑えないのですよ。となると、本編ほとんど私はニヤリともせず観ているわけで、喜劇としてはかなり苦痛な映画と言わざるを得なくなるわけです。以上!
……たそがれ清兵衛とか小さいおうちみたいな、もっと毒があってシリアスな話の方がいいな、山田映画は。
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