■殺人容疑の元職員「分刻みの業務表でストレス」 転落死
(朝日新聞デジタル - 03月05日 05:18)
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分刻みScheduleって効率だけを考えればそれは一定の効果が得られる…のかも知れない。
実地研修で行った特養でもこれほどではないにしても概ね時刻を決めて各部屋を巡回し順番に排泄介助などしていたがとにかく違和感を覚えたよ。まるで流れ作業で、無機物を相手にしているようだった。
特養だから、其処にいる利用者さんは悉く要介護度数が高い(重度)の人々、大部屋で、カーテン1枚で仕切られる程度のベッド周りだけが自分の空間。自分の足で少しでも歩ける人はいざ知らず、寝たきり状態の人は日がな1日ベッドの上。そして定期的に有無をも言わさず着衣を脱がされ下半身を晒され…いくら高齢で体も言うことを聞かないとはいえ、女性に対してあまりにも無慈悲ではないか?と感じた。
ではどうしろというのだ?と言われても当時も今も結論は出せていない。ただ思ったことは…
「利用者さん達は皆独立した人格を持つ個人であり人生の先輩である。敬意を持って接しないとならない」
一人一人を見れば色々な人がいる。確かに中には接し辛い人もいる。時には暴言を吐かれたり暴力を振るわれることもある。
でも次の瞬間には努めて忘れるようにしている。所詮は仕事と割り切れるってのもあるだろうね。
何故分刻みScheduleに異を唱えるのか?他社さんの事例に事情を知らない部外者の、それも決して技能優秀でもなく知識も造詣も浅い半端者が減らず口を叩くのは無礼で身の程知らずとのお叱りも有ろうがここは敢えて言いたい。否、問いたい。
其れで利用者さんが喜ぶの?
相手は生身の人間なのだよ。喜怒哀楽の感情を持っている。たとえ認知症で3分前のことは忘れても、得てして若い頃の記憶なんてものは鮮明に覚えていたりする。
そもそも、毎日同じ時間に便意や尿意が来るってもんでもないだろうに。規則正しい生活をしている人だって多少のずれは生じる。
まして誰もが自分の意思や感情がある。昨日と同じって寧ろあり得ないと言った方が良いだろう。実際利用者さんの体調は毎日変わる。1日の間でも変わる。当然気分も感情も変わる。
今は○○の時間帯だから○○しなさい…で通じるの?
そらね、ウチの職場だって概ね何をするかのタイムテーブルはあるにはある。でもそれは
07時00分〜08時00分。朝食。
08時45分〜10時30分。通いのご利用者様のお迎え。
10時00分〜10時30分。水分摂取で飲み物提供。
11時00分〜11時45分。各種体操。
12時00分〜13時00分。昼食。
15時00分〜15時30分。おやつ。
15時50分〜17時20分。通いのご利用者様のお送り。
17時00分〜18時00分。夕食。
といった程度のもの。時間は然程厳密ではない。
利用者さんの気分次第で前後することも当然あるし体調の良し悪しも出て来る。食事だって自力摂取できる人もいれば介助の必要な人もあるし食べるペースも個人差がある。15分刻みには馴染まないと思う。
また、通いのご利用者様の送迎だってその日の交通事情によっては時間も前後する。時には医療機関の受診もある。Schedule通りに行かなくて当たり前だよ。
では利用者さん其々にタイムテーブル?それもNonsense。利用者さん自体日々好不調の波がある。昨日と同じに行くとは限らない。入浴の予定日にちゃんと入ってくれるとは限らない。受診後に服薬の種類が変わることだってあるし突発的な発病やご家族様・お身内様・ご友人その他面会の来客があれば当然そちらを優先させねばならないからいつもの応対が出来るとは限らない。
(たとえそれがタイムテーブル上の案件だったからと言って、来客の面前で利用者さんの排泄介助なんて有得ない。まして利用者さんが女性だったら?それは暴力にも等しくなる。虐待と解釈されかねない)
勿論施設・事業者によってやり方は変わって来るからライン制度のがなじまないところもあればこれが有効なところもあるだろうしそもそも最適解はあっても正解だの公式だのがない世界だから同業とはいえ他社さんのやり方にとやかく言うものではないのは理解しているが、それでも違和感は拭えないのだ。
ならどうしろというのだ?オマエがやってみろ?ごもっとも。生憎オレもどうすれば良いのか答えは持ち合わせていない。たとえラインを入れていなかったとしてもでは今回の「悲劇」は発生しなかったのか?となると軽々には言えない。ただ言えることは…
たとえそれが本件第一当事者個人の責に帰する部分が大きいとしても、この「流れ作業」様式では利用者さんを守ることができなかったということ。
不幸にして本件第一当事者の手にかかり非業の死を遂げた方々はもうどんな手を尽くしても戻ってこない。それだけにこの様な事態を二度と起こさないようにするにはどうしたらよいのか?衆知を集めよりよい方向へ修正しないとなるまい。
加齢減衰は誰しも避けられない未来の宿命。決して他人事ではないのだ。
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