
が悪いため184分も映画館にいるのは到底無理なので、
ブルーレイを台湾から取り寄せて鑑賞
リージョンコードが違うDVDを購入して変換して見ようかとも思ったが、
手間を考えるとちょっと割高でもさくっとブルーレイ購入した方が良さそうなので。
出ると負けの野球チームに名コーチが来て、チームが生まれ変わるというストーリーは、
『がんばれ! ベアーズ』以来よくあるが、
『KANO』は日本植民地時代の台湾の中等野球(現高校野球)チームの実話がベース。
なにしろモデルになった嘉義農林学校(現在の国立嘉義大学)は、
甲子園初出場でいきなり決勝まで勝ち進んでしまうのだからまさに事実は小説より奇なり。
日本人、漢人、少数民族の高砂族の混成チームが互いに助け合い、
一丸となって勝ち進んでいくドラマチックな展開は予想以上に面白かったが、
184分はさすがに長かった
選手役には野球経験者を起用しているので迫力のある試合シーンは圧巻で、
長くても全然飽きないのだけれど、
出ると負けの野球部がなかなか1勝できない前半の件はもちょっと端折っても良かったかも
植民地時代のリアリティーを追求した結果、
登場人物のほとんどが日本語を喋っているのは良いのだが、
当たり前だがネイティブではない台湾の役者の台詞には訛があるのでちょっと聞き取りづらい。
なんでかブルーレイは日本語の音声が異様に小さいし……
おかげでボリュームを"62"(シャープのAQUOSで) まであげても、
中国語の字幕の助けを借りなければ聞き取れないところが多数。
わたしは普段"42"くらいのボリュームで

を見ているのだが、
普段"20"以下で見ている家人ですら聞こえづらいと言っていたから、
やっぱり音声に問題があるのだろう。
実話をベースにしていると言っても多少脚色はあり、
甲子園での最終回の打順は実際とは異なる。
そう言えば、甲子園行きのチケットを手にして嘉義に凱旋した日に、
八田與一の尽力で嘉南大圳が完成して放水されるってのも史実と違うなぁ。
嘉農が甲子園に行く前年に嘉南大圳は出来上がっているから。
でも、凱旋パレードにあわせて水田に水が流れてくるシーンは感動的だったのでよしとしよう。
ただ八田與一役の大沢たかおは本当に"特別出演"でちょっとしか出てこなかったが
そもそも日本で公開する場合は、八田與一とはいかなる人物かもうちょっと説明しないと、
単に要所要所で選手たちと出会い、格好いい台詞を言って去って行く謎の人だぞ。
嘉農の授業中に教師が、
台湾南部の嘉南平野にダムを建設し水利事業を手がける偉人
と教えていたが、授業内容なんて重要ではないだろうと聞き飛ばす可能性もあるので。
事実、居眠りをしている生徒もいるという設定だったし。。
ラスト近くに甲子園以後の選手たちの人生を説明するテロップが出るのだが、
交通事故に遭った1名を除き比較的長命で後半生も

に携わった人が多い台湾組に対し、
日本人選手には戦死者が目立ったのも時代を感じさせられてもの悲しい。
テロップには狂言回し的な役割の甲子園の日本人対戦者のその後がなかったので、
何の気なしに検索してみたら彼もやはり戦争が元で亡くなっていた
その彼が出征時に嘉義駅を通るシーンで、
顔に入れ墨を入れた高砂義勇隊らしき人たちが駅に集まっていたけれど、
あの人たちもまた何人も故郷に帰れぬまま戦場に散っていったのだろう。
細かいところを見ていくと、単なる野球映画ではなく歴史の重みを感じさせられる
非常に見応えのある一本だった。
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